サーカスチャーリー

「チャーリー、もう無駄な事はよせ…」火吹きのクライブが言う。
チャーリーは笑っている。どんなときでも彼は笑顔を絶やさない。
彼は玉乗りが苦手。ほらまた落ちた。でも笑っている。
誰もが皆チャーリーのことを哀れんでいる。頭の足りない子。
でもチャーリーは気にしない。そもそも良くわかってないから。
また玉から落ちた。

「チャーリー、興行は終わったんだよ…みんなどっか他所へいっちまったよ」師団長は言う。
でもチャーリーは笑っている。にこにこ、いつもと変わらない笑顔で。
チャーリーはライオンのリオが大好き。リオも何故かチャーリーの言う事だけは
無条件で聞いている。二人は大の親友。どんなに貧しくても、たった一つのミルクを
一緒に分け与える。今もチャーリーはリオの背中で昼寝中。

「チャーリー、サーカスは閉店だ。資材も動物たちも、これから売りに行くよ」オーナは言う。
でもでもチャーリーは笑っている。よくわからないけど笑って見る。
良く見るとみんな誰もいなくなっちゃった。
チャーリー、一人ぼっち。
暗い暗い大きなテントの中で一人ぼっち。
リオだけは、まだ檻の中。

チャーリー哀しいけど、泣き方がわからない。
テントにはトランポリン、輪っか、大玉、綱渡り・・・
売りそこなった道具たち

それを眺めながらチャーリーは笑っている。一人で、たった一人で。

「凄い才能の持ち主がサーカスにいるんだ!!いやいやそうじゃない!まったく無名のサーカスなんだ!
どうやら経営が赤字で一旦潰れたサーカスらしいんだよ!で、解体業者がそこのサーカスにいったんだ!
そしたら・・・ボロボロ姿のピエロが一人で一生懸命芸をやってんだよ!・・ふつー?普通じゃないって!
だって全部だよ!全部!綱渡りも、玉乗りも曲乗りもブランコも全部!ピエロ一人でやってんだ!!
驚いたのはその間、ずーーーっと笑顔なんだよ!ずっとだよ信じられるか?疲れで息も上がってるだろうに
俺は決めたね!こないだの会社!!あれのプロモーション用にあのサーカスを紹介するよ!
きっとスポンサーになってくれるね!!ほんでそのピエロを売り出すんだ!!
えぇ?血迷っちゃいないよ!いくつものイベントを成功してきた一流プロモーターをなめんなよ!」

チャーリー、チャーリー
いつもチャーリー笑っている。今はとっても幸せだから。
だってチャーリーの周りにも
笑顔がいっぱい、お客でいっぱいだから。
チャーリー、チャーリー
サーカスチャーリー。たった一人のピエロのサーカス。あなたの街にもサーカスを。


http://o-factory.hp.infoseek.co.jp/gallery/circus.htm


さんまの名探偵

「あなたが、犯人ですね…?…春日陽子さん」
私は件の女性と陰惨な事件のあった館の居間で対峙している。
彼女は私の言葉に何一つ反応しなかった。
犯人呼ばわりは既に予想されていたのだろう。
彼女はあらかじめ予定されていた答えを機械仕掛けのように切り返す。
「…あなたの推理。面白い空想ですね…証拠はあるんですか?」
そう。全ては私の推理だけであった。あらゆるプロットと状況証拠が
彼女の犯行を指し示すものだったとしても、決定的な証拠が無い以上
客観的に彼女を犯人だと決める根拠は無い。
精神的な動揺を与え自白を促すつもりが…彼女は予想以上に強かった…
「…もう、よろしくて?忙しいので、そろそろ帰らせてもらいますが」
駄目か…私はまだ未熟だったのか…?ここまで来て…
「楽しい時間でしたわ…ごきげんよう」
取り逃がすのか…

「ちょっと、待ってくれへんか?劇はまだ終わりやないで」
その声と共に、かつんっと足音が一つ

「だ、誰だ…!?」
暗がりに一人の男が立っている。顔は良く見えない。
ただいまどき古臭いトレンチコートが、変に不恰好だった。
「堅苦しい挨拶は抜きや。今、興味あるのはただ一つ。この事件の真相や。
そうやろ?春日陽子はん…、いや…松口博美はん、といったほうがええかな…」
「!?」人形のような彼女が珍しく表情を変えた。無理も無い、それは
「ま、松口…!?そ、それは…被害者の名前じゃないかッ…!!」
暗闇からは男の表情は見えないが、口から突き出た前歯だけが闇の中で白く光っていた。
「そうや!この事件の真相は被害者と加害者の入れ替わりトリックによって成り立っていたんや!」
「あぁ!そ、そうか…あの時の被害者の目撃証言はッ!!」
「感がいいのぉ兄ちゃん。優秀や。そう、それこそが犯人が殺害現場に行く瞬間だったんや!」
そして殺害後、春日陽子となって何食わぬ顔で皆と合流する…そういうことか!
「…いい加減になさい!証拠は!?証拠はあるんですかッ!」
そうだ、まだ決定的に足りない…入れ替わったという証拠は…?
「そこの兄ちゃんとは違うで。何の証拠もあらへんで、こないな事はよう言わん…」
男が詰め寄る…闇から出てくるその顔は…
(あ…あんたは…)
「持ってきてやったでぇ…あんたの大好きな証拠を、な」
見覚えがある!いや、忘れるわけが無い。彼は…いつもテレビで…
(あなたは…まさかッ!)
「これが証拠やッ!!!!!松口博子ぉぉ!!!」

「ああああああああぁぁッッ!!!!いやぁぁぁぁぁッッ!!!!」

この3ヵ月後、まさか
彼とコンビを組んであの難解な関西芸人殺人事件を解決することになるとは
夢にも思わなかった。


シティコネクション

「おい、例の…あの車はどこへ逃げた?…ほら、えーと…なんかジャンプする奴。」
「リバティ島付近に居ると思われます。…ところで警部、その手に持っている物は?」
「ああ、暴走車を捕まえる為の新兵器だ、一定速度以上でコイツの上を通ると刃が突き出てパンクさせるって寸法だ。
まぁそれはいいとして、リバティ島付近に逃げたんだな?
よし、早速急行だ。暴走車を追いかけつつ、コイツの取り付けを行うぞ!」
「はい!」

同刻、自由の女神が見えるハイウェイでおよそ250q/hの猛スピードで一台の車が疾走していた。
その車を運転する一人の少女の名はクラリス。某自動車メーカー幹部の息女だ、
「もうこの道も…全部走っちゃったわね」
彼女はハイウェイを暴走する事が生甲斐、車は走りながら"白いペンキ≠垂流すと言った構造をしており、
それを見て、どこを走ったのか?と言った事を目安に、彼女は道路を走っている。
更に、道路の構造に関係なく"跳躍≠キる事ができるという特殊な装置も完備しており、
それにより彼女の気分次第で、反対車線や頭上の路面などへ、車線変更をする事もある。
「別の国へ行こうかなぁ…パリとかぁ…中国とか…。」
いつも通り車を走らせながら、独り言を呟く。が突然、予測もしていなかった事態が起きた。
"スバァァー"ドシャァァァァア!!
車は突然不安定になり、速度を失った。更に水風船の割れるような不愉快な音が周囲に広がる。
そして、急停止させられた車の重力に耐えている、彼女の眼に白い"旗≠ェ写った。
「…まさか…。」
彼女は、その"旗≠ノ心当たりがあった。それは彼女が、彼女の愛猫に持たせていた"旗=B
"猫の行く道を車で走ろう≠アう考えた彼女は、愛猫を道路に放した、その手に旗を持たせて…
そう、彼女は自らの愛猫を自らの手で殺してしまったのだ。
彼女は車を降りた、車のタイヤがタケノコ状の物で破壊されていたが、そんな事はどうでもよかった。
彼女は変わり果てた愛猫の姿に見入った…。
______
あるとき、ねこは女の子のねこでした。ねこは、かの女なんかだいきらいでした。
女の子は、くるまではしることが大すきで、よくねこをくるまにのせていました。
ねこにはたをもたせて、ねこのいるところを、はしったりもしました。
ある日、ねこは、女の子のふちゅういで、くるまにひかれて、しんでしまいました。
ぐちゃぐちゃの体になってしまったねこをだいて、女の子はなきました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「お、おい、居たぞ!例の…んーと、ジャンプする車だ!」
「警部…停車していますよ…何かあったんでしょうかね?」
「我々の仕掛けた罠にハマったようだな!よし、今の内に…確保だ!」

……こうして、クラリスは拘留される事となる。
彼女が親の大量の保釈金で出所した時、彼女はどこか呆けているようであった。
「猫…ははは…猫ふんじゃった♪猫ふんじゃった♪あはははは…そうだ…あの風船をとったら、外国へ行こう……。うん、そうしよう…あはは。」
いや違う、彼女は完全に"呆けて≠「たのだ。
……その後、彼女は幾度となく、ハイウェイでの暴走行為を繰り返すこととなる。
"そこに存在しない風船≠追いかけていたり、オイルを垂流して交通事故を引き起こさせたり、常識では考えられない行動を取ながら…。
時には、あの愛猫そっくりの猫をどこからか連れてきて、あの時の旗を持たせ…。
…あの時の惨劇の再現をする…"狂気≠ニしか思えない行動をとる事もあった。
正常な意識は、愛猫を轢いてしまった日を境に途絶えてしまったのかもしれない。
彼女は、その暴走行為を彼女は飽く事なく、続けた。
"ニューヨーク"パリ"中国♀多もの都市を繋ぎながら…永遠と…。
______
あるとき、ねこはどうろで、せいかつしているのらねこでした。
ねこは、どうろなんかだいきらいでした。ある日、ねこは、女の子にひろわれ、はたをもたされました。
よくわからずうごき回っていたら、くるまにひかれてしんでしまいました。
 またあるとき、ねこは、どうろで生活しているのらねこでした。
そして、前と同じようにひろわれ、前と同じようにはたをもたされ、
そして、ひかれました。
それは何度も何度も、つづけられました
何回も、何万回も。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



あたし、自分で言うのも何だけど、スピード狂なんだ。
愛車「クラリスカー」でハイウェイをかっ飛ばす時のスリルと言ったら、もう!
もちろんパトカーに見つかったら追いかけられるんだけど、捕まったことはないわ。
あいつら、遅いのよね〜。

そんなある日、久しぶりに会った友達から結婚したって聞かされたの。あたしも羨ましくなって、
恋人を探すことにしたわ。と言っても、まわりにはイイ男がいないのよね。
だから、イイ男を捜す旅に出ることにしたの。もち、クラリスカーに乗ってね。
で、せっかくクラリスカーで行くからには、かっ飛ばさなきゃ損ってものよね?
近くのハイウェイは何度も走ってるから飽きちゃって…どうせ旅に出るなら、
いろんなハイウェイに行きたいじゃない?
それで決めたの。せっかくの旅だから、世界中のハイウェイを走ってやろうって。

ニューヨーク、ロンドン、アーグラー、日本、パリ…あとどこだっけ?
世界中を駆け抜けたのは快感だったわ。でも結局恋人は見つからなかった。
どこかに運命の人がいないかな〜、とごろごろしていたあたしの元に、ある日届いた
1通の手紙。差出人はなく、ただ「会いたい」とだけ。もしかして、シャイな運命の人が
あたしに手紙をくれたのかも…と、ちょっぴり期待して待ち合わせ場所に行ったのが
間違いだったわ。あたしはまんまと引っかけられた…呼び出したのは何と国連だったのよ。
信じられる? 一介の善良な(?)市民を国連が嘘の手紙で呼び出すなんて!
彼らは言ったわ。国連のエージェントになるか警察に引き渡されるか、どっちか選べって。


今、あたしは国連のエージェントとしてハイウェイを走ってる。
逮捕されるのが嫌だったのかって?
それもない訳じゃないわ。でも、それ以上にエージェントになった方が得だったからよ。
国連の依頼をちゃんとこなすなら、ハイウェイを好きなだけかっ飛ばしても良い…
そんな条件を出されたら、承諾しちゃうのがスピード狂ってもんよね?

シティコネクション 「暴走娘・再始動」


貴方は死んでしまったのよね、でも追いかけてしまうの
色んなところへ行ったね世界中を飛んだね
今は私の頭がトンでるみたい
ほら見て、NYのあかりがとてもキレイよ
フランスとかも行ったね楽しかったね
あらやだ、自転車ふたり乗りした時に轢いた
ネコちゃんのこと思い出しちゃった
じつはあの後、助けてこっそり飼ってたの
でもその子も今年の始めに死んじゃったの
あらやだ、どうしたらいいの
ふたりでくちびる寄せあって食べた
とんがりコーンのことも思い出しちゃった
今はひとりで食べたら鉛みたいな味
貴方はどこにいるんだろうね
インドのガンジス川にでも飛び込みたいな
空を見上げたら風船がふわふわしてる
あれはきっと私が子供だった時
遊園地でもらって、だけど手放しちゃった風船
もう、何もかもが遠い夢のようだね

救急車の音が聞こえるよ
少し違うね、もしかしておまわりさん?
だんだん近付いてくる、恐い恐いよ
私のところへやっぱり来るの?
そしたら投げつけてやるわ、この缶を
中には液体が入ってるわ、いい匂いがするステキな液体よ
私、今、とってもキモチイイのよ、だけど…
貴方は死んでしまったのよね
シティコネクション


シミュレーションプロ野球

天才プログラマーと呼ばれている私は現在、とあるソフトの開発を任されていた。
ペナントレースのシミュレーションソフトだ。
日本ではもうすぐ95年度ペナントレースがはじまる。
有力候補の一人が、優勝をより確実にするために頼んできたのだ。
私は悩んだ。そんなソフトは今まで作ったことがなかったからだ。
膨大な過去のデータを入力し、試行錯誤を繰り返した。
悩み、悩み、ひたすらに悩んだ。
数え切れないほどのプロトタイプを作り、そして消去した。
莫大な時間を費やした。眠れぬ夜が続いた。開発は不可能なのか、そう思った日もあった。

だが、私は諦めなかった。監督は私を信頼し、私の能力を買ってくれたのだ。
期待を裏切るわけにはいかない。
私はこれまでの人生で身につけた技術と知識のをすべてつぎ込み、
誇張ではなく、本当に指先に血が滲むまでキーボードを叩き続けた。
そしてある日、ついに……。

「完成した!」
私は連日の徹夜で疲れていることも忘れ、ソフトを片手に車を飛ばして監督のもとへと急いだ。
「やった、やったぞ!」
彼の部屋のドアを開け、大声で叫ぶ。
「頼まれていたソフトが完成しました!ペナントレースのシミュレーションソフトです!!」
優勝候補の一人である彼は、何故かそれをやっていて苦虫を噛み潰したような顔をした。
何故だ?その態度を不思議に思った私に向かって、彼はこう言った。

「ウチノユニフォームガチガイマース」


                          -シミュレーションプロ野球-


シムシティ

何万年もの太古。神と悪魔は壮絶な戦いを繰り広げました。
その結果天変地異がおき、多くの生命が絶滅したと言います。
戦いに傷ついた神と悪魔は共に体を癒すべく、それは長い、長い眠りについたのです。
やがて、神は目をお覚ましになられました。
しかし、長い眠りで体の傷は癒えたものの、その力は大きく衰えていました。
一方、悪魔も神と同時に目を覚ましました。悪魔もまた同様、その力が衰えていました。
悪魔は、下級悪魔を作り、 長い平穏な時を過した地上を混沌とさせる事でその力を得ようとしました。
神はまず、その下級悪魔達と戦い、地上を開放しました。
そして、天使と協力して、自分の姿に模した"ヒト≠お作りになりました。
"ヒト≠フ心の力、信仰心を受ける事で、自らの弱まった力を取り戻していき、
ついには、悪魔を打ち倒す事を果たしました。

長い年月が過ぎました。
地上の神の模造である人間達はいつしか創造主の神への信仰を忘れ、 自らの力を蓄えていきました。
神の力は必要とされなくなってしまったのです。
神は暇を持て余しました。

そしてある時、神は再び地上に降り立ったのです。
人類を理解する為という名目で、"町を作る≠ニ言うのです。実際は暇つぶしなのでしょう。
共に悪魔と戦った天使は、人の姿を借り"Dr.ライト≠ニ名乗りました。
神も人の姿を借り"市長≠ニ名乗りました。
こうして、二人の町作りは幕を開けるのです。

シムシティ



私は時間と金を持て余していた。
妻は三年前に逝き、会社は先日定年退職した。
この時間と金で何をしようか。そう考えたとき、
私は鉄道模型に夢中になった時の事を思い出した。
またあれを作るか?いやいや、もうそんな年じゃない。
あんなものとは比べ物にならないくらい、
スケールのでかい物を作ってやろうじゃないか!

