ファミコン

体がもう、こんなに汚れちゃった。
心も素直に戻れない。
あの頃に戻りたいよね。

よく貴方は私の手を引っ張ってたけど、結構痛かったんだよ?
でもまあ、もう昔のことだし、許してあげるね。。。

いつかまたどこかで出会えたら思い出して。
約束よ?



周りに猫がいないかどうか確認してから電源を入れましょうね?
              −任天堂 ファミリーコンピューター   猫大嫌い−


628 名前:NAME OVER 投稿日:2005/10/20(木) 23:26:11 ???
私はね。
あなたが子供の頃に居た存在。
貴方を見てきた小さな家族。
ごめんなさい。
私にはオーケストラはできないの。
小さなオルゴールがせいいっぱいなの。

映画を見せる事は出来ないの。
紙芝居がせいいっぱい。

みんなともっと遊びたいの。
あなたにわらってほしかったの。

私を買ってくれた人。
みんなありがとう。

…少しだけあなたのお母さんの気持ちが分かった気がする。
明日もまた、会えると、いいな。

最後にごめんね。
私はこれ以上変われないの。

   ーファミコンー

629 名前:NAME OVER 投稿日:2005/10/21(金) 12:46:43 ???
>>628
お前にはとっかえひっかえいろんなモノを突っ込んだよな。
デカいのや、光るのや、コードが垂れてるのもあった。
さんざん楽しませてもらったもんだ。
別のアナに挿した時は、感じ方がぜんぜん違ってコーフンしたぜ。

今は遠い海の向こうで、年端のいかないガキ共とよろしくやってるらしいな
まだ現役というのはスゲーぜ。


ディスクシステム

ちょ、止めろよ。消すなよ!何すんだこの愚弟が!
"電気≠消すなっつってんだよ。暗いんだよこの馬鹿。
よっと、良し。ふう一々電気を付ける俺の身にもなれっつんだ…たく。
あ、てめぇまた電気消すつもりか?なろ、ふざけんな!
まて、逃げるな!いっぺんぶん殴ってやる。待てっ!
…………ぜぇぜぇ…。あんなろ。どこ行きやがった…
あ!また電気消しやがった。あの糞が!面倒なんだよいちいち電気つけんの!
よっと、良し。ふう。暗いと、お子様の目に悪いだろ?
何でいちいち電気消すんだ?そんくらい分かれよルイー…あ!
またかっ!あの糞ルイージが!
よっと、良し。ふう。…また消すつもりか?お前は?
ルイージ…いい加減にしろよぉ。あ、逃げんな!待てこらぁあああああああああ。


639 名前:♪ピロリッ......ベーベーベーベーベー(ERR.002) 投稿日:2005/10/30(日) 22:01:41 ???
部屋が明るくないと眠れない兄と部屋を暗くしないと眠れない弟のケンカ


セガ

俺は戦っていた。
何の為に?
それはもう分からない。

俺の存在を見つけてくれるものは居るのだろうか?
迷いなど捨てたはずだった。
分かっている。
勝ち目のない戦いだと言う事は。

逃げる事無く戦う俺を笑う物も居れば勇気付けられる物も居るはずだ。
まだ頑張れる。



「負けることなどありえない」
そう信じる事が大切なんだ。

           セガー戦いの果てにー


バーチャルボーイ

「・・・なあ、俺らの”夢”ってどんなんだったっけかなあ・・・」

「はあ?何いってんのおまえ。まーた飲みすぎたんじゃないの?」

「・・・いや、まあ・・・ちょっとな、へへ・・・」

同期入社の同僚から突然、年齢に似合わない不気味な発言をもらう。

仕事帰りの午後11時。

いつも立ち寄る小さな居酒屋。

なんだか奇妙な会話が始まったのは、小1時間ほど飲み過ごした後のマッタリタイムだ。

今日、店内はどうやらヘビースモーカーが多いらしく、嫌煙家&愛妻家の俺はそろそろオイトマしたいところなのだが、

とりあえずこの会話が終わったら、切り出してみるとしよう。

それにしても、

”夢”

