ここでは、私が持っている漫画全数千冊の中から、これだけは読んでなければならないというものを、ベストテン形式でレビューしていきます。第3位までは未来永劫変わりそうにないですが、それ以降の順番はわりと適当です。
第1位 風の谷のナウシカ
第2位 女神が落ちた日
第3位 ぼのぼの
第4位 銀河鉄道999
第5位 王様はロバ 〜はったり帝国の逆襲〜
- 第1位 風の谷のナウシカ
- 宮崎駿著。徳間書店発行、アニメージュコミックスワイド版。全7巻。
はっきり言ってベストテンに載せるようなものではありません。ベストテンのさらに上、永世十段みたいな位置に座するべき存在です。少なくとも私は、地獄に行くことになっても手放すことはないでしょう。
ストーリー。大産業文明が崩壊して1000年。1000年前突如出現し、全ての生命体を死に追いやる凶暴な生態系、腐海と呼ばれる森によって、人類は絶滅の危機に瀕していた。風の谷の少女、ナウシカは、トルメキアと土鬼の戦争を駆け抜けるうちに、腐海の意味、そして人類の行く末を見ることになる、と略しすぎですがそんな内容です。
とにかく泣けます。そして感動します。全人類が知っておくべき、というか読まなければならない、そんな漫画です。漫画というジャンルを越えた、芸術作品みたいなものです。まあここを見てるくらいの人なら知っているとは思いますが。
はるか昔、映画になりました。一般には映画のほうが有名でしょう。これまた原作ものにしてはよい出来なのですが、やはり漫画には劣ります。はい。ちなみに映画のナウシカの声は、島本須美さんです。某所でもらった直筆サイン色紙は、私の家宝です。果報でも可。
まあ、とにかく、読んでください。つうか読め。これは命令ではない。義務である。
ちなみに、アニメージュに連載されていたのですが、単行本収録時にかなり加筆訂正されています。ほとんどは作品がさらによくなっているわけですが、一ヶ所だけ残念なところがあります。7巻、最後付近ヴ王の、「もっと早く会いたかったぞ」のセリフ、連載時は「そなたのような女を后にしたかった」でした。こちらのほうがヴ王的に言いそうだし、内容も合っていると思うのですが如何?
ところで、ロマンアルバムエクストラ61風の谷のナウシカには、「土鬼の次にトルメキアに行って、権力争いに巻き込まれて〜」と書いてあるんですけど、やらないのかな? - 第2位 女神が落ちた日
- 田村由美著。小学館発行、別コミフラワーコミックススペシャル。読み切り。
泣きます。語彙が少なくてすまん。しかし他にこの本の内容を端的に表す言葉を私は知らないのだ。
ストーリー。とある島に築かれたサファリ・アイランド。様々な動物達を見ることができる一大テーマパーク。そこに墜落する一台のヘリ。封鎖されるサファリ・アイランド。残された動物と人間の運命はいかに。
とにかく、もう、なんというか、泣かない奴は人間じゃない、みたいな内容です。同時収録で短編が二つ入っていますが、これもまたすばらしいです。読め。 - 第3位 ぼのぼの
- いがらしみきお著。竹書房発行、バンブーコミックス。1〜16巻(99/6/30現在)
「間」です。この漫画に存在するのは、「間」。
ストーリー。って、あんまりないな。主人公のラッコ、ぼのぼのと、その友人たちが繰り広げる日常生活を描いたもの、です。
4コママンガ形式を取ってますが、実際は続きものと変わりません。が、この4コママンガという形式自体が、ぼのぼのが名作である理由のひとつです。たとえば、極端な例として、全く同じ絵が24コマ続いていることがあります。これを手抜きと見るか「間」と見るかでこの作品の評価は180度変わるわけですが、運のいいことに、私は後者に属していました。そしてこの本は、笑える本ベスト1にのし上がったのでした。
この本のおもしろさは、解説してわかるようなものではないので、しません。とにかく一度読んでみてくれと言うのみです。本当におもしろくなるのは3巻辺りからなので、とにかくそこまでは読んでみてください。
私が本を貸した友人の間でも、心底おもしろい派と途中で読むのをやめる派の両極端に分かれました。だいたいおもしろいと思った人ほど人間としてできていると思うのは、私の偏見でしょう。あんまり言うとやばいので以下略。 - 第4位 銀河鉄道999
- 松本零士著。小学館発行、ビッグコミックスゴールド。1〜19巻(99/7/3現在)
知らない人はいないであろうこの作品。えらい昔に完結してたのにいつのまにか再び連載再開されていました。
ストーリー。未来世界、無法地帯になっている地球。母を殺された少年、鉄郎は、謎の女性、メーテルに連れられ、機械の身体をただでもらえるという星、アンドロメダへと向かう。道中の様々な価値観の人々との出会いを通じて、鉄郎は成長していく。
実のところ、謎が謎のままさっぱりわかりません。メーテルの正体とか、999の地位とか、ハーロックやエメラルダスやヤマトはなんなのかとか、その他もろもろ。それ以外にも、鉄郎以外の人間はほとんどみな鉄郎の目的について知っているとか、いろいろありすぎてアレである。普通だったら某エヴァみたいになるはずだが、そんなことを気にさせずに読ませてしまう内容はすばらしいです。
この作品も、解説できるようなところがいまいちないというか私の力不足でできないので、省略。 - 第5位 王様はロバ 〜はったり帝国の逆襲〜
- なにわ小吉著。集英社発行、ジャンプコミックスデラックス。全7巻。
いわゆるナンセンスマンガ。わけわからんネタを素材に妙な絵と奇天烈なオチをつけた謎な作品集。とても少年ジャンプで連載していたとは思えない対象年齢高めのマンガです。これが終わって以降のジャンプはこち亀しか見るものがないって関係ないからまあいいや。
ロマンアルバムエクストラ61風の谷のナウシカ
- かつて徳間書店が出していた、ロマンアルバムエクストラシリーズの61番目。といっても他の本のことなど全く知りません。昭和59年発行なので今手に入れるのは不可能でしょう。私の場合、1993年ごろとある古本屋で見つけました。めちゃくちゃラッキー。
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