そう決意した私はガレージを増設し、
その中に超巨大な島のミニチュアと、家や工場などの精巧なミニチュアを用意した。
私はこの二つを使って、街を作ろうと思ったのだ。
世界に一つしかない、私の作った街のジオラマだ。
退職金は底を突いたが、後悔は無い。ダラダラとして腐った老後を過ごすよりは、
自分の趣味に思い切り生きた方が良いに決まっているからだ。

そして今。すべての準備は整った。緊張で、ピンセットを持つ手が僅かに震える。
「いよいよだな……」
私はミニチュアの山から道路や家のミニチュアを取り出すと、
島の上に少しずつ並べていった。
「むむ、これは……なかなか難しいものだな」
自分のジオラマなのだから好きに作ればいいのだが、
どうしても「これだと交通の便が悪いな」とか、
「警察署がもっと無いと不安だな」とか考えてしまう。これも性分か。

ピンセットを使い。チマチマと島を埋めていく。
道路を並べ、家を並べ、工場を置き、鉄道を引き、発電所を設置する。
せっかくなのでミニチュアの街に人が住んでいると仮定して、
細かい配置などにも気を使う。ちょっとした市長気分だ。
地味な作業ではあったが、とても楽しかった。
私はしばし時間を忘れ、ジオラマ作りに夢中になった。

「……む?」
街が形になってきた頃。突然私のジオラマに異変が起きた。
なんと、私の並べた道路の上を豆粒のような車が走り、
ミニチュアの家の中からは人の声が聞こえてきたのだ!
私は驚愕した。これはジオラマではない。まるで本物の街ではないか!

だが、まばたきした次の瞬間。すべてが消えていた。
声も聞こえなくなっている。まるで夢でも見ていたかのようだった。
「き、気のせいか」
どうやら少し根を詰めすぎたようだ。
いつのまにかガレージの外も暗くなっている。
無理は禁物だ。今日はもう寝ることにしよう。

なに、続きはまた明日にすればいいのだ、時間はたっぷりとある。
私は目の辺りを軽く揉みながらガレージの電気を落とした。
これから毎日いじることになる為、ジオラマはそのままだ。
「さて、明日は街をどうするかな」
私は誰にとも無く呟くと、ガレージの扉を閉めた。

……気のせいだろうか、またしても人の声が聞こえたような気がした。

『―シムシティ―』


なんかしらんがだだっ広い所に放り出された。当たり一面、何もない。
資金は20000$あるが、店も何もないこの場所では使い道がない。
助手みたいな奴に聞いてみると、「特に問題はないようです」だそうだ。ふざけんな。問題ありまくりだろうが。
やることもなくボーっとしてたら、「発電所を建設してください」と天の声が。
資金はあるにしても、発電所がたったの20000$で作れると思うか?
と思ったら、作れた。たったの5000$で。
これでなんとかなるな、と思っていたが、内部に人は居ない。人口0人。なのに発電所は稼動している。恐ろしい。
また何をすればいいのかわからないのでボーっとしてると、「住宅地」「商業地」「道路」とか作れと天の声がうるさい。
そんなもん作って何になるんだ。人は居ないんだぞ。やってられるか。
その声を無視しつづけていたら、いきなり発電所が火に包まれた。同時に放射能があたり一面に飛び散る。
俺はなんとか助かったが、この先どうすればいいのか。


シャドウゲイト

私は……
「伝説の勇者の血を引く、お前こそ勇者なのだ!」
あの時、私の心には熱く炎が燃え上がっていた。
そして…自らを鍛えるべく、旅へ…
背中一杯に背負った荷物を…持った旅…それさえあれば安全な旅のはずだった…
…予想外だった。
まさか…寝ている隙に"夜盗≠ノ全てを奪われるなんて…
私にはもう何も残されていない…このたった一本の"たいまつ≠のぞいては…
もう駄目だ…もう7日も水しか口に含んでいない…
目の前が…真っ暗に…
いかん…私は…私は勇者なのだ…私こそ勇者…ユウシャ…
ユウシャッテなニ?ワたシ勇しャワタわタワタワタ…
はっ!
…危うく私の冒険が終わる所だった…勇者として…”勇気ある者≠ニして気を強く…
強く…もた…な…い意識ガガガ
「大丈夫で……」
誰か…コえ……

彼は通りすがりの人物に助けられ、一命を取り留めた。
そして、この通りすがりの人物こそ、彼を悪魔の巣窟へと誘うドルイドであった。
運命の出会いであった。
意識を取り戻した彼は、ドルイドの救いを求める声を聞いた。
「予言によれば…」
ドルイドへの感謝の念と、彼の元来持つ勇者としての心が大きく突き動かされた。
「勇者として引き下がるわけには行かない!」
こうして、彼"真の勇者≠フ壮大な冒険が幕を開けるのであった。


得体の知れない薬であろうと飲み干す勇気
自ら溶岩に飛び込む勇気
素手であろうと魔物に立ち向かう勇気
自らに剣を突き立てる勇気



人、その勇気を無謀と言う。


新人類

「俺は最強の力を手に入れるんだ!!!」

友よ、君はそういって旅立ったね。
まあ、夢が会って良い話さ。

飛び出して何をしてるのか知らない。
もうかれこれ何年も音信が無い。
「死んだか…。」
「そうだな、無鉄砲な奴だからな…。」

みんな、そんなことを言うなよ。
俺は信じてる。
あいつが手を振って帰ってくるってさ。

そして一年後、奴は帰ってきた。
彼女を連れて帰ってきた。
俺は彼の姿を見てこう言った、「逞しくなぅたな、まるで別人のようだよ。」、と。

友はこう言った。
「俺が手にした力が俺を変えた。もう元に戻ることも無いが後悔はしない…。」
そして筋肉を見せ付けてこう言った。
「これこそが俺が捜し求めていた力…チョーシューリキだ。」
「はっはっは。」
            新人類ー神の祝福を受けしモノー


人生ゲーム

前世がどんな人間だったのか…はたまた動物だったのか虫だったのか…それは分からない。
しかし、俺は今ここに人間として存在している。この”死後の世界≠ノ。
「あなた方の魂は私、天使と隣にいる悪魔に、娯楽の為に利用される事になります。」
俺の目の前にいる”天使と悪魔≠アいつらの言っている事はいまいち理解できない。
隣には他の人間が3人。男か女か分からないが、シルエットが俺と同じ感情を持っている事を示してる。
「あなた方は選ばれたのです。主の娯楽の為に蘇生します。これはとても光栄な事です。」
絵本で見た事あるような天使、その姿かたちは俺が知っているものと全く一致していたが、
その言動はとても、俺の知っている天使から発せられたものとは思えないほど、冷酷で無感情な物。
「お前達にはこれから、ゲームをしてもらう。」
今まで何も言わなかった悪魔がしゃべりだす。
「全く、俺たちの主というのはワガママでね、友達と遊ぶからとかなんとか言ってこんなゲームを始めようとしている。」
友達…?ゲーム…?この悪魔が言っている事も良く分からない。
「輪廻転生って言葉知ってるか?生き物は死んでまた新しい命に生まれ変わるってやつ。
でも、あれって少し違うんだよな。確かに生き返るんだが、それと同時に俺たちの娯楽に利用されるんだ。
お前らはその娯楽の道具、"駒≠チて所だ。ゲームと言っても、お前らは人間として再び生命を与えられ、
人間として人生を送ってもらうことになる。その様子を見て主達は一喜一憂するんだ。」
しかし、悪魔のしゃべる言葉は天使より暖かみがある気がした。
「まぁ、人生を送ってもらうと言っても、やっぱりお前らは”駒≠セ。主がルーレットを回し、
その目だけルーレットを回した主に選ばれた奴が、運と数奇に満ち溢れた"スゴロク状≠フ人生を徘徊する。
スゴロクだから、止まったマスに色々書いてあって、良い事は天使が悪い事は俺が司る。
…俺はこのゲームが好きでねぇ、人の手によって人生を決められ、自らの行いと関係なしに
俺の毒牙に狩られる…たまんねぇよなぁおい。」
悪魔はそう言って、カッカッカと笑う。
…そう、やはり悪魔は悪魔なのだ。
天使はそんな悪魔を無視し、こちらを向いて
……俺が最も恐れている言葉を言った。
「始めます。」

人生ゲーム


真・女神転生

謎のファイルが添付されたメール。
添付ファイルの『悪魔召還プログラム』という名前には興味をひかれたものの、
メールの文面に恐れをなして結局開けずじまい。
もしかしたら性質の悪いウィルスメールかもしれないし…。
とにかく僕は、この怪しげなファイルを開ける勇気も無く、かといって削除して
しまうには、後ろ髪をひかれた感じがして、何日もHDの中にほったらかしに
しておいたのだ。

そんなある日、新たなメールが届いた。
送り主の名前は『STEVEN』、忘れもしないあのメールの送り主だ。
今回も放っておこう。
そう決意したとき、前回のメールにあった『勇気ある者』という言葉を思い出した。
添付ファイルを開けない臆病さを笑われた気がしたのだ。
いいだろう…、開けてやろうじゃないか!
震える手でプログラムを実行すると『人類と悪魔の戦いの記録』と書かれた文字が、
ディスプレイの上で明滅した。
そして一瞬の暗転の後、悪魔と呼ばれる異形の存在と、彼らと戦った少年少女たちに
ついての記録が次々と紹介されてゆく。

悪魔?

大破壊?

ミレニアム?

馬鹿馬鹿しいと思いながらも、そこから目が離せなくなる。
画面は切り替わって新たなメッセージが表示される。

『世界を構成する3つの属性。法、混沌、そして中立。君はまず。それらについて
 理解しなければならない…』

【真・女神転生シリーズ】



スカイキッド

 一切の鉄を排除された機体があった。
 胴体は木製。表面は帆布。装甲はない。まさに、紙。
 発動機すらなかった。
 プロペラとゴムベルト、そしてペダル。
 国軍最後の希望は、人力飛行機だった。

「以上で作戦説明を終わる。……何か質問は?」
 椅子に座った男二人は、黙って首を振る。
「では、最後の質問だ。見てのとおり、『対鋼誘導弾幕に当たらない』と言うだけの
機体だ。速度も遅く、ペダルを漕がねば機動すらままならん。対鋼誘導爆雷以外の
全てに当たる、と言っても過言ではない。そんな機体で爆弾を抱え、敵基地への急
降下爆撃を敢行する……死ねというに等しい。それでも、君たちは志願するのか?
今ならばまだ、志願を取り下げてもいい」
 再度、首を振る男二人。
 二人には分かっていたのだ。
 自分たちと、この張りぼてこそが最後の希望なのだと。


 『いいかマックス。大舞台の前にゃあ、お客の歓声をよーく聴くんだ。
  そうすりゃ、ヘマしちまうかも、なんて臆病風はふっとんじまわあ』
ああ、バロン爺さん。あんたあウソつきだ。
滑走路の脇に並んで旗振ってるこいつらは、俺に何の勇気も与えてくれねえ。

一月前、ボロサーカスの花形軽業飛行士だった俺たちは、数少ない焼け残った
軍の飛行機工場に呼び出され、外見ばかりド派手でピカピカの、
弾が掠っただけでも墜落しかねない時代遅れのポンコツ飛行機を見せられた。

 「背面飛行、きりもみ、宙返り……可能な限り敵をおちょくり、コケにしろ。
  わが軍はまだまだ余裕たっぷりだと、敵にも味方にもそう思わせるんだ」
俺は言ったね。「エイプリルフールの前倒しですかい?」
だが、あいつらはマジだった。
今すぐに即席英雄をでっちあげなければならないほど、ケツに火が回っていたんだ。

一週間前、バロン爺さんが死んだ。
エンジンに弾が直撃して、爆弾を抱えたまま敵の戦艦に突っ込んで死んだ。
他の飛行機乗りもみんな死んだ。
俺だけが生きのこった。作戦開始早々にビビって逃げ出した、俺だけが帰ってきた。

俺は銃殺にはならなかった。最後のパイロットには意地でも英雄になってもらう必要があった。
ついたあだ名が不死身のキッド。
お笑いだ。俺は死なないんじゃない。まだ死んでないだけだ。

見ろよ、こいつらの顔。英雄サマが奇跡を起こしてくれると本気で信じてやがる。
アホどもが。気付けよ。気付いてくれよ。
誰でもいい、滑走路に飛び出して、「王様は裸だ!」って指差してくれよ。

畜生、笑え。もっと笑え。
俺に勇気を。
                       ――スカイキッド――


「世の中に、そんな美味い話は無い」
世間ではよく言うけど、まったくその通りだったよ
今にも落ちそうな複葉機で飛びつつ
男は呟いた・・

そう 今から数ヶ月前の事
パイロットを憧れていた俺は
飛行訓練生募集ってのに飛びついたよ。
「体さえ丈夫なら誰でもおk、お金の心配も有りません」
今思えば美味すぎる話だったんだ・・。

そこで習ったなのは、離陸の仕方のみ

後はギリギリの燃料で敵の間を抜けて
爆弾を落とせだとよ。
無理じゃねぇのか?

絶対これは練習じゃねぇ! 実戦だよな?