独身中年の口から言い放つにはあまりにそぐわない「きもい」というか「嫌味」な単語。

同僚は吸いかけの煙草を灰皿に落すと、すぐに新しい煙草に灯を付ける。

「・・・ガキの頃から、ゲームウォッチ、ファミコンと遊んできて
 なんだか俺の夢はずーっとテレビの中にあったんだなー、と思ってさ・・・
 そういや7,8年ぐらい前にさ、云ってた話。憶えてるか?・・・」

「さあ?俺はいつも、”メモリー高けー!”とか叫んでたな、たぶん。」

「・・・携帯電話が普及して来てさ、○モードとか出ちゃってさ、
 俺なんかまだ持ってなかったから・・・”MSXが載るなら買う”とか”FM音源になったらぜってー買う”とか
 しまいにゃ”ゼビウスが出来るなら何があっても手に入れる”とか云ってたよなあ・・・”

「それ、ほとんど実現してるな」

「・・・で、タマゴッチだろ?・・・あと、どこでもいっしょとか・・・携帯ゲーム流行ったけどなあ・・・」

「一瞬で飽きたな。その辺は。」

「・・・今はナンだろうね・・・楽しくないね・・・なんかね・・・」

「そうか?(そうでもないけど)そうかもな。(ゲームの他に趣味ねーのかよこいつ?)」

「・・・俺、最近思うんだけどさ・・・今、あの人が居たら
 今度はどんな夢を俺に見せてくれるんだろうなってな・・・?」

「・・・・・・はい?誰だって?(また”夢”かよ)」

彼は短くなったタバコを灰皿の隅でねじり消し、飲みかけの生の最後の一口を飲み干した後、言った。

「・・・まあ・・・つまり、なんだ・・・
 ・・・俺にとっちゃあ、あの、赤と黒のコントラストが今でも最高に新鮮に思えるってー話しだ・・・・・・
 ・・・次、いくぞ?」

オーダー明細を持って立ちあがるどこにでもいるサラリーマンひとり。今日はこいつのオゴリらしい。

まあ、そういうことならタマには付き合ってやるか。


                                                ─ バーチャルボーイ ─


ファミリーベーシックV3

「ねぇ、私のことどれくらい好き?」 彼女が俺に伺ってくる。
今日はこれで3回目だ。
彼女にこう聞かれると俺は作業の手を止めるしかなくなる。
ひどい時には一日に何十回も聞かれる。
「とっても好きだよ」 こんな言葉では彼女の心は満足させられないこともわかってる。
「じゃぁ、いつもの『アレ』やって♪」 そう、これをしなければ彼女は満足してくれないのだ。
こうして今日も俺は彼女を満足させるために叫び続けるのだ。

−ファミリーベーシックV3−


天の声バンク

江戸時代。
神の声を聞く事のできる一族という者が存在した。

彼らは天から聞こえてくる啓示を捉え、人々を影から導いていた。
しかし、その一族の中によからぬ考えを持つものが現れた。
天から聞こえてくる声を自分の都合のいいように解釈し、
人々を自分の思い通りに操ろうとする者だ。

このままでは危険だと判断した一族の長は、
江戸の天才科学者と呼ばれる平賀源内の知恵を借りる事となった。
「啓示を記録出来るような機械を作って欲しい」

さすがの平賀源内もこれには面食らったが、
啓示が聞こえる瞬間、脳に一定の電気信号が発生することを発見し、
その信号を保存出来る機械を発明する。

この機械を使用して天からの声を電気信号として記録。
それをさらに言葉に変換する事で、啓示は正しい形で伝えられるようになった。

機械はその後、源内以外の学者から改良を加えられ、
現在のハードディスクなどの記録媒体の
原型になったとも言われているが、定かではない。

『―天の声バンク―』


ナノノート

ナノノート、ボクが小学校のとき一番大切にしていたゲームボーイのソフトだ。
小さいときからマメだったボクは、毎日おこずかい張を付けたり、日めくりカレンダーみたいに
毎日日にちを変えたりするのが、なんだか大人になったような気がしてとても楽しかったんだと思う。
宿題の計算もほとんどこれに頼っていたし、朝おみくじを引いて学校に行くのも日課だった。

