【水色で】ツンデレ的姉妹兄弟にちょっかい出したっぽい12【うゆ−】


217 :2006/02/10(金) 03:43:04.51 nIKdadbL0
魔法遣いの戯れ言です。ひとつの道だと思って聞いてくれたまい。
決してあなたの真実ではない。

まず結論から。
お兄さんが告白を断っても、耳はみちゃんにはつらい結果になるかもしれない。
けど、お兄さんはそれがあなたのためだと思っているかもしれない。


218 :2006/02/10(金) 03:44:07.74 nIKdadbL0
その時オレは15だったか。妹は5つ違い。

妹ね、襲われちゃったんだ。

近くの公園に遊びに行って帰ってこないので探しに行ったら、途中の草むらに
しゃがんでて、着衣が乱れてた。

診断では特に異常はなかった。口と胸、それと前と後ろに唾液がついてたけど、
体内に体液は残ってなかった。

結局、犯人は捕まっていない。目撃者がいなかったし、なにより妹の記憶が
恐怖からか前後一週間スポッと抜け落ちてしまっていたので、手掛かりがなかった。
そのおかげで、退院した時の妹がけろっとしていたのがせめてもの救いか。


いや、それが始まりだった…。


妹が戻ってきてからオレ達家族4人は何事もなかったように生活に戻った。
というか、そうなるように努めた。

でも一週間位したある日の夜、やっちまったのさ、リスカ。

医者の話によると、深層意識にある本当の記憶が無意識に戻ってきてしまって
起こるものらしい。そして、この病には家族の愛が必要らしい。

事が起こった時も思ったけど、この時の方が強かったな、「妹を守る!」って。
小太りでブサだったけど、やれることはなんでもしてやろうと思った。


それからは妹を守るために父母と3人で必死に愛情を注いだ。
幸いウチは貧乏家庭で2部屋しかないところに住んでたので、自室に籠もられる
こともなくよく目の行き届くケアが出来た。
そのおかげか発作の間隔は徐々に長くなった。オレが20になる頃には直前の
発作が2年くらい前にまでなってた。

もう大丈夫かな、と思ってしまっていたんだ…。


前に投下した話の3ヶ月くらい前からか、妹との距離が妙に近くなった。
というか、妹の方から近づいてた。

はじめはかわいいなこの〜、と思ってた。
けど、徐々にこれは「兄」に向けられたものじゃないということを悟った。
そりゃまずいだろうと少し離れたりもした。

しかし直前1週間の激しいモーションに、オレは陥落寸前だった。
つかあと3日…いや1日あったらひとつになってたかも。自信ない。


その日、手伝いに行ってた高校の部活の後輩に告白された。
現役の頃から気合い入れて指導してた娘だった。
オレはそんな風には見てなかったけど、気立てはいいし、とてもよい娘だ。

正直、喜んだ。
けど、即答はしなかった。
その時はなんですぐ答えられないのか分からなかった。


帰宅。妹はすぐ寄ってきた。一緒にテレビを見る。
お笑いを見て一緒に笑ったりしてたけど、あるニュースで意見が食い違う。

あれ?オレそんなこというつもりなかったのに。
いつのまにか大喧嘩してた。そのまま2人ともふて寝。

翌朝。非道なことをしたけれどとりあえず仲直り。よかった。
そのまま大学へ行く。

講義終わって帰宅、その足で昨日の返事もあるし高校の手伝いへいこう!
なんて考えて居間に入った瞬間、凍り付いてた。



倒れてる、妹…真っ赤で…。



その後どう行動したのか全然覚えてない。
気がついたら妹が目の前で寝てた。真っ白な部屋で。

とりあえず命は取り留めたらしい。
というか派手に見えただけで大した出血はしてなかったらしい。

でも。
オレ、なんで答えられなかったか分かった。
「自分一人だけ幸せになんてなれない」からだ。

じゃ、一緒に幸せになる?それもノーだ。
だってオレ、失格だから。守れなかったから。
喧嘩なんてしなければ…なんて、今更言ってもどうにもならない。
傷つけてしまった。