スカイキッド


スターフォックス

ほら、ここを折って、ひっくりかえしてこう折れば、紙飛行機。
かぜにのってどこまでも飛んでいけ。

こつん。
かべにあたって紙飛行機が落ちた。
ぼぐん。
またパパがママをたたいた。

ぼく、しってるよ、パパ、遊びにいくんでしょ。
それでおうちのおかね、つかっちゃうんでしょ。
なんかやだ、じぶんの世界を創ろっと。

ぶつかると痛いからじめんは無しね。
それで、いっぱい紙飛行機飛ばしてかんげいするの。
おんがくは、ぼくのすきなちょうちょとせいじゃのこうしんだよ。
あとね、パパのわらったかおが、どこからでもみえるようにするんだ。
あれ、歪んじゃうな。
そっか、さいきんパパのかお見てないからだね。
でね、さいごに……最後に?

ぼく、しってるよ、これスロットマシーンっていうんでしょ。
ぼくと、ママと、パパをだめにしたやつでしょ。
なんで、なんで入ってくるの? だめだよ、だめになっちゃうよ!
やめて、ぼくとママとをパパをバラバラにしないで!
……だれ、か……タスケ……

ぼく、知ってるよ、この世界に、終わりが、無いってこと……
                                   THE ヨND

                  −スターフォックス 白い鳥に導かれて−



スターラスター

まったく、せっかくの休暇だというのに・・・。
私は妻の言いなりで我が子を公園に遊びにつれて来ていた。
その帰り道だ。

「ねえ、ねえー、おとうさーん、あれー!」

まだ3、4歳くらいの頃は、どんな子でも好奇心が旺盛だ。
私の子も例外ではなく、見るもの聞くもの、興味が涌けばどんなものについてでも私に問いかけてくる。
今もまた、いつものように私のシャツの裾を粗暴に引っ張りながら、何処かを指差している。
その指先は彼の頭上にまっすぐに掲げられ、初冬の夕焼で薄っすらと赤紫ににじむ星空に向かっていた。

「おとうさーん、きらきらしてるー、あれなにー!」

近年、急激に悪化した環境汚染のため、私達の生活は以前のものと全く別のものになってしまっている。
私はシャツの胸元のリモコンを操作し、”酸素供給ヘルメット”に付属している”紫外線遮断フィルター”の
レベルを少しだけ緩和させて、我が子の指先のその先を仰ぎ観た。
「冬」だからだろうか、いつも見慣れた夜空にしては、より星が多く、より輝いて見えた。
どうやら彼は生まれて初めて星空に気付いたらしい。

「ああ、キラキラしているな、お前は何に見える?」

いつも私はこのように聞き返し、彼の想像力を高め、脳の活性促進を試みている。
というのは言い訳で、単に面倒臭いから、という側面の方が強いかもしれない。

「わかんなーい、あれなにー!」

まあ、大概が結局このような展開になるのだが。
彼は右手を頭上に掲げたまま、左手で再びぐいぐいと私のシャツを引っ張っている。
私は膝を折り、彼の視点まで頭を降ろしてヘルメットとヘルメットをくっつける様にした。
こうして私はいつも彼に説明してあげるのだ。

「いいかい、この沢山あるキラキラは「星」と言うんだよ」

彼の右手を借りて指差しながら続ける。

「今はものすごく小さい粒に見えるけど、本当はものすごく大きいんだ。
 例えば、ほら、こっちのずっと向こうに見えるあのタワーは、以前一緒に行った事もあるけど、
 本当はもっと大きいだろう?それと同じさ。」

「まず、あのひときわ大きい丸は私達と友達関係にある星だね。
 あそこにも私達と同じように人が住んでいるんだよ・・・」

更に続ける。

「それと、この・・・幾つか見えるけど、他のキラキラより少し大きく白くて丸い、
 これは、政府所有の軍事基地だよ。私達はベースと呼んでいる。
 運が良ければ発着する戦闘艦や戦闘機も見えるはずだけど・・・
 今はテスト飛行の時間じゃないな・・・確か明日なら・・・。と、・・・解かるかな?」

「わかんなーい、でも、きらきら、きれいー!」

夜空を見上げてしまったので、折角の休暇中に、ふいに仕事の事を思い出してしまった。
明日になれば、たった今説明したベースへ帰らなくてはならないというのに。
休暇中くらいリラックスさせてくれ、と誰に問い詰めればよいのやら。
それにしても、フィルター越しとはいえ我が子の笑顔は常に無邪気で可愛い。
私がこの子ぐらいの歳だった時期は、やはり同じように無邪気に笑っていたのだろうか。

「よし、もう帰るぞ。
 お母さんに一人でクリスマスの飾り付けをさせているのも可哀相だからな」

私は立ちあがり、彼の挙げられていた方の手を引いて歩き出した。
彼はというと、私に引かれるまま、前方も見ずに笑顔でずっと夜空を見上げている。
もし、彼が大人になったら、どんな職業に就きたいと思うのだろうか?
弁護士か、警察官か。医師になるのも良いかもしれない。
それとも。
私と同じように、士官学校へ入り宇宙軍パイロットになりたいなどとは言わないだろうか。

まったく、せっかくの休暇だというのに・・・
明日になれば、暗く、息苦しいあの空へ戻らなくてはならないというのに・・・。



ストリートファイター2

「昇竜拳(しょうりゅうけん)」

体内の気を拳に集め、しゃがみ込んだ体勢から上方へジャンプすると同時に
一気にそのパワーを爆発的に開放し対象物にダメージを与える技。
古来より、この技の習得に心身を費やした者は多い。
これを会得した達人は、車やドラムカン、レンガなどを粉々に破壊することが
可能だったという。また、その気の破壊力を持って、レンガなどの物体を通して
その先にいる生物にもダメージを与えたと言われている。

ちなみにこの技を習得するには、一人より二人、それも互いの持ちあわせた能力が
ほぼ同じといえるくらい似通った者たちが非常に好ましいとされている。
その理由は不明。
アメリカで配管工をしていた兄弟がこの技の習得に燃え、日夜地下の下水道でその
練習に励んだという記録が残されている。

(民明書房刊「気功えぇんなあ!!応用編」より)


スーパーゼビウス ガンプの謎

「セントウヲ、カイシシマス・・・・・」
・・・またか、これで何度目の「合図」だろうか・・・・
俺は、かつて人間だった。
俺は、考古学者としてかつて名を馳せた者だった。他の人間は好奇心の強い、勇敢な奴だと言っていた。
だが、ある日俺は学会から呼び出された。
「君に・・・・また有る物を調べてもらいたい」
またいつもの依頼か。そう思っていた。今度は何処に行かされるのだろうか。
灼熱の砂漠か?極寒の南極か?それとも誰も足を踏み入れたことの無い秘境なのか?
どちらにしろ、退屈はしなくてすみそうだ。
そう、思っていた・・・・・・・。
「ええ、いいですよ」
そう答えた瞬間。突然意識は途切れた。
次に気が付いた時・・・・身体は無かった。
「オ目覚めデスカ。マスター」
俺は、脳だけを機戒に組み込まれていた。
「マスター、貴方ハコレカラ謎ヲ解ク為ニ戦ワナクテハナリマセン」
何を言っている。謎を解く為に戦う?淡々と俺に話しかけるそいつ「ソルバルウ」はそう言ってきた。
「戦う・・・・だと?」
「ハイ。マスター、貴方ハコレカラ『ガンプの謎』ヲ解カナクテハナリマセン」
何を言っているのだ。ガンプの謎?そんな事、知ったことでは無い。そう叫ぼうとした瞬間・・・
「敵機出現。セントウヲカイシシマス」

・・・・こうして、いやおう無く俺は戦いに狩り出されることになった・・・
『ガンプの謎』とやらを解き明かす為・・・幾度と無く・・・・

「スーパーゼビウス ガンプの謎」でした。


スーパーチャイニーズ

"茶射新頭
新茶の葉を編み、それを頭に"弁髪≠フ様につける事により、
気を静め、身体の能力を向上させる方法である。
これにより向上した身体で繰り出す拳は、
まるで弓で矢を発射するかの如く、素早く鋭く、時に人体でさえ粉々に砕くと言われる。
茶射新頭の起源は、約300年前の中国である。
当時の中国で、清の文化を漢民族に広めようとする"嵩派≠ェ、
これに抵抗した漢民族の反乱を静める為、茶射新頭を考案と言われている。
しかし、 茶射新頭は大変危険で、嵩派の起こした事件は今尚中国で語り継がれているほどである。
その事件とは、一人か二人の嵩派が茶射新頭の力を確かめる為、
様々な流派の門弟を、次々と殺害して行った。という物で、中国人の間ではあまりにも有名である。
尚、中国人の事を”チャイニーズ≠ニ呼ぶのは、
この茶射新頭の事件を人々に忘れられない様にする為である事は言うまでもない。

民明書房刊「知られざる中国武術」より。


スーパーパン

何故だが知らないが唯の冒険家の俺が何故あんな物の相手をしなければならないんだ?
ただ撥ねるだけの巨大な球体。

しかも俺には登山用のワイヤーとザイルとピッケルしか無い。
そこで俺は何を勘違いしたか打ち捨てられていた水中銃にワイヤーを結んだザイルを積め徐ろに撃つ。

割れた…風船のように…どうやら俺は明日の朝日を拝む為の術を手にしたようだ。
こいっ!球体共!



スーパーボンブリス

花火職人の君に頼みたいことがあるんだがね。
あの町のビルを全部爆破してほしいんだ。もちろん離れたところからだよ。
爆弾が入っているブロックを100個用意した。
もちろん一つビルを破壊したらまた100個に増やしてあげるよ。余った分が君の給料になる。
ただし、もしブロックが詰まったり100個全部使い果たしたら…どうなるか分かってるな?
ちなみに「全部のビルを破壊したら」逮捕される可能性はないよ。上から資金が出て宇宙へトンズラできる。
さあ、君の花火職人の腕前を見せてもらおうじゃないか。



スーパーマリオブラザーズ

暗黒世界に君臨する毒茸王「魔痢汚」は天界王「クッパ」の婚約者「ピーチ姫」を自分の妻とせんがために
天界に乗り込み強奪を図らんと侵略を開始する

天界王「クッパ」は「魔痢汚」の侵略を阻止せんがために同じ天界に生息する
亀族、イカ族、栗族、メット族、などに協力を要請し「魔痢汚」の侵略に備えるのであった。

一方暗黒世界の毒茸王「魔痢汚」は弟の飛翔王子「類似」に先遣隊として天界への出撃を命ずる。
「類似」は兄の命を受け暗黒世界と天界を結ぶ「怒管」に入り天界へと乗り込む。

飛翔王子「類似」の侵略をしった「クッパ」は配下と一族の力で様々なトラップを企て侵略防衛を開始するのである。
しかし飛翔王子「類似」の跳躍力に天界のトラップもことごとく破られてしまう。
だが「ピーチ姫」は「類似」の飛翔力と同時にその逆転が制度の効かない走力と見抜いたのであった。
早急に作り上げたトラップ。それを跳躍で乗り切る「類似」しかし「ピーチ姫」の知略でトラップの先に巨大穴を作り上げて
待ち構えていたのである。飛翔王子「類似」はその穴に気づくのが遅く走力の制度が間に合わずその穴に落ちてしまうのである。
そしてそのまま暗黒世界に戻された「類似」その成果に安堵の天界の一族達。

弟「類似」の侵略の失敗を知った兄「魔痢汚」は自ら「ピーチ姫」強奪に乗り出す。
一方天界でも最強の暗黒世界の毒茸王「魔痢汚」の侵略に備えて天界を8つに隔て
さらに「クッパ」の影武者「ダーククッパ」そして「ピーチ姫」の囮として「豆姫」を用意し「魔痢汚」対策を練るのである

亀族、イカ族、栗族、メット族、ダーククッパ、豆姫
多くの天界の一族の力を集結し天界はまさに戦々恐々の一大戦争の幕開けと化すのであった・・・
果たして天界一族は暗黒毒茸王「魔痢汚」の侵略に打ち勝つことが出来るのか!?

そして「魔痢汚」は見事「ピーチ姫」を強奪し自らの妻とすることが出来るのか!

ここに史上最凶最悪の壮大な戦いが戦乱の火蓋をおこすのである!!



マリオはつかの間の平和を楽しんでいた。
ここにはかわいい姫もいる。気の合う仲間も居る。配水管での、血なまぐさい
死闘は忘れ、つかの間の平和を楽しんでいたのだ。
そこにやられた亀たちが親分のクッパを連れてやってきた。
亀たちはピーチを攫い、きのこ王国の住民を魔法で草に、木に、つくしに変えてしまった。魔法で心をあやつってしまった。

帰ってきたマリオが見たのは誰も居ない城と置手紙だけだった。

「姫は預かった。」

マリオは走った。走った。走って走って走り回った。城中を駆けずり回った。

「本当にみんな消されてしまったのか・・・」

マリオは肩を落とし城をでた。どこに居るとも知れぬピーチを探すたびにでた。
マリオは大きなため息をついた。ふと、前を見た。
遠くになにか、誰か居るようだ。マリオは気付いた。目を凝らした。
マリオは駆け寄った。彼はきのこ王国の住民だから。

マリオは叫んだ
「無事だったんだね!誰も居ないからどうしたのかと思った!」


マリオは彼に飛びついた。そしてこう言った。
「よかった!一体なにがあったんだい?クリボー。」



世の中に美しいと言われる人間がどの程度いるのか知らないが。
少なくとも、俺はそういった存在として自他共に認める男だった。
身長も高く、学があり、力もあり・・・・
そして、多くのライバルを蹴落として得た地位があった。

しかし、それで恨みを買ってしまったのだろうか、
ある日、俺は一人で歩いている所を後ろから殴られ、
気絶し、そして誘拐されてしまった。

・・・・目が覚めると、そこにあった景色は、
暗い地下室などではなく、どこまでも広がる青い空。
・・・・?しかし、何かがおかしい。
どこかが狂った景色だ。

地平線?視点が低い?そうだ、地面が近いんだ。
俺は人体改造手術を施されたのか、2頭身程度の身長にされてしまったのだ。
それだけではない。
筋の通った鼻は卑猥に巨大化され、永久脱毛したはずのヒゲがイヤらしい親父のように生え、
更に、皮膚に縫い付けられた青いシャツと、真っ赤なワークパンツ。

「進め」

頭に直接響く声に動かされ、俺は走り出した。
俺は元の体を手に入れる事ができるのだろうか



無限、という言葉がある。
人間を引きつけて止まない、魅力にあふれる言葉である。
特に「無限の命」という言葉は、それを求める者にとって麻薬のような効果を発揮し、
世間が眉をひそめるような犯罪行為さえ行ってしまうことがある。

夢幻、という言葉がある。
あらゆる「もの」につきまとう言葉である。
形ある「もの」はいつか失われる。どれほど無限を熱望しようとも、いずれは
無限が夢幻に変わる。それは避けられない運命。