そうやって、暮らしていた11歳の夏、母は死んだ。

なんだかゆっくりゆっくり弱っていく母が見ていられなかったことしか覚えていない。
まだ小学生だったから病名も知らなかったし、お見舞いには行っていたものの、目を逸らしていた。

母が死んだ日の朝、ナノノートはボクを忘れたみたいに、パスワードが変わっていた。
葬式やいろんなことで、ナノノートのことは少し忘れていた。
母が死んだ実感もわかなかったし、、涙も全然でなかった。
学校の忌引きからそのまま夏休みに入って、日課のナノノートも触らなくなっていた。

11月。思い出すみたいに、ナノノートのスイッチを入れた。
新しいゲームも買っていたし、なんだかぼーっと暮らしていたし、ナノノートのことは正直、
少し忘れていた。 

やっぱりパスワードがかかっている。

父親に聞いてみた。
「あぁ・・・お母さんが前の日、病院でお前が寝ている間触ってた気がするなぁ・・・・・。」

何に使ったんだろう。何でそのまま死んだんだろう。
パスワード。なんだろう。
なんとなく僕の誕生日を入れたりしてみた。いろいろ試した。
でもこれを開けるのは不可能に近いのも良くわかっていた。

・・・・開いた・・・・。

1129。お母さんの命日。11月29日。
カードメモだけ、埋まっていた。

12月5日・・・・お母さん退院。これもあなたのおかげ。励ましてくれてありがとう。

12月8日・・・・遊園地。久しぶり、楽しいといいね。

12月16日・・・・あなたの好きな漫画映画。

12月24日・・・・クリスマス。あなたの誕生日。本当におめでとう。お母さん、12歳になったあなたなら、
         どんなことも乗り越えられる気がするわ。がんばりなさい。


     涙が出たのは初めてだった。
     母の未来の日記帳みたいだった。
     ボクの誕生日まで、生きられなかったけど、ありがとう。
                                〜ナノノート     ある少年の大切な日記〜



二十歳。二十歳になるまで、短かったような、長かったような。
二十歳になった年の3月11日、中学を卒業した日、僕らはもう一度学校を訪れ、同窓会を開いた。

みんな変わっていない。僕らのクラスは仲が良くて、毎日楽しくて、今日の同窓会にもみんなが来ていた。
一人を除いて―――とても暗かったT君。
Tくんは、あまりしゃべらなかったし、僕らも少し、何を考えているのかわからないというのが正直なところだった。
家庭内暴力とか、孤児だとかいろんな噂が流れた。高校は地元から遠い都心のほうに行ったという。
でも、行事、授業、全部いっしょにやってきた仲間だったし、誰一人彼を悪く言うことはなかった。

「じゃータイムカプセルもってきたから、みんなで開けようか!!」
宴も終わりに近づいたころ、誰かがそういった。
―――ああ、そういやそんなの埋めたっけ。何埋めたんだっけな?
みんな騒いでいる。何が出てくるんだろう、ああ、オレはアレを埋めた・・・・。

タイムカプセルの中身は、一人一品だったからほとんど空になった。
Tくんの名前が書いたゲームだけが残った。

ナノノート、と書かれたラベルが張ってあるソフト、本体。

みんなはそれぞれ埋めたものを懐かしんだ後、T君の残したソフトに気づき、興味を持った。
「ゲーム付けちゃだめかな?」「T君多分来ないし、やってみようか?」
「どんなゲームなの?」・・・・・・・・・・・・

ゆっくりナノノートは起動した。
日付は3月11日。卒業の日だ。
スケジュール表、おみくじ、名刺・・・・子供だましのおもちゃだ。

ただ、カードメモには、たくさんの文字が刻まれていた。


4月16日・・・・・3年生。クラスが変わった。


9月24日・・・・・運動会。僕のせいで、リレーに負けてしまった。ゴメンね。

10月20日・・・・・文化祭。出し物は、演劇。台詞はない。でも、なんか楽しかった。
          みんなで、やり遂げた、と感じたのは、はじめてだなあ。

11月27日・・・・・合唱コンクール。優勝!!楽しかった。人と関わるのが楽しかったのは、   
          久しぶりだ。みんな、嬉しくて泣いていた。ボクは家で泣いた。