大切だから。必ず幸せにしなきゃいけない。


後輩には付き合えないと断った。
家には早めに帰って妹といる時間をなるべく多く取るようにした。
働くと時間が読めないので、無理して大学院に進学したりした。

友達とはなるべく遊びに行かせた。
研究室の女の子の合コンに無理矢理頭数に入れてもらったことも
あったりしたかな。
オレは勉強している姿をよく見せるようになった。妹は邪魔しなかった。


妹が短大を卒業する時、傍らには義弟がいた。
学会で知り合ったが、同じ研究分野だったので他大学にも関わらず
よく激論を交わしに顔を出していた。

こいつなら大丈夫。妹を幸せにしてくれる。


ただの自己満足だけど。
帳消しになんか出来ないけど。


妹を守ってやれたって…思ってもいいよな?


おわり。

スマン鬱にしちゃってorz


【ドルフ】ツンデレ的姉妹兄弟にちょっかい出したっぽい15【おめ】


676 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/11(土) 16:03:25.90 CuY6VZ6N0
実は続いてた。魔法遣いです。
---
「ばいばい。」で救われたなあ、ホロリ…。

んで客席へ戻…あ、あれ?
なんか涙の量がどんどん増えてるみたいなんですが!

結局客席へ戻れず、外でうぉんうぉん泣いちゃいましたとさ。
落ち着くのに随分かかっちゃったよ、親父にも引かれてしまった…。
披露宴でも一人湿っちゃってて空気汚すし、すまん妹…。

後日、なんであんなに大泣きしたのか考えてみた。
妹が離れていっちゃう寂しさかな。守ってやれた達成感かな。


でももっと大きな答え。少し時間を戻してみると、あっさり分かった。


オレ、呼び止められたとき「兄さん」って言われたんだわ。
あんまり自然だから全然気付かなかった…。


妹、あの事件のあとオレのこと「○○君」って呼んでたんだよね。
その前は呼び捨てだったり、「兄ちゃん」だったりしてたんだけど。
「兄」とは呼ばれてなかったんだわ。

オレが「兄」として認められたってことかな?
妹が男としてのオレと決別できたということかな?

まあなんにせよ…心の奥ではちゃんと反応してたんだね。
GJ自分。そしてさよなら。


【堤兄妹】ツンデレ的姉妹兄弟にちょっかい出した16【幸あれ】


798 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/12(日) 04:28:33.56 uD630vHz0
前回のおさらい:

妹が「兄さん」て呼んでくれた
事件以来初めて
オレ大泣き
オレとの決別?


800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/12(日) 04:29:41.64 uD630vHz0
ん〜でもなあ、妹と義弟が付き合い始めてからもう2年以上経ってるんだけどな…。
オレを認める認めないはいいとして、妹がそんな気持ちでずっといたんだったら
義弟に申し訳が立たない?…やべぇ。

失礼なのを承知で義弟にそのことについて率直に聞いてみる。
ちなみに義弟には全部伝えてあるので何話しても安心。

全容はこうだ。

やはりというかなんというか、妹は義弟にオレの話をよくしていたらしい。
そんなことしたらダメじゃないか妹よ…。

でも義弟はそんな妹でも愛してくれて、次第に妹の心の中に義弟の占める割合が
高くなっていった。
が、どうしても全部消し去ることはできなかったようで、そこだけが義弟と一緒に
なるのを最後まで拒んでいたようだ。


それでも義弟はプロポーズした。
(義弟は教えてくれなかったので妹に聞いた。
だから大事なことをそう簡単に教えるなとあれほど)

「僕は君の事が好きだ。君も僕のことが好きだ。
 そして、君はお兄さんのことも好きだ。
 僕とは比べられるものじゃないことも分かってる。
 
 でも、知ってるかい?僕もお兄さんのことが好きなんだ。
 仕事への姿勢とか、優しさとか、すごい尊敬してる。
 
 だからさ、君の持ってるお兄さんへの想いも含めてさ。
 僕がそっくりそのまま、もらってあげる」

妹は涙をぽろぽろこぼしながらこれを受けたらしい。

泣かせる、泣かせるよ義弟よ…。でも…それなんてめぞん一刻?