だから。

どうせピーチ姫を助け出したら無駄になるんだから、そろそろ僕を
蹴り続けるのは止めてもらえないもんだろうか。

スーパーマリオブラザーズ 「ノコノコ in W3-1」



「クソッ、畜生!」
マリオは思わず叫んだ。
既に調教を施し見世物にしようとしたドンキーを奪われた挙句に、今、自分の命が尽きようとしている。

「こんなはずじゃ…」
悔しいと思っても力は出ない。
もう自分は死ぬのだろう。

マリオは少しずつ思い出してゆく。
テニスの審判で、羨む様にプレイヤーを見てた事。
ビルごと中に住み着いたロボットどもを破壊した事。
今は亡き弟の事…。

走馬灯の如く、しがない記憶はよみがえる。

テニスの時、どこかの監督がこう言った。
「アンタだったら最高のプレイヤーになれただろうに…なぜ…諦めたんだ…?」
ビルの解体で同業者ブラッキーがこう言った。
「てめえはこんなところにいる人間じゃないはずだぜ…。もっと、なんかこう…、可能性だよ、可能性があるんだ!」
「馬鹿が!こんな仕事からは手を引くんだ。お前の為だ!」

誰もがそう言う。
みんな分かっちゃいねえのさ。
俺のミスで弟は、ルイージはプラズマにやられて植物人間状態だ。
金が、金が必要だったのさ…。

もう何も考えられない。
俺は死んだんだな。
そう思った。

気がつけば目の前には鬼共が居る。
「フッ、地獄か。俺らしい末路だな…。」
そして俺は閻魔大王の前に呼び出された。
奴はこう言った。
「おめでとう、そして地獄へようこそ。マリオとやら。」

(チッ、笑ってやがるぜ)
「それで俺はどうなるんだ。どこへなりとでも送れ。こう見えても多くの人間を殺してきた身だ。覚悟は出来てるさ。」

すると奴はニヤニヤしながらこう言った。
「助けてやっても良い。ただし、条件がある。」
マリオ、いや、俺は答えた。
「何?どういう事だ?」
助けるだって?
俺は混乱している。
ああ、混乱した。
訳が分からない。

閻魔の野郎はこう言い放つ。
「異世界のとある国…。そこを助けろ。そうすればお前を助けてやる。」
そしてさらにこう言った。
「既にお前の弟は向かっている。同じ条件で、だ。どうする?」

よく分からんがその世界、「キノコ王国」とやらを救えば俺は助かるらしい。
しかも、俺は生き返るそうだ。
そのキノコ王国と呼ばれる世界に。弟と共に。

答えは一つしかなかった。
「やってやる。ああ、やってやるさ。」
閻魔は気を良くして答える。
「よし、お前に力をやろう。その世界ではお前はスーパーマン並の力を手に入れることが出来る。
諦めるまでお前は死なない。そんな力をやろう。」

何だかよく解らないまま、俺はキノコ王国とやらに送り込まれた。
「行くぞ、輝かしい未来の為に!」
俺は全力で走った。


一方その頃。
地獄の鬼が閻魔大王にこう尋ねた。
「なんであんな奴を助けたんですか?理解できませんです、はい?」
閻魔はこう答える。
「人間にも骨のある奴がいたのさ。楽しませてくれた礼は返そうと思ってな。」


にやりと笑った閻魔の顔はあの地上で暴れた「ドンキーコング」そのものになっていた。
                    
                                − スーパーマリオブラザーズ −



王国暦1985年9月。姫が怪物に囚われたとの知らせが国中を駆け巡った。
姫は、この荒れ果てた国唯一の希望だった。人々は姫を取り戻したかったが、
怪物たちの圧倒的な力の前では、ただ傍観するしかなかった。

ある時、一人の男が姫救出のため立ち上がる。男の名は『マリオ』。
マリオは超人的な力で敵の要塞を突破して行った。
人々は彼の事を『スーパーマリオ』などと呼び英雄視したが、
その彼と共に闘おうという者は皆無なままだった。

同年9月、13日の金曜日。
王国はまたしても唯一の希望を奪われる。マリオが戦死したのだ。
遺品の赤い帽子を前に、人々は悲しみに暮れた。

しかし、まだ誰かが闘っている。しかも、それは一人ではない!
10歳未満の女児から100歳近い老人まで――彼らは皆、赤い帽子をかぶっていた。
期待と尊敬の念を込め、人々は彼らをこう呼んだ。

『スーパーマリオブラザーズ』と……。


「この女性を救出して欲しい」
依頼人はそう言った。
「とある機関に属している研究所で変異した実験体が職員達を
監禁し立てこもっているんだ・・・くそっ化け物共めが!」

俺はエージェント・・・なんていうと聞こえはいいが実際は政府やお偉いさん
方の尻ぬぐいをさせられる何でも屋だ。

「あんたらの言うことを聞いてるとその博士とやらを救出出来れば
最悪残りはどうでもいいみたいだな」

相手は沈黙したままだった。
俺は肩をすくめて、その博士とやらの写真をファイルの中から取りだした。
プロフェッサーモモカ。
ピーチちゃんってとこか、博士なんて言うからガリガリの根暗女かと
思ってたら結構可愛いじゃないの。
ま、死ぬつもりは毛頭無いがこういうお姫様の為に命を懸けるという
のも昔は憧れたもんさ。

「兄貴?何にやついてるんだよ」
同僚であり弟分でもあるルイージが不思議そうに語りかける。
俺はにやりと笑いながら言った。
「ルイージ、任務だ。化け物に囚われているお姫様を救う・・・な」

スーパーマリオブラザーズ


あら、随分久しぶりね、何年ぶりかしら?
昔は良く来てくれたのに…いつの間にか、あなたは来てくれなくなったわね。
あのころはこの町も、もっと栄えていて良い時代だったわ…

店を開けばいつも満席、そこには色々な人がいたわ。
ある人は名もない野球選手、ある人は無名のレーサー、ある人はパイロット。
それにみんなの人気者だったラテン系不法労働者の彼とか…

「キングコングを退治したのは俺様だ!」とか
「とある希少な動物を売り払って、まとまった金が入る」とか
変な人だったけど、いつの間にか常連になって色々な話をしてくれたわね。
「このキノコを食べれば、誰にも負けない強さになれる」とか言い始めた頃から
ちょっと他人を寄せ付けなくなってしまったけれど、

真面目に解体業者を続けて居れば良かったのに…ってみんなが思ったけど、
それがTV局の偉い人の目にとまってTVデビュー、不思議なおじさんとして
一躍スターだから、人生わからないものね。

あら、もうこんな時間?
ごめんなさいね、せっかく来てくれたのに、あまりお話しできなくて…

バー ふぁみコンのママ


ドクター「腕の良い配管工だったんだが・・」
助手「ええ、あんなものに手を出しさえしなければ」

かつては、精力的で働き盛りを思わせる彼の恰幅の良い体格も、今は見る影もなくやせ衰え、 トレードマークであった口髭は、申し訳程度に鼻の下に残っている。

ドクター「彼はどんな夢を見ていたんだろうか」
助手「なんでも、キノコの国を救った英雄らしいですよ。もうすぐ、ピーチという名のお姫様と結婚するんだとか」
ドクター「ふう、夢の中でさえキノコか。こいつは重症だな」
助手「はい、快復しても後遺症は残るのではないでしょうか」

病室では1人の中年の男が部屋の隅で小刻みにふるえている。ときおりぶつぶつと何かつぶやいている。
その声は聞き取りづらいが、もし聞き取れたとしたらこういう声が聞こえただろう。

「キノコ、キノコをくれ。それさえあれば俺はスーパーになれる」

〜〜〜スーパーマリオ〜〜〜


弟「兄貴ィ、臭ェなあ、下水道ってのは」
兄「そうだな」
弟「兄貴ィ、あの話知ってるか?NYで飼いきれなくなったワニがトイレに
  流されてよ、そのまま繁殖して地下にウヨウヨいるって噂!」
兄「ああ、そうだな」
弟「兄貴ィ、配管みつかったけど凄ェヘドロだぜ、ウォエップ」
兄「そうだな」
弟「!兄貴ィ、何かいるぜ!やっぱ噂って本当だったのかよ!?」
兄「ああ、そうだな」
弟「!!ゲェーーッ!兄貴ィ、亀だぜ亀!ワニじゃなくて亀!でけぇ!!」
兄「そうだな」
弟「ウッゲーー!!兄貴ィ、カニだぜカニ!何か電気系もイカれて放電してやがる!」
兄「……ちったぁ、黙って仕事しやがれ」
弟「……ンだとォ?テメーの糞女に頼まれたからって、何で俺まで配管工の真似
  しなきゃなんねーんだよ!」
兄「……おぅ、口応えか?いつからそんなに偉くなりやがったこのロクデナシが」
弟「っせんだよコラ、やんのかコラ」
兄「上等だァ、覚悟しやがれ!」

                 〜仲よきことは美しき哉〜マリオブラザーズ


意気は揚揚、差す陽は燦々。俺は爛々、駆け出した。
風になる感覚はいつも、今でも変わらない。
空に当たり前の様に浮く煉瓦の様な固まりも、地に当たり前の様に根差す大量の土管も、
これからまた俺が乗り越えて行く。遥かにあるその目的の為に。

ふと見えたのは、昔からある障害。
茸が、あるいは栗がこちらを睨んで歩いてくる。
「踏み潰してやるさ。いつかの様に」
呟いて、跳ねる。
高く、前に、風になるように。
そして、落ちる。
足は地面を踏み、茸が、あるいは栗が怪訝にこちらを睨む。
眼の前で。

避けられない。

―――20年目のスーパーマリオブラザーズ
           1-1の悶死


スーパーマリオブラザーズ2

兄さん…
「…という事で、またピーチ姫を助けに行ってほしいのだ。」
「おまかせ下さい国王陛下。」
兄さんはいつもそうだ…いつもみんなに頼られ、嫌な顔一つせずにみんなの為に…
「マリオよ、クッパは以前とは比べ物にならぬほど、手強い仕掛けを用意しているみたいだ。」
僕は…兄さんみたいに…みんなに…
「大丈夫です国王陛下、どんな苦難でも乗り越えて見せます。」
兄さん…兄さんは本当に何でも出来る人だよね…僕と同じ家で同じように育った双子の兄弟とは思えないよ。
「支援物資の…キノコなんだが、どうやらクッパの手により毒が盛られているらしいのだ。」
同じ所と言えば…ヒゲだけ。僕は兄さんより劣っている…双子なのに…。
「…毒ですか?」
前にピーチ姫がさらわれた時だって…兄さんについていった僕はクリボーに同じ手で…三回もやられた。
「ああ、キノコの外見が悪くなっている、それが毒だ。」
それなのに兄さんは…僕が病院で寝ている間に…ピーチ姫を助け出していた…。
「御忠告有難う御座います、外見で違いがわかるのなら問題ありません。」
双子なのに…双子なのに!
「うむ、それを聞いて安心した。それでは気をつけるのだ…ピーチ姫を頼んだぞ。」
もう…兄さんの背中についていくのは嫌だ!
「はいっ!…ルイージお前は大丈夫か?」
「えっ!…う、うん。」
兄さん…僕も兄さんみたいに、みんなに頼られたい!…僕が兄さんを頼っているように、僕も兄さんに…。
「大丈夫だよ、兄さん。」
「よし、じゃあ行くぞ!ルイージ!」
兄さん…僕は今までの僕とは違う。兄さんに黙って"訓練≠していた。
僕はみんなに…"兄さん≠ノ頼られるような人間になりたいんだ!
その為に…僕は"跳ぶ≠諱A兄さんよりも高く!
「行こう!兄さん!」



見損なったぞマリオ…。
それでもこの我輩、"クッパ大王≠ノ一矢を報いたほどの男なのか?
"テニスの審判≠竅A"ゴルフ≠フような戯れに日々興じ、
果ては、連日"催し物≠ネど開き、欲と、堕落に満ち溢れた、下らぬ生活。

貴様の闘志は、一体どこに消えたというのだ。
貴様の本来の仕事は、一体どうしたのだ。
我輩の部下を幾人も蹴り殺した、あの"配管工≠フ仕事は。
我輩の部下の手から、配管工を守り抜く、あの"不屈の闘志≠ヘ。一体…。
…貴様のその体たらくには、ほとほと飽きれて物が言えぬ。
我輩は、貴様を過大評価しすぎていたようだ。

…マリオよ。あの時、我輩は。
この我輩から、姫を奪えるほどの者が現れるのなら、ピーチ姫の事は諦めると考えていた。
我輩を倒すほどの力量。敗北しても挫けず立ち上がる闘志!孤高、唯一人で立ち向かう勇気!
これを持つ者が現れるのなら。

マリオ。そして貴様が来た。
貴様の戦いには、この我輩ですら胸を打たれる感動を覚えた。
貴様の力量。貴様の闘志、勇気!
我輩をも上回るそれに、我輩は敗れたのだ。
我輩は潔く姫を諦め、ピーチ姫の幸せを願い、貴様に全てを委ねるつもりであった。

…だが!今の…今の!堕落しきった貴様に、その"資格≠ヘ無い!

マリオ!貴様の捻じ曲がった根性を叩きなおしてくれる。
もう一度、この"クッパ大王≠ゥら、ピーチ姫を奪い返して見せよ!