3月11日・・・・・・卒業。さよなら。悲しくない。楽しかった。寂しいけど、遠くに行くよ。
         みんなでないた。僕も泣いた。


みんなが回し読みをしていった。
みんな、泣いていた。あの日を思い出して、僕も泣いた。

連絡のつかないT君。どうしているだろう―――。
僕はもう一度読ませてもらおうと思って、ゲームを手に持った。
また少し涙が出てきて、いろんなページを読んだ。
名刺・・・・・電話番号が書いてあった!!

それからぼくはT君に電話してみた。昔住んでいた家の番号ではなかったようだ、都心のマンションか何かだろう。
T君に、ちゃんとつながった。
T君は僕らが始めて聞くような大きな声でしゃべり、大きな声で泣いた。
みんなの名前も覚えていてくれた。

僕らは忘れられない思い出があったこと、T君のおかげで思い出した。
何かみんなの支えになったんじゃないかな?
ありがとう、みんな、T君。

                       

                                      〜ナノノート     忘れられないみんなの日記〜


コントローラー

勝手に作ったお話です。勝手に作った話だけど、ちょっと聞いて下さい。

誰もが知っている有名なマリオ。実は彼は

目が見えません。

最初のステージ。一匹のクリボーがマリオに近づいてきます。
しかし、彼は危険が目の前に迫っているというのに
避けようともせずただじっとしています。
目の前が崖でも、火の海でも
彼にはそれが危険だと判らないのです。

彼だけではありませんよ
あの雪山の少年も、あの勇者も、あのパイロットも
皆、目が見えないのです。

成し遂げなければならないモノがあるというのに
暗い―――暗い闇の中

(どうすれば良い?右か?左か?

―――どこへいけば良い?)

そんなとき、自らの意思を超えた何かが彼らを突き動かすのです。

「マリオ!飛んでッ!」

そう。目の見えない彼らを導くのは―――
その「コントローラー」

コントローラーで与える、あなたの指示が
彼らに世界を見せているのです。

どんな大冒険でも

どんな巨大な敵でも

彼らはあなたの助けを借りて、乗り越えていく

彼らはあなた無しでは、決して事を成し遂げられないでしょう

だから、彼らはきっとあなたに感謝しているはずです。


リアルの世界でも彼らのような人がいます。
彼らとは違って、ほとんどの人は自分で道を進めることが出来る人でしょう

けれど

立ち行かない時もあります

そんな時
あなたのコントローラーが必要になります。
彼らのときよりもずっと、ずっと簡単な操作です。

私たちみんなに、人生という名の大きな大冒険があります。
そして私たちには常に、お互いを支えあい、協力し、人を導いていける
コントローラーを持っています。
使う使わないは自由です。

けれど、ちょっとだけ思い出してください

あの時の達成感を

ね。また少し、そのコントローラーで頑張ってみたくなりませんか?