ちなみに妹からこのプロポーズの内容を聞いている間、
ケツを押さえていたのは内緒だ。


【ガゼル】ツンデレ的姉妹兄弟にちょっかいだした18【超変態化】


322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/13(月) 05:13:10.66 LwmOsLBL0
いや自分はそんなことしたことない、と思ってたんだけどさ…投兄の
報告見てたらなんかデジャヴ?で思い出しちゃった。

…思い出したくなかったorz

酒飲みながら妹と話す。話題が恋人とかなんとか、そういう方向に。
妹は「いるような、いないような」だって、なんだよそれ。

この手の話は段々マズい方向に行くのが分かってるんで、いつもだと
この辺りで話を逸らすんだけど…お酒って怖いね。とくにヤケ酒は。
どうにでもなれとか思ってた。


324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/13(月) 05:14:08.49 LwmOsLBL0
妹「それじゃ○○君てずっと彼女いないの?まったく?」
兄「んだよ〜それじゃ悪いかよ〜」(うぅ…ちくしょ)
妹「つまり、童貞?」
兄「うわばかはっきりいうんじゃね〜よ〜」(死にたい…)
妹「そっか〜。まぁ○○君オクテだもんね〜」
兄「…うぅ」(…泣くよもう)
妹「ま、私に出来ることあったらなんでもするから言ってよ」

え?なんでもいいの?
つかいつもやられてばかりじゃんか。攻撃してやれ。
普段言わないこと言って返事に困らせてやろ。
恥ずかしがれや!

兄「んじゃオレの筆下ろしでもしてもらおうかな〜!」
妹「え?うん、ぃぃょ」

…ちょっと待てぇぇぇぇぇぇ!!!

全然間がないよ!避けらんないからそれ!
つかさらっと言った後で思い出したように真っ赤になるのやめてー!

オ レ は 兄 貴 で い た い ん ダー!

兄「…なんてな!んなわきゃないだろお前〜」
妹「あ…そ、そうだね…」


聞いちゃったら終わりだと自分でも気付いてるので、最悪でも返事だけは
させないようにしてたのにな…。
つかキスも胸揉みもしてないですよ!したいとは思…いやいやいやいや!
でも、でも…  したらオレ終わるから!

その場はなんとか収めたが、後でしっかりオカズに。
それから一週間くらい、妹でしかおっきっきしなかったような気が。


もうこんな怖い体験はイヤなので、以後酒は控えるようになりましたとさ。


【耳はみ】ツンデレ的兄弟姉妹にちょっかい出した30【降臨】


918 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/20(月) 05:04:50.55 BhDnuemh0
さてどんどんいこう。

今日は…スマン、書き終わってから読んだら、ただの兄妹の思い出話になっちゃってたorz
スレ趣旨とは少しもかぶってない、かもしんない。

それでもいいかな?いいよね?って誰もいないのになにやってんだオレ。
悩まずに流してしまいますスルーでどうぞ。4レスくらいの連投です。


920 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/20(月) 05:06:22.51 BhDnuemh0
全裸兄の妹さんの料理の話を聞いて思い出したことがあった。
ウチの妹に料理させるのは大変だったんだ…。

ウチは貧乏家庭で両親が共働き。夜は朝作ったものを温めて食べるのが普通。
一応母親はその時間にはいるけど、疲れて作れないことが多かったからだ。

妹が小学校に通い出す頃には、オレは手伝いに簡単な付け合わせを作るようになった。
そしてあの事件があった後は、母親に頼んで週の半分は夕食を全て作らせてもらった。
「温かいご飯を家族でにこにこ食べれば幸せになれる」と、昔先生が言ってたから。


あれは妹が中学1年の初秋、オレが高校3年の時。
オレが夕食を作ってると、妹がなんかじーっと横から覗き込んでくる。
最初は育ち盛りだし、腹減って待てないのかな?と支度の合間にホットケーキ
焼いて出したら、なんかぶすーっとしちゃって、オレを睨みつつもふもふ食ってた。
んでまた覗き込んでくる。なんなんだろうなこれ…。

そんな感じで数日経って、やっと理解した。妹は料理そのものに興味を持ち始めたのか。
う〜んそれなら「私も料理したい」とかなんとか言えば…いや、言えないか。
誰もいない時に練習、なんてこともできないしな。