スーパーマリオブラザーズ2
          (Super Mario Bros. The Lost Levels)


これで何回姫を救出しただろうか。俺はかなり前に数えるのをやめていた。
溶岩に落ちるクッパに見向きもせず、いつものように姫を助け出す。
「ああ…あと何回助ければ救われるんだ…」
そう思った次の瞬間、目の前に見たこともない異様な光景が広がっていた。
前方からはパタパタが俺を踏み潰そうと向かってくる。
「これが試練って物なのか。いいだろう。受けて立つ!」


スーパーマリオRPG

俺は、今まで平凡な大学生だった。
3ヵ月前の大惨事で大切な人を失ったのも、周囲と同じだった。
そして、国防関係者だという男が俺の前に立ったのが、1週間前のことだ。
俺は今、その男に案内されて、どこかの軍事施設の中にいる。
「・・・これは何なんだ?」
「人類が滅亡しそうでむしゃくしゃしていた。
 能天気な形なら何でもよかった。
 今は反省している。」
「・・・・・・」
「…それはさておき、こいつは我々に残された希望の光。
 宇宙からの脅威に立ち向かうための新兵器だ」
「・・・・・・」
「順序立てて説明しよう。3ヵ月前から世界各地で隕石群の衝突により世界各地で
 大きな被害が出ているが、これが外宇宙からの侵略者の攻撃であると判明した。
 隕石群の落下地で、共通して事前に特徴的な電波が観測されている。現在の観測
 状況から、次の攻撃は宇宙センター付近になると推定された。君の使命は、この
 機体に搭乗して敵の攻撃を迎え撃つことなのだ」
「ちょっと待ってくれ。俺は車の免許も持っちゃいないんだが」
「無くても一向に構わんよ。君はトライアスロンでオリンピック出場を目指していた
 そうだが、その力を貸してくれればそれでいい」

男はそこまで言うと、見てみたほうが早い、と俺を機体の中に導いた。
中は思ったよりも狭く、俺は思わず天井に頭をぶつけてしまった。すると、途端に
機内の明りがすべて消えた。
「・・・・・・!?」
「それは仕様だから気にせんでくれ。まだ少し敏感なようだがな。この機能は敵の
 隕石爆弾に対抗するのにどうしても必要なのだ。隕石爆弾の構成物質は熱エネルギー
 によってある種の核反応を引き起こす。その核反応のエネルギーは一部が熱となり、
 他の一部のエネルギーが周囲の原子を励起させて同様の核反応を起こさせるのだ。
 隕石爆弾が起爆すると破片が炸裂する。それに、燃料や電気のあるところに当たると
 誘爆と核反応の促進効果が発生し、被害は指数関数的に増大する」
「・・・・・・」
「つまり、一度爆発するとネズミ算式にあたり一面大爆発、という訳だ。この機体は
 隕石爆弾を下から射撃して連鎖爆発をなるべく高い位置で起こさせることを目的と
 した機動力のある対空攻撃兵器だ。うまくいけば、連鎖爆発を大気圏外までもって
 いけるだろう。操縦と射撃は軍のパイロットが行い、君はパイロットの支援を行う。
 この機体の装甲は隕石爆弾の信管を作動させない機構になってはいるが、それでも
 ある程度の破片が発生する。これらに核反応を起こさせないよう、被弾した場合は
 直ちに安全装置が働いて機体のエネルギー供給が全て停止する。システムを再起動
 させるためのエネルギーは機内の緊急バックアップ装置から供給するのだ」
明りが戻った機内には、自転車のような装置が固定されているのが見えた。これが
緊急用のエネルギー装置、らしい。
それから1週間後、俺は人類の希望を背負い、走らない自転車に跨がった───。

                             −ばくれつカブト虫−


とある人物の手記――――

ハードがスーファミになってからの俺達の扱いは相当ひどかった。

スーファミ初となる4作目では、
バカップル共のせいでことごとく敵側に奪われやがった。
まさかこんな不毛な争奪戦に巻き込まれるとは思ってなかったので
非常にショックだった。

5作目は3作目と似たような扱いと思いきや、
開始早々いきなり砕け散ってしまうとか抜かしてた。
しかも奴らは口では守るとか言いながら、新しいジョブのために
わざと砕け散るのを待ってるとしか思えなかった。

そして6作目では遂にその存在を抹消されてしまった。

もう頭きた!こうなったらこの俺自らが出向いてこの世界をぶっ潰してやる!!
まずは手始めにゲーム界でもっとも有名といわれているあいつらからだ!!

「スーパーマリオRPG」



スーパーマリオUSA

「不思議だよな」
「うん、不思議なんだよねぇ」
「おまえのジャンプも、相当ヘンだけどな」
「え、そうかなぁ?兄さんがジャンプ下手なだけじゃないの?」
「うっ・・・・何を言う!俺だって大根とか抜くのうまいだろ!」
「それだったら、キノピオさんの方が・・・」
「ちぇっ、どーせ俺は器用貧乏だよ」
「でも、それにしても・・・」
「そうだよな、あいつのジャンプは謎だ」
「どうやったら、あんな水平移動できるんだろね?」
「俺も長年、あいつを助けて来たけどさ、
 まさかあんなスキルを備えているとは思わなかった」
「クッパさんに教えてもらったんじゃ?」
「いや、それはないだろ。クッパの奴めかたが重いし」
「あ!わかった!もしかして悟りを開いたんじゃないの?
 だからあぐらかいてても、水平移動できちゃうんだよ」
「・・・・そうか?」
「そうだよ」
「まぁ、二人で話し合ってても解決できないほど謎だな」

          * プー *

「あれ?今なんかヘンな音しなかったか?・・・・うわ!クッセー!」
「え〜ボクじゃないよ!ほら、においだってこっちの部屋から・・・」
「ほんとだ・・・ったく、誰だよこんなくっさい屁こいたの」
  ガラガラガラ(戸を開ける音)
「あ・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・ピーチ・・・・・」
「・・・・あらやだ!レディの部屋に入る時ぐらいノックしてよね!」
「・・・・アーッハッハッハ!なんだそうだったのか!」
「ん?あ、キャッ!マリオ、ルイージこっち見ないで!」
「え?兄さんこれどうなってるの?床にふかし芋がいっぱい・・・」
「ハハハ!ピーチのジャンプの謎がとけたぜ!」
「・・・・・・アンタタチ、キライ!」
「あ〜なるほどね。ピーチさんのジャンプはおならが動力なのね」
「・・・・キライ!キライ!ダイッキライ!!!」

              マリオUSA ピーチ姫の真実


スーパーリアル麻雀P2

「ショウ子…あなた本当にいいの?」
私は幾多の雀荘を回り、生計を立てている。人が言う所の雀ゴロにあたる人間だ。
素人が集う適当な雀荘で、ほぼ毎日、1〜2万位の稼ぎを目安に打っている。
勿論、まともに打ってちゃ勝つか負けるかなんて運否天賦。
そんな事に、私の貴重な、か細い財産を賭ける事なんてできはしない。
"イカサマ≠アれが私の最大の収入源になっている。
しかし先日、イカサマがバレ、その罰払いで全資産の8割を失ってしまった。
更に、私のイカサマが雀荘の経営者同士の情報網で伝わり、荒稼ぎしていた全ての雀荘で
"出入り禁止≠受けてしまったのだ。
…そして今私は、妹のショウ子と共に、とある雀荘の中に居る。
二日ほど前、この雀荘の経営者は、私の"技術≠知った上で、私にこう言った。
「お前には確か…高2くらいの妹が居たよな?そいつと一緒ならお前が雀荘に入る事を認めてやっても良い。」
狙いは明白だった。
…脱衣麻雀。つまりその経営者は"妹を餌に客の金を搾り取れ≠ニ言いたいのだろう。
当然、そんな話、つい先日までなら断っていた。
だが…自分の寝床の確保も、妹のアパート代も払え無い…金の無い私は引き受けざるを得なかった。
私は、ショウ子にこの話をした。ショウ子は当然こんな話しを断ってくれると思っていた。
ショウ子が断ったら、私はショウ子に黙って、どこか遠くで水商売をして金を稼ぐつもりだった。しかし。
「…やっても…いいよ。」

薄い電灯が光る、寂れた雀荘の中で私は若い男と卓に入った。
周りにはおよそ6〜8人くらいのやじ馬。そして私の後ろには…ショウ子。
卓に入る前、雀荘の経営者は私に耳打ちをした。
「ハコテン有り二人打ちでやってもらう。お前の"特技≠ヘやっても構わんが。バレるなよ?」
…負ける訳にはいかない。
下衆な経営者がどうなろうと構わない。ショウ子の為に…私は。
対局が始まる。私は自分の牌など気に求めず、対面の男を観察し、…そして判断した。
(…この1局は譲っても構わない。)
煙草を持った右手の甲に唇を乗せながら、私は次局の"天和≠ヨの道程を考えていた。


スパイvsスパイ

目が覚めると俺はビルの部屋に倒れていた。
どうも頭がズキズキする。
ふと記憶が甦ってくる。
「思い出した。俺は闇の組織から頼まれてブツを回収しに来たんだった。」
「このビルに忍び込んだ所までは憶えているが、俺は何故こんな所に倒れていたんだ?」
「とりあえずブツを探さなくては。」
この部屋には何も無いようなので、他の部屋へ行こうと扉に手をかけたその時だった。
突如上から水が降ってきた。
俺はとっさに避けた。
よく見ると熱湯で、上にはやかんが吊るされていた。
「誰がこんな事?」
すると向こう側の扉から男が入って来た。
しかしその男は俺と全く同じ顔だ。
「見つけたぞ!死ね!」
突然その男は銃を発砲して来た。
俺は慌てて扉を閉めた。
このままでは殺される。遠くに逃げなくては。
全力で走り、なんとか振り切る事ができた。
ふと机の上のバッグに気付いた。
中にはブツが全部入っていた。
一緒に入っていた書類のようなものを見て俺は驚愕した。
俺の所属する組織と敵対している組織のデータ。
そこに書いてある殺し屋の名前は俺と同じ姓だったのだ。
俺は全てを思い出した。奴は俺の双子で敵同士だった。
俺は奴と決着を着ける為にここへ送り込まれた。
奴の仕掛けたトラップに引っ掛かり、俺はしばらく気絶していたんだ。
どちらかが死に、どちらかがブツを持ってこのビルを脱出できる。
俺の手にはナイフが握られていた。
「奴を始末する。」

スパイvsスパイ


スパルタンX

俺の名はトーマス、空手家だ。ある日俺の元に一通の手紙が届いた。
「お前の恋人"シルビア≠誘拐した、返して欲しければ町外れの五階建ての道場まで来い。」
送り主の所にはミスターXと書いてあった。
つまり、これは果たし状というわけだな。人質を取るなんて卑怯な奴だ。
俺は卑怯な男が一番嫌いなんだ、二度とそんな気が起きないほどの厳しい方法でちゃんと教育しないとな、
待っていろX!てめーの根性叩きなおしてやるぜ!


スプラッターハウス わんぱくグラフィティ

13日の金曜日の"殺人鬼≠ニして有名であるジェイソンは、その罪の重さから地獄に落ちてしまう。
彼は地獄でとある女性と出会うが、その女性が目の前でさらわれてしまった。
何のために女性を追うのか?ジェイソンに芽生えた感情とは?
地獄でのジェイソンの物語が、今幕を開ける


スペースインベーダー

遠い未来。人類は莫大な人口増加による食料、エネルギーの過剰消費に悩まされていた。今のまま資源を浪費していれば、ここ数百年のうちにエネルギーも食料も尽きる。
やがて人類は、宇宙へ資源を求めるようになり、本格的な宇宙探索が始まった。
西暦2XXX年、火星の成分調査を行っていた探索部第0120隊に一通の連絡が入った。
「通達、座標(-441,-222)内にて我々の求める条件を満たしていると見られる惑星を発見との報告を受けた。最寄りの貴艦も至急調査に協力及び、報告せよ」
その無骨な伝令の送り主は地球を統べる最高軍部、
20年前に出来た、寂れた旧式円盤型宇宙船の艦内で、この伝令を読み上げながらオペレーターの顔は青ざめていった。
「…隊長、以上です。」
隊長と呼ばれた男は手で顔を覆い隠し、気落ちしている様子を見せていた。
「座標…(-441,-222)だと?」
「…はい。」
二人が落胆するのも無理はない。太陽を中心にした(-441,-222)という座標は、
ここ数ヶ月の間、他の探索部隊が謎の失踪を遂げている事で知られている場所だ。
「散々失踪が起きている事は、軍部に通達済みのはず…死ねと言うのか?軍部は何を考えている!」
「…何も考えていないのでしょう、人を物としか考えてない方々です。」
「馬鹿者!滅多な事を言うのではない。殺されるぞ。」
人口の増えすぎた地球。一部の裕福な層が、人を奴隷のように扱う時代になっていた。
当然、裕福な層に対する反乱は起こるが、彼らは人口を減らす事…"口減らし≠フ、
良い口実ができた事に喜び、平然と核兵器を使い、一般市民を消していく。
もともとこの宇宙開発は現状に嫌気がさした一般層から持ち上がった計画だったのだが、
今ではそれも、資源の付きかけている残りカスのような地球より、別の豊かな土地を望裕福な層に掌握されていた。
警察も、軍隊も、法廷も、政府も。全て裕福な層で構成されており、一般市民の人権は無いに等しい為、
今回の伝令を無視すれば、彼らに待つものは"死≠セけである。
隊長は、全ての船員をメインデッキに呼び、この事を伝えた。
「…この作戦の参加は任意ではない、軍部による命令である。真に残念な事であるが。
…だが、行くしかない…裏切りは即"死≠ずかでも"生存≠フ文字が残っている可能性の方へ。」
涙ながらの通達、隊長は船員に一日の猶予を与えた。…船員と家族、友人との別れの、僅か時間を。
……そして、その二日後。到着する。座標(-441,-222)に。
彼らがそこで見た物は…青く美しく輝く、まるで地球のような惑星。…そして仲間の小型探索機の幾多もの残骸。
小型探索機が何者かに破壊された事は明白である。その光景を見た彼らは恐怖を感じた。
「隊長、軍部からの連絡です。」
到着してすぐ、その陰惨な光景を軍部に報告した隊長らに、返答の通達が届いた。
「小型探索機にて惑星内の調査をせよ。」
文字にしてわずか20字足らず。それは艦内の人間に対する死の宣告。
軍部の言う行動に従えば"死≠ヘ明白である、また従わなかった場合も…。
しばしの沈黙が辺りを覆った。そして、その沈黙を破ったのは隊長だった。
「…わかった。私から逝こう。」
沈黙を守っていた船員達はその言葉に驚いた、そしてある若い男の船員が反論した。
「貴方が死んでしまえば、この船を指揮する人間が居なくなってしまう。」
「しかし、軍部を裏切る事は死に直結するのだぞ!」
「ですが貴方から行く必要はない。私から行きましょう。」
そう言うと共に、若い船員はデッキから探索機格納庫までの扉の前まで走る、そして
「みなさん、今までお世話になりました。"さようなら=v
大声で言い放ったその言葉と共に格納庫の中へと消えていった。
一同呆然とする中、メインデッキの中の大型ディスプレイに移していたレーダーに、青い点が点滅する。
…ほんの数分前に走り去った彼の小型探索機だ。彼の探索機は間もなく目で見える範囲を超えた。
数秒後、レーダーの青い点の正面に、未確認の機体を示す信号である白い点が浮かんだ。
目視できないが、あの白い点がこの周囲にある探索機の残骸を作り出したのだろう。
何者かは解らないが、探索すべき星に高度な文明がある事は間違いない。
白い点が浮かんでから、一瞬の後、…青い点は"消滅≠オた。
レーダーの映し出す間接的な惨劇に、船内は阿鼻叫喚、嗚咽が漏れる。
「あの馬鹿者…」
隊長は口で罵倒の言葉を吐くが、その声は声にならぬほど小さく、震えていた。
船内が悲しみにくれている時であるのにも関わらず、白い点は船側に向かってきた。
「いかん。早急に退避だ、座標(-441,-222)を離脱しろ!」
隊長は言い放った。己の内にある悲しみを押し殺しながら。
「いいえ、私は逃げません。あいつの仇を…仇を取るんです!」
一人の船員が言った。それにつられるように幾人も戦闘の意思を示し始め、数秒後には全員が小型探索機に乗り込むと言った。
「隊長貴方は残っていてください…あの人の意思です。隊長は生き残ってこの惨劇を…地球の皆さんに伝えて下さい。」
オペレーターは言った。そして彼らは隊長の引きとめも聞かず、小型探索機に乗り込んだ。
小型探索機には非常用の防衛弾が装備されているだけ、得体の知れない白い点に勝てるとは、隊長には到底思えなかった。
彼ら作戦と言えば隊列を組みただひたすら、白い点へ砲撃を続けつつ接近すると言う単純な事だけ。
そして、次第に青い斑点は数を減らしていく。
(隊長は生き残ってください。)
隊長の目からこぼれる一筋の涙はこの言葉を思い出させてくれた。
「仲間を見殺しにしたと罵られようとも、裏切り者として処刑されようとも構わない。私は彼らの思いを地球へ届ける。」
隊長は止まらぬ涙を抑えようともせず、操舵室へ走った。
そして、もはや残骸しか見えない小型探索機部隊の後ろを
隊長唯一人、搭乗する円盤型宇宙船が猛加速で通りすぎようとする。
だが、隊長は気づかない。敵の射程距離に…入ってしまった事を。