勝手なお話です。

勝手だけれど、ちょっとだけ心に

留めて置いてください―――


『コントローラー』


将棋

戦争…。
広大な平地。そこで私が率いる軍隊は、敵軍隊との硬直状態に陥っていた。
しかし、両軍の和平交渉はお互い全く妥協しようともせず、決裂。
両軍の硬直状態は明日にも解け、そして"戦争≠ェ始まるのだ。
こちら側の兵力と敵勢の兵力は五分五分。つまり、この戦いは単なる力勝負ではなく、
"計略≠ェ大きく戦局を左右する戦いである。と言っても過言ではない。
「ふぅ…。」
即興で組み立てた本陣の中で、この戦いの総大将を任された私は溜息をついた。
自らの指示一つで、戦局を大きく変えてしまうという不安と重圧がのしかかる。
…そんな中、どこからか怒鳴り上げるような声が聞こえた。
「騅!騅はどこだ!おいお前見なか……」
…騅。たしか騎兵隊長が愛用している馬の名前だったはず。
あの馬は大飯食らいで暴れん坊と聞いていたが…
騎兵隊長の声を聞く限りでは、どうやら、どこかへと姿を消したらしい。
愛馬を探して怒鳴り声を上げる騎兵隊長の声を耳にした私は、
ふと、昔騎兵隊に属していた父から聞いた話を思い出していた。
________________________________________
…俺は騎兵隊の一員として、国の為に死力を尽くしていた。
主な任務は…"奇襲
主戦力が、戦場をかき回している間に、敵の考えの外から攻撃を仕掛ける役目だ。
…十年前。俺の所属している騎兵隊はいつも通り、戦場で奇襲の任務についていた。
自分で言うのもなんだが、当時俺が仕えていた軍隊は、指揮官の指示が的確でな。
百戦錬磨。負け知らずの軍隊として有名だったんだ。
しかしそれが、あの戦いでは、見るも無残な状態になってしまった。

戦局も中盤にさしかかっただろうか。俺達騎兵隊は順調に進軍していたんだが。
「騎兵隊長殿!本陣に待機していた第一第四第八歩兵部隊及び…近衛兵の部隊の一つが敵に撃破されました!」
そこに伝令使が現れたんだ。
「敵の数は?」
「歩兵部隊ただ一つです。」

…俺は、騎兵隊長と、伝令使のこの会話を聞いてぞっとしたよ。
戦場において、一度でも敵本陣に突入した部隊は、ある種の興奮状態に陥り、
普段以上の働きをするとは聞いた事があった。
しかし、歩兵部隊と言えば弱小な兵士達…言うなれば使い捨て。"捨て石≠セ。
その部隊が、俺ら騎兵隊より上級の士官である近衛兵を撃破するなぞ夢にも思わなかったんだ。
「伝令。それで我が部隊への連絡は以上か?」
「それが…総大将から、貴方たちへ命令が下りました…。」
その時、嫌な予感がした。伝令使が、指揮官からの作戦を伝えるのを躊躇していたからな。
「…読み上げます。『"座標、四四&t近にいる歩兵部隊を掃討せよ。』」
座標ってのは解るか?戦場の大体の地形を把握する為に、予めその付近の地図に縦九、横九の線を引き、数字を打つんだ。
命令で、どこら辺に移動させるのか指示する時、読み上げた数字の一番目が地図の縦、二番目が横で、その線上に交差する点が、目的地。
…あの時、伝令使が読み上げた"座標、四四≠トのは、すぐ目の前に敵の近衛兵が待機している場所だった。
俺たち騎兵部隊が歩兵部隊に奇襲をかけても、歩兵部隊を片付けた後に近衛兵から攻撃を受ける事は明白。
俺たちの指揮官は、敵の近衛兵を俺達に引きつけて、その隙に何かをやるつもりだったんだろう。
だが、俺達にはそんな事は考える余裕なんてなかったよ。
…俺は今でも、あの時隊長が口にした言葉が忘れられない。
「…捨て石……か。」

その後、俺達騎兵部隊は、"座標、四四≠フ歩兵部隊に奇襲をかけた。結果は言うまでも無いだろう。
敵歩兵部隊の生き残りは、伝令が捕虜として、本陣へと連れて行くのだが。
あの時、敵の近衛兵が、俺達の居る場所の目の前まで来てたんだ。
…あっと言う間だった。伝令が敵の捕虜を連れ、去っていった瞬間だ。
敵の"金色≠フ甲冑に身を包んだ兵士達が、俺らの目の前に現れ、歩兵戦で弱っていた俺らに矢を放ってきた。
その雨のように降り注ぐ矢に、次々と仲間が死んでいった。

恐怖心を噛み殺して、武器を握り締めて、敵へと進もうとしたが、何故か手の力が抜け、持っていた槍が、地面に落ちてしまった。
…後になって気づいたんだが、どうやら"矢≠ェ、俺の右肩に深く刺さり込んでいたらしい。
槍を落とした衝撃と傷により重心を崩した俺は、乗っていた馬から地面に転がり落ちた。
そこへ、俺の乗っていた馬が、矢にやられたらしく、俺の上に倒れ込んできたんだ。
…そこで気絶をしてしまったらしく。後のことはまるで覚えていない。