ウチには自由に使える刃物がなかった。包丁から鋏から、使える物は全て鍵のかかる
棚に収められていて、妹にはそれを開けることが出来なかったし、使いたいと言っても
ほぼ手に取らせることはなかった。それが家族の約束。

が、女の子が料理したいのにできないってかわいそすぎるよな…ってことで家族会議。
料理に限り誰かが傍についててやればOKってことになった。

だがここからが結構大変で…妹、負けず嫌いなんだよね。だから一緒に作って…
なんてやると、すごい嫌がる。オレの方がうまく作れちゃうから。んで拗ねる。
じゃあオレはここにいるだけだから、と傍にいるだけにすると、今度は作ってるとこ
見られるとイライラされそうでイヤだと。んもーどうしろってんだよ…。

そこでオレは一計を案じた。要するに包丁使う所まで終わってれば、妹一人に
できるよな?どんな材料が必要かも事前に考えるようになれるし(今までは
何食いたいか聞いて冷蔵庫に入ってる材料を適当に使ってた)

で、こんな作戦を実行
・前日の材料買い出し前に材料と処理方法を妹に書き出させる。
・朝、指定されたように材料を切り刻んでタッパーに入れて冷蔵庫に保存
・妹は帰ってきたらその材料で料理する。

とはいえ初心者が材料の量やら先に考えるのは無茶だな。と料理本を買ってきて
渡す…が受け取ってくれないorz いわく、自分用なんていらんだそうだ。
これって自尊心ってやつかな?

しょうがないのでまたもや作戦
・オレが普段作ってる料理が多く載ってる料理本を買ってくる。
・1週間くらい料理本の通りに作ってやる(ここで味変わった?と思わせる)
・この料理本をある日居間に出しっぱなしで登校

これで「自分の料理の味に疑問を感じてるオレ」を演出。
さらに「母親も作ったことない料理をし始めてちゃくちゃくと進化するオレ」も演出。


2、3日後、居間のテーブルには材料と切り方が書かれたメモが置いてあった。
まったく、苦労するわ。


そうして妹が最初に作ったのは、わかめスープとオムライスだった。最初から
なかなかなもん作りますねお前…とちょっと喜びつつ食ったその味は今でも
忘れない。

激甘。

素で砂糖と塩間違えやがったよこいつ…orz
んでスープにはなぜかコンソメしか入ってねぇ。コショウ使えよ…。
出す前に自分で味見しようよ、な?

でも全部平らげて「ふーうまかったー」と言わなきゃならんのよね、兄だから。
まぁその後自分で食って気付いただろう。

そんなこんなで妹も料理ができるようになってきたある日のこと。
いつも通りに書いてある材料を買って切り刻んでやる。
ふむふむにんじんと玉ねぎみじん切り、合い挽き肉もあるな…ハンバーグか?
しょうがないとはいえ、ある程度予想できちゃうのはちょいかわいそうだよな…。

んで、大学から帰ってくると。食卓にあったのは…野菜コロッケだった。

あれ?オレピーマンとかジャガイモとか切ってないし、買ってもないよ?
怪訝な顔をしてるオレを妹は覗き込んで一言。「へへー驚いた?」

妹もやっぱり使う物で献立がばれてるのが気になってたらしい。というか
オレが出てくるものにあまり感動してないっぽいのが気にくわなかったらしい。
そんな…オレ、分かっていつつもお前が初めて作るメニューにわくわくしてたってのに。
そう見えてたのか、スマン…。

で、妹はどうしたかというと…登校途中に材料を買って、学校の家庭科部を
訪ねて家庭科室で下ごしらえをしたそうだ。学校での行動は制限してないし、
先生方にも事情は言ってないけど、家族の約束はちゃんと守ってくれたらしい。

コロッケの味はって?いやウマかったよ、微妙に母親とオレの味に似てるけど
やっぱり妹の味だった。もう本の通りにはやってないね、お見事。

この後、妹は家庭科部での指導もあって料理の腕を着々と上げていった。
そして家でも普通に包丁を使え…るようになる前に不幸な出来事が起こって
しまったのはまた別のお話…。