    無情にもそれは撃ち落とされた。

…死の際に隊長は思った。
我々は自らの都合、自分勝手な理由の為宇宙を侵略する者…"スペースインベーダー≠セ。
制裁を受けるのは当然かもしれない…と。


隊長「よ〜し、玉込め! 狙いを定めて、打てぇ!!」
隊長「よ〜し、いいぞぉ! その調子だ! 次の玉込め! 打てぇ!!」

鯛糖「隊長、大変です! 瀬賀が勝手に玉を込めて打ち始めました! しかも全然敵に当たってません。」
隊長「なに? 瀬賀、勝手な行動はゆるさん! 隊長命令だ、こっちへこい!」

名婿「隊長、もうだめです。 敵が、敵がぁ… アァァァ…」

『インベーダー』


スペースインベーダーパートII

かつての戦闘は序曲にすぎなかった。
度重なる異星人との戦闘に勝利した人類の前に、
いま未曾有の恐怖が襲いかかる。
圧倒的な戦闘力と科学力。そして、あきらかに異質な力を
秘めた生命力。あらゆる点において、異星人の力は圧倒的だった。
しかし絶望に覆われた都市の中、いままた漢達が立ち上がる。
人類の手に再び大地を取り戻すために…

「やつら、絶対許さん!!」
「派手に出迎えてやろうぜ!!」

−スペースインベーダーパートII−


スペランカー

主人公はある日ある病にかかってしまった。
それは足腰を弱くする病。治療する方法はあるにはあるのだが治療費がバカ高く
主人公の全財産を使っても払えない。そんな中ある噂を耳にした。
「洞窟には財宝が埋まっていて手に入れたら一生遊んで暮らせる」
この噂を本気にした主人公。対幽霊用の銃を持ち洞窟へ向かっていった。
果たして彼の運命は!?



私の名前は"スペランカー℃痰ュして、大学の考古学教授を勤めている。
私は今、町のはずれにある"地下迷宮≠ニ呼ばれる巨大洞窟の前にいる。
財宝を求める研究の最中、私の生徒が私に告げるのだった。
「先生、この近くのでっかい洞窟に財宝が一杯あるって噂ですよ。」
…いかなる障害も乗り越え、地下迷宮の中の財宝を手に入れる事…それが私の果たすべき使命なのだ!!
その洞窟の内部は常時、300℃以上の熱をもつ水蒸気が吹き上げられ、気温が著しく上昇している。
異常な高温から身を防ぐ為に耐火、耐熱服の重装備は必須。
ひとまず、それがあれば洞窟の異常気温を防ぐことができるであろう。
直接300℃の水蒸気を食らってしまったら、親友でさえ私と解らぬほど燃え尽きるであろうが。
…私は、洞窟の中を探索するために予め用意しておいたエレベーターに乗り込み、それを下へと移動させた。
ここが恐怖の入り口という訳か。
洞窟の中を見渡す、辺り一面真っ暗だった。
…ん?暗い…?ああっ暗い、頼みの綱の明かりがない!
暗い!…見渡す限り真っ暗闇だ!!私はパニックを起こし、明かりを求めて手探りで移動しようとした。
……が、その時、私はひらめいた!頭の上に電球が浮かんだのを感じる!
そうだ私は!ヘッドライトをつけるのを忘れていたのだった!
危ない、私の探検がここで終わる所だった。私は、ヘッドライトをつけ、辺りを見渡した。
…おおっ!すぐ近くにドル袋があるぞ!さすがは財宝の洞窟、目の前にお宝があるとは!
私は財宝を頂戴しようと、エレベーターから飛び降りた。
ドーン!!着地に失敗した!!
…うっ、立てない!!
身を守る為、重装備で来たが、そのせいで身長ほどの高さからの落下に耐えられなくなってしまっていた。
…腰の骨を折ってしまった。ここでは手当てを受けることはできない。
黙って飢え死にするのを待つだけだ……。

…その後、スペランカーは地下迷宮の入り口付近で倒れていた為、奇跡的に発見される。
しかし、彼は懲りずに何度も迷宮に行き、その度大怪我をして帰ってくる。
いつしか、彼の名は全国へ知られるようになった。
    spe・lunk・er
    ━━ n. 〔米〕 アマチュア洞穴研究家.
            Goo英和辞典より。



主人公エドワードは、ファミコンキングと呼ばれる高橋名人を思うあまり、
高橋名人を超えるというファミコン最大の禁忌、クソゲーを行ってしまう。
しかし途中で失敗し、エドワードは体全ての筋肉を失う。
100万と引き換えに情報を取り入れ、宝物の情報の入手に成功したが、
その代償はあまりにも大きすぎるものであった。
エドワードは、失った全てを取り戻すため、売ると高い宝を探す旅に出る。
幽霊を撃退する武器を持つ彼を、人は「スペランカー」と呼ぶ…。



男はかび臭い独房の壁に寄りかかり、鉄格子の嵌った窓から見える空を
ぼんやりと眺めていた。
このまますべてが予定通りに運べば、男はそう遠くない未来に処刑される
運命だった。

おれはどこで間違えたんだろう。男は自らに問いかけた。
―いや、おれは何一つ間違えてなんかいない。

彼は数日前、法の番人であるはずの町の巡回兵が1人の女に乱暴しようと
しているのを止め、弾みで兵士に怪我をさせてしまった。
そして裁判にかけられることもなく投獄され、極刑を言い渡された。
何かが狂っている。男はつばを吐いた。

何かが狂っている。そう、この町の支配者は狂っていた。
権力を盾に狂気じみた統治を続け、町を守るはずの兵士たちは
町の人間を蹂躙し、日夜傍若無人な振る舞いを続けていた。
たまたまこの町に立ち寄ったトレジャーハンターの彼は、
そんな兵士たちが無抵抗の少女に暴行をするのを黙って
見過ごすことが出来なかった。
少女を助けるかわりに、男は兵士に傷を負わせた罪で、
自らの未来に闇をもたらす結果を招いてしまった。

もはやすべての気力を失った男は、何かを考えることをやめ、
黙って死刑執行の日を待っていた。
そんなある日、獄中の男を訪ねてくる者があった。
その者こそ男に死刑を宣告した、町の支配者だった。
「そんな目で私を見ないでくれ。今日は君にいい知らせを持ってきたんだ。
 もっともこの知らせが君の未来にもたらすものが希望か悪夢か。
 それは君次第さ」

男は支配者をにらみながら、じっとその言葉を聞いていた。

「最近私はひどく退屈していてね。君にあるゲームに挑戦してほしいんだ。
 この町のはずれにある洞窟の中にはたくさんの財宝が眠っている。
 それらを拾ってくることが出来れば、君を釈放してやろう。
 勿論洞窟内は危険な仕掛けや魔物がうようよしているがね。
 なんなら賞金を出しても良い」

悪くない条件だった。しかし男にはプライドがあった。

「失せな。おれはあんたのオモチャじゃない」
支配者は片方の眉を引きつらせると、ふんと鼻を鳴らして去っていった。
「ならば貴様は死を待つのみだ」

その日、もうひとり男を訪ねてくるものがあった。
男は会いたくないと衛兵に面会を断ったが、自分を訪ねてきた者の名を聞いて、
すぐに面会室に急いだ。
男を訪ねてきた者…それは男が助けた娘の兄だった。

「それであの子は元気にしているのか」
男は投獄されてから初めて見せる優しい目で、娘の兄に問いかけた。
「ええ…それは…もう」
兄は明るく答えかけたが、次第にその表情が泣き崩れていった。
「じつは…あの子は重い病を患っていて…せっかく助けていただいたのに…
 あと半年の命なんです…」

男は一瞬にして、目の前が真っ暗になった。
死を待つ男の唯一の希望。それこそが、助けた少女の幸せだったのだ。
「彼女を助ける方法は?」
「海を渡った土地で治療を受けられれば…しかし私にはそうするだけの資金が
 ないのです」
「金…か…」
男は固く組み合わせた両手を、じっと見つめながらつぶやいた。
「金があればいいんだな」

男の突然の心変わりを知った町の支配者は気をよくしたが、彼はどこまでも
非情だった。
男が命を懸けた冒険に旅立つその日、洞窟の入り口に足を踏み入れた男に
支配者は大きな革の袋を手渡した。
「君の勇気を称えて、このリュックサックをプレゼントしよう。この中には
 特製爆弾が内蔵されていてな。わずかなショックで大爆発をする。
 君にはこいつを背負ってゲームにチャレンジしてもらう
 私の申し出を一度断った罰さ。どうするね?」

男は一瞬たじろいだが、すぐに毅然とした顔で言い放った。
「かまわん。どうせ死を待つ身だ。それより生きて還ったら
 本当に賞金をくれるんだな?」
「勿論だとも。約束しよう。
 それよりも気をつけたまえよ。わずかな段差から飛び降りただけでも
 君の体は木っ端微塵さ。ええと…なんていったかな…君の名は…」

「スペランカー」
男は慎重にリュックを背負うと、唯一の武器である小銃を腰のベルトに納め、
暗い洞窟の中に向かってゆっくりと歩き出した。



全ての資財を投げ出して、男は一人奔走していた。
男が求めているものは、富でも権力でもない。
男はただ、"夢≠追い求めていた。
「財宝の山を見つける!」

そして、男は老いて行った。
10年。20年。と時が経っていき、
気が付いた時には、男は70歳という高齢になっていた。
「財宝の山を見つける!」
男は未だに夢を捨ててはいない。

ある時、男の元に吉報が届いた。
(とある国のとある未開の洞窟に過去の王の財宝が眠る)
病院で寝ていた男は、医者の静止も聞かず、一人で旅立っていった。
「財宝の山を見つける!」
男が80歳になった時の事である。

シンプルな探検具に、護身用のマシンガン。
高齢となった男は重たい安全装備をする事が不可能だった。
まともに飛ぶ事すらできず、デコボコにつまずいただけでも生命が危うい。
そんな中、毒ガスが蔓延する洞窟へと足を運ぶ。
男をそこまで駆り立てたのは、単純かつ熱い思いであった。
「財宝の山を見つける!」
富も権力も要らない。男に必要なのは"夢≠ナあった。

こうして、男の生死を賭けた大冒険が幕を開ける。

スペランカー


スペランカー。
これはそう呼ばれた男の物語。

地下深くへ潜り大金を手に入れた。
そんな男の物語。
全ての話にはもう1つの言葉があるように。
彼もまた背負ったものがあった。

そう。
彼は一度死んでいるのだから。

何度も同じように地底を目指した友がいた。
たまたまだった。
ちょっとした事故だった。
その洞窟の中で私達は死んだ。

何者かに撃ち殺されたのだ。
それが何者かは分からない。
分かってはいけないのかも知れない。

目を覚ますとそこは病院のベッドの上。

生きている。
私は生きている。
そう喜んだのは自然だった。
生きているのだから。

しかし、鏡を見た瞬間にそれは絶望へと変わる。
私の顔は友人のそれになっていた。
何が起こったかをしばらく理解できなかったのも当然だ。

これは呪い。
太古の亡霊の呪い。
私の側にいる謎の男は言う。
「ピラミッドの亡霊がお前の体をのっとり今地上で多くの人間を殺している。」
「だからお前をその体に移した。お前の友は完全に死んだからな。」

そいつは更に言う。
「ピラミッドの中。その宝石を全て壊せばお前の体は元に戻る。あの洞窟の地下深くだ。」
「だが気をつけろ、その体は不安定な状態だ。ちょっとしたショックで魂が離れ、お陀仏だ。」
「更にお前の友の魂がお前を狙っている。奴はその体を取り戻そうと必死だろうからな。」

そいつは死神だった。
死人が出て忙しくなるのは御免だから力を貸してくれるとの事だった。
最後にこう言った。
「面白いゲームの始まりだな。まあ楽しませてくれ。」

全ての宝石を砕いた今となってはどうでもいい事だ。
最後に奴が言った言葉が忘れられないのもまた事実だ。
「お前はそいつになりたかったのだろう?それが全てを招いただけだ。」

付込まれたのは俺の心。
嫉妬の心。
それが太古の亡霊に力を与えたに過ぎない。

死神は俺の願望を叶えたに過ぎない。
亡霊となった友を撃ち殺す。
今はそれが快感でしかないのだから。
体を取り戻そうと必死になるかつての友。
「なんだ、その亡霊とやらと…何も・・・」
ピラミッドにたどり着いたときそれを悟った。

気が付けば俺の魂と体は宝石となり…新たな生贄を求めてる…。



さあ、俺の番が終わったら次はお前の番だ。
その体を寄こせ。
俺を地上まで連れてゆくんだ…。
俺はまだまだ殺し足りないんだ…。
                      −スペランカー・輪廻ー


  命 は 、 儚 い 

敵は自分の弱さ。
地形、トラップ、猛獣そして、「前任者達」の怨念・・・
大迷宮の全てが、貴方の敵となる。
全てを研ぎ澄ませ。

スーパーリアルアクションアドベンチャー、「スペランカー」
2/2発売 5800円


「宝は絶対そこに眠っている。それは確かなんだ」

私は、珍しく興奮している父の姿に動揺していた。
いや、興奮した父の振り回す手に動揺させられた。

テーブルには、耐久テストなんかとは無縁に育てられたに違いない、
華奢で装飾的なグラスが置かれているし、先ほど食べた
貝料理の口をこじ開けるには便利だった、やけに鋭利なフォークも
まだ片付けられずに残っている。

もしもそれらが、もはや最盛期の張りも弾力も失って久しい父の皮膚を貫くことがあれば…… 父の命はそこまでだ。

父は人類科学の発展がもたらした、変異性白血病をその身に抱えているのだ。

「いいですか」

効果を期待しないながらも、私はなだめるよう両手を前に差し出して言った。

「宝。財宝。それがなんだっていうんです。
 うちは山師に転職しなきゃならないほどには困窮しちゃいませんよ」

実際は、おおよそどんな程度にだって困窮なんかしちゃいない。
父が半生をかけて築いた財は、一族ひとりにひとつずつ南洋の小島を
買い与えたとしても、半分も減りはしないだろう。
それどころか、私の代になって、なおも富は大きく、巨大になっていくばかりだ。
満腹中枢を破壊されたイモムシのように。