気が付けば、俺は拘束されていた。
俺の周囲に、敵の兵士が無数いて、目を覚ました俺に対してこういったんだ。
「我々に手を貸せば、命は保障する。」
お前も知ってるだろう。捕虜が我が身可愛さに、主を裏切ってしまう事があるというを。
自らの為に主を…死んだ仲間を裏切り、情報漏洩や騙まし討ちに加担するなど、仁義に反する事だとは思った。
しかし。あの時、俺には妻と…妻の腹の中にお前が居たんだ。
       …そして、俺は俺の祖国を裏切った。
       …そして、今のお前とお前の祖国があるんだ。
俺にとっては敵国だったこの国は…お前にとっては祖国なんだ。
いつかその日が来たとき、俺が守れなかったモノを…お前には、守って欲しい。
________________________________________
「騅!やっと見つけたぞ!……そうかそうか…守衛の奴が…可愛い奴め」
腑抜けた騎兵隊長の声が聞こえてきた。
「ふぅ。」
溜息をつく。
…父が語ってくれた。父の昔の話。
私は父が守れなかった"モノ≠守れるのだろうか…。
読み漁ってボロボロになった戦術書に手をかける。
何万…いや、何億回と繰り返されたであろう、この戦い。
その一つ一つに、私のような人間が居たのであろうか?
守るか…失うか…。
…いくら考えても答えなどでるはずが無い。
私は、地図と、戦術書を交互に見て、少しでも自分の不安と重圧を解消する為…
…自分のモノを守る為。明日に備え計略を練る事にした。
「初手は…七六歩。」
                                       将棋


ファミ通

(2004年9月。とある田舎町、墓前にて)

 ……早いもんだな、コンちゃん。今日でお前が死んでから一年か。
 俺はこの一年、相変わらず、この時の止まった町で、しょぼくれた暮らしさ。
 けど、俺はこれで満足だよ。どうせ都会に出たところで――

(背後で足音。信、振り返り、そこに立つ女を睨みつける)

 ……何しに来た。
 墓参りだと? お前にそんなことをする権利はないよ。何故って、分かるだろ?
 ああ……そうだな。俺たち4人は最高のグループだった。あの頃は楽しかった。
18年前、まだ先の見えない中、事業を立ち上げた時のことは、今でも鮮明に思い出せるよ。
 俺とお前と、それとお前たちふたり。手探りでやってくしかない時代だったが、4人で頑張ってきた。
 お前とコンちゃんも、あの頃とても幸せそうなカップルに見えたっけな。
 数年が経ち、俺たちは確固たるブランドを確立した。
 やがて時代は変わり、俺たちが切り開いてきた道を新世代の連中が歩みはじめ、皆が都会へと出ていくようになっても、この町の老舗の熟練職人として、まだまだ俺たちはいけると信じてたよ。
 けど、8年前。
 そう、あの日、お前は裏切った。通の奴と二人で、都会に出ていった。
4人で築き上げたブランドイメージだけをかっさらって、後に残された者のことなど知らんと言わんばかりにな。……違う? 何が違う?
 なあ。
 コンちゃんがあのときどれだけ悲しんだか、お前は知っているか?
 あいつは、あんな仕打ちに会っても、まだ愚直にお前を信じてたんだ。なのに……。
 畜生……
 コンちゃんだけが逝き、お前は今も、のうのうと都会で生き延びている。
 ……ふざけるな! お前は1年前、コンちゃんに連れ添って死ぬべきだったんだ!
 そうだろ!? なあ!?