924 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/20(月) 05:09:35.53 BhDnuemh0
言いたかったこと: オレの妹も結構ツンでしたw


926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[魔法遣い] 投稿日:2006/02/20(月) 05:11:47.72 ID:BhDnuemh0
ちなみに今はもう普通に包丁使って料理してる。主婦だし。

レパートリーはオレよりも多くなってるね。当然ウマイ。
ただしハンバーグはオレのがお気に入りのようで、たまに作ってくれとせがまれます。

ちなみに家庭科部で修行してるのに部活は家庭科部ではなかったり。
陸上部でした。ホントに負けず嫌いだ…。


全然関係ないが、今日びっくりしたこと。
CD屋で見かけたんだが、奥華子って妹にそっくりな件


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/23(木) 02:05:26.50 cc+4qXRj0
じゃあちょっといってみよう。魔法遣いですこんばんわ。
コテさんがいるところで出るのは久しぶりなのでちょい緊張。


昨日から妹に弄ばれています orz


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/23(木) 02:07:40.98 cc+4qXRj0
昨日、帰宅途中にメールが来た。
義弟がパソコン欲しいと言ってるがなにがいいか?という相談。

ノートパソコンでいいんじゃないかとか、
このブランドがとかいうやりとりを数回。

おやすみ〜とメールを送った後、もう一通着信。

-----
題名: ところで

私も好きだったよ!(絵文字)
-----



……………?



いやまぁ兄妹として好きなんてのは今更だもんなぁ、
でも「だった」って、なん…………あ!


お袋に電話
オレ「もしもし!お袋妹になんか言っただろ!」
お袋「あ、こないだの話したー」


マジすか orz


オレ「な……あの時は黙っててくれるって」
お袋「もう済んだことじゃない今更ガタガタいわない」
オレ「それは話がちが」
お袋「あんた兄ちゃんでしょ!」


くそー( ´Д⊂


もう終わった、終わったよ…とうなだれて家に着くと、
あれ?なんがばっちい部屋が綺麗に?

座卓の上にはラップがかかったコロッケの皿と筑前煮。
傍らの置手紙には「もっと綺麗にしとけ」とか「いいもん食べろ」とか
説教が一杯。みあ、来たのか…。

この流れがよくわからんがとりあえずありが…あぁ?

置手紙の下に置いてあった一回り小さい紙の上には。


「兄さん大スキ(ハート)」


なにこれなんのプレイなの? orz


んで今日。またメール来た。

「私もノートパソコンほしいなー」


ごめんなさい買って送りましたのでもう許して( ´Д⊂


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/02/23(木) 02:15:47.30 cc+4qXRj0
はぁぁぁぁ…んでこの状態でさ、来月手巻き寿司パーティなんだよな…
妹と甥・姪とお袋で。


もう何言われるかとビクビクなんですけど( ´Д⊂


901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/02/23(木) 13:25:15.86 ID:OmLF7fh70
妹からメール
「届いたよありがとー、兄さんが大スキだよ!」
ってもう本当に許してください幸福感と罪悪感で
いっぱいなんですオレは、おっきしちゃうでしょ


【適度に】ツンデレ的兄弟姉妹にちょっかいを出した47【雑談】


53 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします[sage] 投稿日:2006/02/26(日) 06:15:07.22 ID:sahCksoL0
んじゃ行きます。

分からない人には簡単にスペック

オレ 魔法遣い本人。30前半のおっさん
妹  オレの妹、呼び名はみあ。過去にいろいろありました。二児の母
お袋
親父

なんだかワカラン人は今まで書いたテキストあるのであとで要求して頂戴。


54 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします[sage] 投稿日:2006/02/26(日) 06:15:52.07 ID:sahCksoL0
ここに今まで秘していたことをぶちまけた後のこと。

これから色々と思い出して書いてみようか、と意気込んだものの、
やっぱりこれだけの年月経ってると断片的にしか覚えてなかったりで
一人ではなかなか正しく思い出せない……。

そこで、来月の訪問のことを相談しがてらちょいと昔話でもしてみようかと
お袋と話をすることにした。

小さい頃は親が妹にばかり構ってるとオレがすねちゃったこととか、

オレが中学で部活を始めて帰りが遅くなると、妹も同じように帰りが
遅くなったとか(寂しいから友達の家に行ってたんでしょうね)