「まあいいでしょう。経験豊富なスタッフを集めたチームを組織してあたらせますよ。
 その遺跡とやらの地図をお預かりしましょう」

父の口元が驚くほど素早く歪み、チェシャ猫の半分ほどには控えめなにやにや笑いが浮かんだ。

「地図は燃やした。この地球上で場所を知ってるのはわたしだけだ。
 とりあえず、今ではな。
 そして、そいつを見つけるのも、神聖な場所を汚して宝を持ち去り
 蛮人のそしりを受けるのも、わたし一人の栄誉だよ」

あやうく忍耐の仮面が剥がれそうになった。

「いいかげんにしてください。なにかあったらどうするんです」
「そりゃあるだろう。落とし穴に毒ガス地帯、吸血生物なんかもいたりしてな。 もしかしたら――」
「そんなことを言ってるんじゃありません。 自分の体のことがわかってらっしゃらないんですか」

不意に、父の口がぴたりと閉じた。
もはやそこにあのにやにや笑いは……いや、他のどんな感情も伺うことはできなかった。


「なあ」

居心地の悪い沈黙の後、驚くほどのやさしい声で沈黙を破ったのは父のほうだった。

「なあおまえ、最後に血を流したのはいつかおぼえているか」
「え?」
「最後に怪我をしたのはいつだ」
「……」

訝りながらも記憶をさかのぼる。
……確か、半年かそこら前、髭剃り中に吹き出物を引っかいた時以来、
おそらく自分の血にはお目にかかっていない。
父の言わんとしていることに思い当たった。

「だけど! 父さんは……」
「ああそうだな。お前が出っ張った古釘にちょいとうっかり手の甲を引っかけたところで、
 一週間もすれば痕ものこるまい。
 それがわたしだったら、半径二キロ以内に専門設備を備えた病院が無ければ、
 そのまま天国の門を拝むハメになる。
 だけどな」

父は体をずらして、私の位置から自分の下半身がよく見えるようにした。
これが他の者であれば、椅子にゆったりと腰掛け、楽に開いた両足が見えただろう。
だが父の両足は、介護ホバーシートに厳重に包まれ、透視力をもたぬ私の瞳には届かない。
かつてのみずみずしさがまだ全ては失われていない父の手が、 その軟プラスチックのボディをぴしゃりと叩く。

「それがどうしたっていうんだ。
 え?
 だからなんだっていうんだ。

 わたしは、三日に一度は膝小僧をすりむいて泣き帰ってくるガキとは違う。
 人並みの注意力を人並みに備えた人並みの男だ。
 何が熱いか、何に触れれば手が切れるかくらいは知っている、
 図体のでかい大人の男なんだ。

 3m先の便所にクソをひりに行くために、このクソの世話になる必要なんて
 どこにもありやしないんだ」

私は異を唱えようと口を開き……馬鹿のようにまた閉じた。
父の顔を見てしまったからだ。
泣いていた。
母が死んだときにも涙を見せなかった父が、私の目の前で泣いていた。

「おぼえてるか、わたしがこのクソホバーを壊してやったときのことを。
 ああそうだ、実はわざとだ。
 わざわざド田舎でブチ壊してやった。
 緊急異常信号が専門病院まで届かないからな。
 医者どもやおまえに見つかるまでは、懐かしい大地の感触を
 味わえるだろうと思ったんだよ。

 甘かったな。
 故障に気付いた住人たちが、仕事も家事も学校もほっぽりだして、
 私を病院まで連れて行ったんだ。
 東洋の神を祭る、ミコシみたいにして。
 わたしの足の裏は、一瞬も土に触れなかったよ!

 あの人たちはわたしになにも要求しなかった。
 忙しい時間に、何十キロと離れた病院までジジイを運ぶなんて迷惑な仕事で、
 自分の生活をちょっぴり以上は破壊されたはずなのに。
 どれくらいの厚さの札束で殴ってやろうか、悩んでいたのが無駄になったさ。
 『当然のことですよ』とかなんとかの、恩着せがましいセリフもなし。

 みんなが私の世話を焼くのが当たり前のことだと思っていて、
 しかもそれを喜んでさえいるんだ!」


「わたしが子供のころは、障害者がたくさんいた。
 不治の病に苦しむものがたくさんいた。
 今、彼らはいなくなった。
 かつての病気に苦しむ者はひとりもいなくなった。
 そのかわり、わたしのようなごく一握りの者だけが不治の新病にかかった。
 多分、それはいいことなんだろう。
 彼らはよく、本当によく神様からも人々からも辛い目にあわされていたしな。
 
 けれど」

父はむせた。涙でむせながら喋り続けた。
それでいて涙をぬぐおうともしない。
嫌だ。
こんな父を見るのは嫌だった。 

「けれど、彼らはこんな酷いことはされなかった。
 毎日毎日、町に出ただけで、見たこともない奴ら
 ひとりひとりから『神はあなたとともに』だの
 『負けないで』だの、クソを投げかけられたりはしなかった。
 
 最優先交通権を与えられたその日に、帰宅ラッシュの国道を
 わざとナメクジみたいにのろのろ横切ってやったわたしを、
 みんなは舌打ちひとつせず、表向きだけじゃない微笑みで見送っていた。
 そんな残酷な真似は、彼らは誰ひとりされてなかった。

 みんなが、彼ら全員に向けていたやさしさを、わたし一人に与えようとする。
 わたし一人にすべておしつけようとする。

 奇形も、不具も、性病病みも、
 そんな酷いことはされなかった。
 彼らは少なくとも人間扱いされていた。
 

 わたしはただ、わたしが人間だってことを思い出して欲しいだけなんだ。
 わたしはただ、人間扱いされたいだけなんだよ」


(段差には気をつけなよ、父さん。なんせ自分の足で歩いていたのは紀元前の話なんだから)

ニ時間後、私はおぼつかない足取りで旅立つ父の背中を見送っていた。

新聞社に手を回そう。
影響力の強いウェブ討議場へ、場の感情を誘導できるように配下を潜り込ませておこう。
宝を手にし、戻ってきた父が、最大の罵声で迎えられるようにしておこう。

人並み以上の富を持ちながら、なおも金に執着し、無駄に命を危険にさらす欲の亡者。
大冒険を単独成功させるほどの機知と才能に恵まれながら、卑怯にもそれを隠し、
人々の同情と親切をいいように貪っていた最低の男。

罵倒の中、父は人間に生まれ変わるだろう。
チェシャ猫の半分ほどには控えめな、にやにや笑いを浮かべている人間に。


                             ―― スペランカー ――


私はつい先日まではサラリーマンであった。年令は30代も半ばである、
某国立大学を現役で卒業し、外資系の企業に勤め、年収も同年代の人間と比べればかなりのものであった。
このまま順調にいけば5年以内には管理職にも就けただろう、、周囲から見れば何一つ不自由無い順風満帆な人生であった、、

しかし私には幼い頃からの夢があった!!その夢の為に私は、安定した今までの生活を捨てる決心をし、南米へ飛んだ

私は今までの貯金を使い果たし夢の為準備を進めた、地面を掘り起こし大規模な工事を施した

私が幼い頃から思い描いていた夢、それは、、

冒険家である、。地底の秘境を巡り財宝目指した冒険が今始まる、、、
唯一の不安、、それは私は少々体が弱いことである


聖飢魔II 悪魔の逆襲

時代は世紀末・・・近代ビルが立ち並び時代の栄枯衰退の時である。
そこは平和な時を過ごす人々の流れが時間を支配し、これから起こる悲劇などまるで他人事のようにさえ思えた・・・
神の裁きなのか悪魔の産声なのか・・・天が裂け地が割れ海が慄きそれはまさに現代地獄絵図のようであった。
大いなる地球の意志が巻き起こした惨劇は世界各国で数百万規模の死傷者を出し、さらに地球の生態系や環境さえ変えてしまう
くらいの大規模な惨劇に人々は無力でしかない。

そして誰もが予想だにしない新たな恐怖が多くの人々に有無を言わせぬ殺戮の嘆きを生み出させてしまう・・・。
それはまさに異形であった。およそ人とも獣とも言わぬ異形の生物が現れ人を喰らい、女を犯し、抵抗むなしく
成すがままに殺戮と陵辱の洗礼を受けるのであった。それはまさに生き地獄であり・・悪魔の時間でもあった・・・・・

神山小百合・・・彼女もまたこの悲劇の時代の中で両親を失いただ孤独な時間を生きてた。
生き残った人々は僅かな武器を携え地下に潜り悪魔の惨劇を避けるために静寂と恐怖におのめく時間を過ごす。
その中でまだ地上に留まり悪魔の惨劇に警戒しながらも平穏を求めて歩き続ける小百合・・・しかし
運命の冷酷に彼女は神の存在すら否定せざえるをえないであろう・・・・
悪魔に見つけられた小百合はそのまま悲劇の陵辱を受けてしまう・・・・・悪魔に犯されながら彼女は何を思うだろうか。
神などいない・・あるのは冷酷な現実・・なぜ自分は生まれたのか・・・涙を流すことが唯一彼女の救いなのか・・・

救いのない時代に付けられた「ゼウス」オリンポスの神の名でもである・・・・
時の流れに中で生まれた悲劇の命。
悪魔に犯され、その惨劇の中で生まれた命・・・母となる事ですら残酷な十字架を背負わなければならない。
神山小百合にその母となる精神力はすでに尽き果てていた・・・母体は死を迎え・・母の子宮から生まれた「ゼウス」
その名は死の直前に小百合が放った皮肉の言葉・・・神はなぜ自分に宿命を与えたのか・・・・

それから再び時代の流れが訪れる・・・
環境の再びの変化により悪魔の勢力は徐々に衰退し・・・人はその中で戦い・・そして勝利を掴み取る・・・

時代は再び変わった・・・純潔な人間・・悪魔と人の子「デビルチルドレン」
悪魔の血を引く「デビルチルドレン」の支配欲。そして醜い戦い。人間はその「デビルチルドレン」達に虐げられる苦難の時代を避ける事は・・・

「人はいつまで十字架を背負わなければならないのか・・・・」
デビルチルドレンに支配された時代・・・・。
人々は祈った。神に。地球に。そして無情の時の流れに。
だが聞こえるのは悪魔の蹂躪と惨劇の産声でしかなかった・・・・。

悪魔に陵辱され生まれた悲劇の命「ゼウス」・・・彼の存在が一粒の希望であった。
悪魔の姿に人間は「ゼウス」に恐怖の念を捨てきれない。しかし悪魔と蔑まされながらもその心は純粋であった。
それは母「小百合」の情愛なのか。悪魔の血は母の愛に破れ、それは「ゼウス」の希望の源なのだろうか・・・
デビルチルドレンでありながら悪魔との戦いに決意する「ゼウス」
人間を支配し自らの欲望を満たさんとする悪魔達。その中でも【聖飢魔U】と呼ばれる悪魔達の力は強大で人々は
成すすべもなかった。

この【聖飢魔U】さえ倒すことが出来れば長く続く暗黒の時代の終焉を迎えられるとも言われるくらいである。
そして「ゼウス」は自ら悪魔の力を開放し【聖飢魔U】に戦いを挑む。
長く苦闘の日々であった。傷つきながらも「ゼウス」は【聖飢魔U】との戦いの中で配下の悪魔を見事に捕らえたのであった。
そう・・・それは【聖飢魔U】の最も凶暴で凶悪な悪魔『デーモン壺愚蓮』をおびき出すための重要な戦いなのだから。

配下の悪魔を敵対する「ゼウス」に捕らえられた『デーモン壺愚蓮』彼もまた悲劇の時代に生まれた命なのかもしれない・・・
「ゼウス」の力に畏怖の念を持ちながらも『デーモン壺愚蓮』は配下の悪魔を救い出し再び【聖飢魔U】としての力を蘇らせ
悪魔の暗黒時代を復権するために・・・・彼もまた悪の宿命を背負い戦いの中に身を投じるのである。

悪魔と悪魔。「ゼウス」と『デーモン壺愚蓮』・・・
宿命の時代に生まれた二つの悲劇の命の悲しくも哀れな戦いに救いはない・・・・
あるのはただ一つ。
時代に生まれるのはすべて宿命が生み出したきまぐれなのかもしれない。
そして否定できない宿命に翻弄されるのは時の流れの悲のしみミサであろうか・・・・


聖剣伝説

どれぐらいの時間がたったのだろうか・・・・
いつから俺はここにいるのだろうか・・・
わからない・・・
全てがわからない・・・
何が悪かったんだろうか・・・・
これがいわゆる運命という名の残酷な現実なのか・・・

俺はある時、剣を抜いたんだ。
剣を抜いて封印の解けてしまったモンスターを
抜いた剣で倒した。
ただそれだけだ。
それだけのことなんだ。

モンスターが死に際になにか魔法をかけたのかも知れない。
もしかしたら、剣ごと俺を封印したのかも知れない。
まぁ、いまとなってはどうでもいい事だ。
この空間からでられないというのは変わらないのだから。
きっと、もう一生ここからでられないのだろう・・・・
それならいっそ・・・・

ああ、おあつらえむきにここに剣がある・・・・
この剣、本当は魔剣なんだろうな・・・
どうでもいいことか・・・


ゼビウス

モフモフと、ジャムパン食べている君の横で僕はウムム!と考える

抱きしめてあげる以外には何か君を愛す術はないものか?