 …………。
 ……すまん、怒鳴っちまって。
 そうだな、お前の言うとおりだ。お前と通の判断は正しかったよ。いつまでもこの町にしがみついてるのは合理的じゃない。
 ずっと4人の顔として愛されてきたお前たち二人、都会で新しくスタートを切るのが、事業を発展させていく一番の道だった。
 ああ、本当は俺だって分かってたよ……。
 だけど、それでも俺はお前が許せない。
 コンちゃんを捨てて、通と生きていくことを選んだお前は、どうしても感情では許せないんだ……。
 ああ。
 そうしてくれ。この町には、もう二度と。

(信、涙を悟られないよう、女から目を逸らす。女、一礼すると、墓前から踵を返し、去る。)

 ――さよなら……ファミ。通にもよろしく。


ゲーメスト

「ガイルめ…」
ザンギエフは焦っていた。
宿敵ガイルに何度戦っても勝利を奪えない。
「俺は…どうすれば…。」
「ザンギエフよ!」
突然、ザンギエフの前に何者かが現れた。
困惑するザンギエフに、その者は告げる。
「私の手でお前を生まれ変わらせてやろう。」

…数日後。
「ふふふ、またやられに来たのか?ザンギエフよ。」
ザンギエフは宿敵の前に立っていた。
「……」
ガイルの挑発に、ザンギエフは何も答えなかった。
「ん〜?どうした〜?」
「…フ、フハハ…フハハハハハハ!!」
「な、何がおかしい!」
突然笑い出したザンギエフに、ガイルは困惑する。
「俺はもう、今までの俺では…フ、いや違う。俺はもはやザンギエフですらないのだ!」
そう、ザンギエフは、あの日突然現れた者の手によって、生まれ変わっていたのだ。
「ハァ?いい加減にしろ。糞ザンギエフが。」
意味の解らない言動を放つザンギエフに対し、ガイルは攻撃を仕掛ける。
”ソニックブーム<Uンギエフが最も苦手とする技だ。
しかし、その攻撃にザンギエフは恐れる様子はなかった。
いや、それどころか、ザンギエフは不敵な笑みすら浮かべていた。
ザンギエフは、襲い掛かる衝撃波を目の前に、声高々に叫んだ!

「教えてやろう、俺の名は…"ザンギュラ≠セ!
行くぞ!ザンギュラのスーパーウリアッ上!」


厳窟王

「私は一枚の金貨を持ってこの都に来た。
若さと勇気だけが武器だった。
ペンを持ち、多くの作品を書いた。

私にはいつしか巨額の富が出来ていた。
毎日のようにパーティを開き、友人を招いた。
年を取り、私は今、死を迎えようとしている。
そのポケットには一枚の金貨が残るのみ。
多くの友人も失った。

町のものが口々に言う。
「この浪費家め、遂に天罰をうけおったか。いい気味だ。」
私はそれを聞いて憤慨した。そしてベッドの前に来た皆にこう話した。
「私は金貨一枚だけ持ってパリに来た。そして今残ったのがこの金貨一枚だ。」
「世間の奴らは俺を浪費家だと言いやがる、とんでもない。あれだけの贅沢をしながら一枚も減ってないんだ。」
その男は死ぬ時までその金貨を離しませんでした。
「俺の価値は常にこの金貨一枚だ。それ以上は認めない。」
そう言いたかったのかも知れません。

                                        「岩窟王」を書いた男の話。 それはまるでファミコンのヒットのように。一時代を作った男。

このスレの住人全てに捧ぐ。


その他

でも、結局似たようなことは続くんだ。

最初は怖くて歩く事しかできない。
誰もがBダッシュが出来なくて困る。
でも出来るようになってそれが当たり前になった時、 最初のクリボーが少しまた怖くなる。

誰もが最初は這いずり回ってた赤ちゃんだ。
それが立って歩くようになる。
走るようになる。
自転車に乗るようになる。
車やバイクに乗るようになり、人生という名のレースを走り出す。

俺たちはBダッシュが出来た。
最初は怖かったが克服した。
何か壁に当たった時、それを思い出すんだ。
きっと、悩んでる事がたいした事じゃないと思うようになれるから。
Bダッシュのように。

でも、クリボー並みの簡単な石ころに躓かない様にな。
今はみんなそれぞれの人生を走ってるんだよ。
あの頃のように。


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