「あたしってバカでしょ?犬以下なの」

と微笑む無邪気な君は本当にバカだ

だから

アレだ

僕は・・・

ガンプ、君の頭 僕がよくしてあげよう

ガンプ、生きることに君がおびえぬように

ガンプ、明日、君を名画座に連れていこう

ガンプ、カルトな映画 君に教えてあげよう

「御免ね、途中で寝ちゃった、ラストどうなったの?」

尋ねた君は本当に馬鹿だ

だから

アレだ

僕は・・・

ガンプ、君の頭 僕がよくしてあげよう

ガンプ、生きることに君がおびえぬように

ガンプ、明日、君を図書館に連れていこう

ガンプ、泣ける本を、君に選んであげよう

ガンプ、いつか恋も終わりが来るのだから

ガンプ、一人ででも生きていけるように


                          ラ・ムー「ガンプ、頭をよくしてあげよう」
                          (筋肉少女帯「香菜、頭をよくしてあげよう」より改編)




 いつから、だっただろうか。
 この世界の綻びに気づいたのは。

 いつものように、愛機と共に大空に吐き出された俺は、直ちに操縦桿を右に倒した。
『3号機! 作戦空域を大きくそれかけている、直ちに進路を…』
 オペレーターの声が、耳障りなノイズと共に俺の耳朶を打つ。
『…3号機のバカはほうっておけ。あいつの癖なんだ。奴め、腕は悪かないんだが、
どこであんな奇妙な癖を覚えたのやら…』
 そんな声が、インカムの向こうから聞こえた。どうやら、司令部の連中には、俺の
行動は奇行としか映っていないようだ…無理もない話だが。
 真下にはうっそうと茂る森。キャノピーの向こうに広がるのは、砂浜を洗う白い波頭と、
サファイアを溶かし込んだような青い海。俺が慣れ親しんだはずの風景だ。
 俺は、対地攻撃のトリガーを引き絞った。一発、二発、三発…。解き放たれた光弾は、
しかし襲い掛かるべき目標を見出せず、空しく地表へと吸い込まれていく。
 そのとき、きいいん…と、耳鳴りに似た感触が俺の脳を貫いた。
【世界の始まりにアダムがあり、彼は伴侶イヴを得た】
 来た。…あの声だ。鼓膜ではなく、俺の脳裏に直接響く声。
【イヴはあまたの動物達と共に、平和な楽園に暮らした。楽園が終わりしとき、そは
即ち人の時代の始まり。我が祝福し、いとおしむ世界。原初の世界なり】
 幾たび同じ声を聞いただろうか。その声にまだ、かすかな希望を抱いている自分自身を、
俺は嘲弄した。打ち砕かれる事が分かりきった希望、予定調和の絶望、そんなものを俺は
まだ捨てきれずにいるのか。畜生。
【…されどこの世界は、我が庇護下にあらず。この世界は模造なり】
 やはりか。やはりそうなのか。この世界に神の祝福はないというのか。
畜生。畜生。畜生。
 俺はトリガーを引き続けた。撃つべき敵が、この大地であるかのように。
 もし、この世界が偽者だというなら…なら俺はなんなのだ。やはり俺も偽者なのか。
まがい物だってのか。畜生。畜生。畜生。畜生。
        EVE  ZOO  END       Original  Program
【この世界はイヴの楽園の果てに連なる、 原 初 の 世 界 にあらず】

 声はただ同じメッセージを繰り返す。物分りの悪い子供に言い聞かせるかのように。

        DEAD COPY
【この世界は  模  造 なり】

 畜生。畜生。畜生。畜生。畜生。
                   ユー
 認めてたまるか。おまえが…おまえが神だというなら。
             ユー
 真にこの世界に、おまえが存在しないとしても。
 アイ                アイ
 俺は、間違いなくここにいる。俺の存在を叫び続けてやる。

 それが、俺の戦いだ。
                              --XEVIOS--


戦場の狼

「少佐殿!」
「なんだ騒々しい。」
「大尉殿が…捕虜を自分一人で救出するとおっしゃり、出撃の許可を要請していおりますが…」
「……大尉か…なるほど、奴なら大丈夫だろう。よし出撃を許可する。」
「え!?…で、ですが。大尉一人で出撃なんて危険すぎます!…本当によろしいのでしょうか?」
「お前は、奴の事を詳しく知らないようだな。」
「…と申しますと?」
「奴は、"たった一人で、フロントラインを突き進み、たった一人で敵軍基地を陥落≠ウせた事があるのだ。」
「たった…一人で…ですか?」
「くどいぞ。」
「はっ。す、すいません!」
「…奴の力は本物だ。一人で出撃してもなんら問題ない。いや…というより、奴は"一人で出撃させなければならない存在≠ネのだ。」
「一人で…ですか?」
「奴は、戦場において、自分以外の兵士は全て敵だと思い込んでしまうのだ。奴が撃った味方兵は数知れない。
軍法会議で処刑されそうになった経歴すら持つ。群れての行動が取れない"一匹狼≠ネのだ。」
「一匹…狼。」
「とにかく、大尉の出撃は許可する。貴様は確かヘリの操縦士だったな?」
「…あ、はっ!そうであります。」
「良し、ならば貴様がヘリを操縦し、大尉を捕虜のいる区域まで運ぶんだ。
あらかじめ大尉との合流ポイントを決めて、大尉の着陸と同時にそのポイントまで行け。以上だ。」
「はっ!了解致しました!」



開戦から既に五年、戦況は不利になる一方だった。
じりじりと押し戻されていく戦線。
目を疑うような敵の新兵器。
届くことのない物資。
裏切り。
誰もが絶望し、生還の望みは蜘蛛の糸よりも か細く感じられていた。

だが。
我々にも希望は残されていた。
幾度もその最後を噂されながら、必ず不死鳥のごとく甦る、
唯一の、たった一人の大きな希望が。

弾荒れ狂う敵陣を突破し
一片の慈悲無き新兵器を拿捕し
幾重に守られた補給線を断ち切り
悪魔の手から捕虜を解放する
死を恐れることの無い戦場の孤狼。

その生ける伝説、不死身の英雄スーパージョーが今、
ぼくの目の前にいた。
「大丈夫か坊主? 酷いもんだったろう。
 あいつら不器用なくせに、やたら拷問まがいをやりたがるからな」

ぼくの手首から、何十日かぶりに枷が外された。
生きてるうちは二度と外されることは無いと思っていたのに。

「こら、まだ泣くなよ勿体無い。
 水はこの水筒に一杯しか持って来てないんだからな」

トラックの荷台が笑いで包まれる。
何人か欠けてしまったが、ぼくの部隊は全員施設から救出されていた。

「……ん? どうした? 兵隊の顔が珍しいかい?」
「いえ、あの…… 噂ではもっと怖い人かと思ってましたから」

綺麗な目だ。
この優しい目を見ていると、敵領での単独捕虜奪回なんて
大それたことを彼がやってのけたばかりだとは、とても信じられなくなってくる。

「ハハッ、がっかりしたろう? 噂なんてそんなもんさ。
 けど、残念ながら偽者じゃない。ほら」

そういって彼は胸から金属板を取り出して見せてくれた。
氏名の彫られていない認識票。
特殊部隊所属を示す数字とアルファベットの羅列の最後は、こう刻まれていた。
J・O・E。
噂通りだ。

「おいジョー! 後ろ!」

運転席の男が叫んだ。
ジョーが闇に視線を投げる。
ぼくもつられて、今逃げて来たばかりの道へと向き直った。
光の点が4つ、6つ、8つ。
装甲車だ。
今は針で突いたほどの点にしか見えないが、
負傷兵を山盛りにしたおんぼろトラックでは、じき追いつかれるだろう。
そして、あの鋼鉄板を貫ける武器は、ぼくらには無い。

「……橋を渡ったところで止めろ。みんな、降りてくれ
さあ、この先6キロも行けば味方が迎えに来ているはずだ。
 病み上がりにはきついマラソンだろうが、ハイスクールでも思い出してくれ。
 お客さんは俺がなんとかする」

肩を貸しあってトラックから降りたぼくたちにそう指示して、
ジョーは首から認識票を外した。

「貴重品だからな。なくさないでくれ」

そういって運転手に金属板を手渡し、入れ替わりにトラックに乗り込む。

「ジョー!」

ぼくは思わず叫んでいた。
無理だ。
英雄が、ぼくたちの最後の希望が、ぼくたちのために失われてしまう。
仲間が止めなかったら、ぼくはきっと彼に掴み掛かって
運転席から引き摺りおろしていただろう。

「大丈夫」

彼はそんなぼくに微笑むと、ウインクさえしてみせた。

「スーパージョーは不死身なんだ」

トラックは来た道を猛スピードで引き返していった。
橋上の装甲車隊まであと数十メートルというところまで迫っても
少しもその勢いを弱めることはなかった。

闇に火線が走り、トラックが炎で包まれた。

トラックは炎上しながらなおも加速し、そのまま装甲車に激突した。

急ごしらえの橋を支えるワイヤーが衝撃で切断され、
トラックも装甲車も谷底へと吸い込まれていった。

ぼくは目が痛んで涙が溢れるのにも構わず、一部始終をまばたきすらせずに見守っていた。
が、最後までトラックから脱出する人影を見ることはできなかった。

「坊や、いくぞ。どんな間抜けだってあの煙を見つけりゃ寄ってくる」

運転手が肩を揺すってくれなければ、
ぼくは何時間だってここに突っ立ったまま放心していただろう。

「でも…… ジョーが……」
「ジョーは死んじゃいない」

運転手はジョーから受け取った認識票を取り出し、自分の首にかけて言った。

「俺がスーパージョーだ。今からな」

ぼくは、スーパージョーの不死身の伝説を目の当たりにしたのだ。

『戦場の狼』


倉庫番

私は何時頃からこの寂しい倉庫の中にいるのだろうか?
私は何時頃からたった1人で働きつづけているのだろうか?
それはすでに忘却の彼方だ。

私は作業服のポケットから写真を取り出す。
故郷に置いてきた妻と息子、そして私が幸せそうに笑っている。
それは長く辛い仕事によってくしゃくしゃになってしまっているが、それでも私の心の支えであった。
……さぁ、働こう。

そして私はまた目の前に置かれた木箱を押しはじめる。
この倉庫にある木箱を所定の場所に全て並べ替えるのが私の仕事。
…ああ、しまった。
木箱が他の木箱に引っ掛かってしまった。
押しても引いても、重いその木箱は少しも動いてはくれない。
もう無理だ、道具も無しにこんな仕事…無茶すぎる。
何度思った事だろう。
しかし次の瞬間、まるで時が逆転するかのように木箱は私が動かす前の場所に戻っていた。
奇妙な出来事であるが、私はもう慣れっこだ。
もう一度初めからやり直せと『上』が言っているだけなのだ。

……狂っている、と思う。
永遠のように続くこの孤独な仕事。
そしてそれを受け止めてしまっている自分。
強い孤独を抑えられなくて、思わずポケットの中の写真を握る。
そう…全ては愛する家族のためなのだ。

……さぁ、働こう。この狂った倉庫の番として。



また、押す。
これで、幾つ目だろうか。
1000を越えたあたりから、もう数えるのは止めていた。
また、それを、押す。
表現のしようが無いから、それを「荷物」と呼んだ。
                        (・・・ぜ、目を覚まさ・・・すか・・・)
                   (・・・身体機能は既に回復・・・神経系・・・)
中身は、何なのか。
考えた事もある。考えたくもない。
私は中身を知っている。知りたくはない。
                         (・・・念だが、彼の妻の方は・・・)
触れると、不思議と懐かしい感覚を覚える物もある。
憤りを覚える事も有る。
苦痛を感じる事も、哀しくなる事も。
                           (・・・脳が・・・を拒絶して・・・)
片付ける先に、法則は無い。でも、片付ける場所は知っている。
収まるたびに感じる、小さな歓び。
収まるたびに感じる、小さな哀しみ。

散らばった「荷物」を、一つずつ片付ける。
片付ければ片付けるほど、道を示すように、拒絶するように、複雑になる。
                     (・・・なたなんて・・・ねばいいのよっ・・・)
                                (・・・私、もう行きます)
荷物に身体を預け、訳も無く泣いた事もある。
ここは、地獄だ。だから、これは罰なのだ。
                        (・・・繋がらない・・・の意志が・・・)
                                (だから、彼次第です)
それは心の鎖で縛られた、心の重荷。
                 (助け・・・お願い・・・助けてっ・・・熱いっ・・・!)
                     (・・・なないで・・・死なな・・・誰か・・・っ)
その荷物に触れたとき、ふと指先に懐かしい感覚を覚えた。
指先に、いつか聞いた記憶の中の声が響く。

     また悩んでいるの?・・・約束したじゃない。
           あなたが何処へ行っても、私は隣にいるって

それも一瞬の事、掌からこぼれる水のように掻き消える。
疼きのような痛恨の思いが、夏の花火のように哀しく弾ける。

そして、また、押す。
終わりを信じて。
終わらない事を願って。

                                    ---【倉庫番】


血が欲しい

そんな言葉が頭の中に響いてくる。
そう、あいつに出会ってからだ。

血を見たい

そんな言葉が自分の中を駆けてゆく。
彼は笑い出した。

血が飲みたい

もう何もためらうことは無い
私は言葉のままに動く。

あなたが運ぶコンテナのの中には
大量の
人間の絞りカスが入っている
きょうもまた ひとりの女性が生贄となる

ああ・・・キモチイイ きょうもいっぱいころしたよ
整理しよう
大事な大事な食料たちを
ぼくのおともだちにみせてあげるんだ
それまで ダイジニ ホカン しよう

        −倉庫番ーコンテナの中に眠るもの


555 名前:NAME OVER 投稿日:2005/06/29(水) 13:35:56 ???
倉庫番には公式ストーリーがあったなあ

倉庫会社の社長が、「うちの『そう子』との交際なぞ
許さん!認めて欲しければ我が社の倉庫の荷物を全部片づけて見せろ!!」
こうして「かたすけ」君は荷物を片づけることに……

確か電子手帳版のマニュアルに載ってた
マジ
558 名前:NAME OVER 投稿日:2005/07/02(土) 05:52:46 ???
>>555
GB版では、道端で偶然会って一目ぼれした女の子にプレゼントおくりたくてバイトしてるって設定だった。
559 名前:NAME OVER 投稿日:2005/07/02(土) 23:09:58 ???
GBの2って、何か彼女みたいなのがどこぞの星の王女だったとかいう設定だった気が。


ソリティア

You: 52 dollars of the gold brought and bet.
Friend: probably, it will be good -- then, it begins
You: understood even so, it was not heard in gamble etc. by SORITIA?
Friend: you did not only hear it is fairly major gamble.
Friend: Do know the rule of SORITIA?
You: It is a large object once.
Friend: the case where gamble is done now you SORITIA common doing a clearance, a deadlock, or place
"placed in order of each marks 1-13 from the place card when it ends anyhow -- constructing card" the total number-of-sheets x5 dollar is paid to you
You: There is no special rule just because it is the understood gamble. :
Friend: oh, probably, it will be easy? You do you give up and then do?
Friend: decide the number of sheets turned over at once first
You: if it turns over when [all] turning over one sheet at a time, when finishing and coming out and turning over three sheets at a time,
the card which it finished turning over can be reused to 3 times -- ?
then, it is --3 sheets -- it turns over three sheets at a time
Friend: I understand. Then, it is start!
訳)
Y:ほれ、もってきたぜ52ドル。
F:ん、じゃあはじめるか。
Y:ああ、…にしても、ソリティアでギャンブルなんて聞いたことねーぞ?
F:お前が聞いた事ないだけだ。結構メジャーなギャンブルだぞ。ソリティアのルールは知ってるよな?
Y:一応、大体は。
F:こいつでギャンブルをやる場合、お前がソリティアを普通にやって、クリアか手詰まりか…とにかく終了した時、
場札から各マーク1〜13の順番で置いていく所…"組札≠フ総枚数×5ドルがお前に支払われるんだ。
Y:…ふむ、ギャンブルだからって特別なルールとかはないんだな。
F:ああ、簡単だろ?
Y:よし、んじゃやるか!
F:まず山札からめくる枚数を決めてくれ。
Y:えっと、…1枚ずつめくる時は山札を全てめくったら終わりで、3枚ずつめくる時はめくった札を3回まで、再利用できるんだっけ?
んじゃー…3枚…だな、3枚ずつめくるわ。
F:…わかった。それじゃ、始めるぞ!
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