親戚の家に行った時、お腹痛いから行かないと海水浴に付いて
こなかったのは、オレが親戚のねーちゃんと仲良くしてたからだとか、

キャンプのこととか引っ越しのこととか迷子になったこととか……

まー出てくる出てくる。さすが親。
でもそのままじゃ単なる「兄妹仲良し日記」になってしまうものばかりだけども。
(でもいくらかは足しになったかな)

そうして話が進んだ頃。

お袋「でも本当にアンタはみあを可愛がってたねぇ」
オレ「ん〜まぁ、妹だし、それにねぇ……」
お袋「そうね……」

ここはしょうがないだろう。避けては通れないと思う。家族だしね。

オレ「でもよかったよ。ハッキリ言えば最初はすげー怖かったんだ。」
お袋「……避けられたりしないかって?」
オレ「うん……」
お袋「歳が近いからだったかもしれないね。お父さんは避けられてたんだよ」
オレ「え……」
お袋「普段はいいんだけどさ。お前、あれからお父さんとみあが手繋いでるの、
   見たことあるかい?」
オレ「う〜ん……そういや、ない……え?
   でもそれって年頃の娘はそういうの恥ずかしいってのじゃなかったっての?」
お袋「お父さんはね、あの後なんとなくみあとの距離が離れてるような感じが
   してたんだって。だから、ちょっと手を握ってみたら……声も上げずに
   泣くんだって……それでお父さん、飛び降りちゃったんだよ」

オレが高校1年の夏の合宿中に、親父は腰の骨を折って入院した。
家は団地の3階。

「酔っぱらって帰ってきた親父が家の鍵が閉まってて入れなくて、
階段から窓を見ると開いてたのでそこから入ろうとして足滑らせて落ちた」

って聞いてたんだけど……それマジなのかよ!

オレ「なんでそんな……!てかそんなことしたらまたみあが責任感じちゃうって
   わかんないのかあのバカ親父は!」
お袋「目の前でんなことするわけないでしょ!手を握ったってのは春頃の
   話なの!で、あの日ホントに酔っぱらって帰ってきて、寝てるみあの
   顔眺めてて、それで……ってことなの」
オレ「……」
お袋「まぁお酒の力もあったんだろうけどねぇ……」

入院中、家族三人からアホだのバカだの言われまくってたけど、
いつも「ごめんなぁ」と笑って謝っていたっけな……。
まぁ、酒でも飲まんとこんなことをする人ではない。

その後親父は家から2時間かかっていた会社を辞め、
近所に小さな建築事務所を友人らと起業した。

生活はさらに苦しくなったけど、親父は家にいる時間が長くなった。
入院時の介護で少し縮んでいた親娘の距離は段々と近くなった。
だがやはり、手を繋いでいるイメージは浮かんでこない。
(よく思い出したら人間ソファもない。オレはしてやったことあるけど)

お袋「お父さんも努力したんだけどね……」
オレ「そうだね……」
お袋「『大人になってもそうじゃ不便だろう』って。
   お父さん学生の頃遊び人だったから……」
オレ「経験に基づく行動というわけですか」
お袋「そうそう、お父さんらしいというか」

なぜオレは親父の遊び人属性を受け継がなかったんだろう orz

そういえば、大学に合格した時に、祝いの言葉と一緒に
「後は任せた」と言われたっけ。
妹のことだとは思ってたけど、そういうことだったんだね……。

そんな親父、今は実家にはいない。

妹が嫁いだ後、事務所のそばに部屋を借りて、
そこに今年90になる祖母と2人で住んでいる。
5人兄弟の末っ子だけど、学生時代に放蕩していたこと、
他の兄弟には余裕がないことから引き取ることにしたらしい。

お袋も一緒に介護をと言っていたが、祖母が痴呆になりかけていて
迷惑をかけるからと、食材の買い出しのみであとは手を出させていない。


優しさと自己犠牲の精神を、オレは受け継いだみたいです。
お人好しもちょっぴり。


【sage】ツンデレ的兄弟姉妹に全裸でちょっかいかけた53【まくれ】


883 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/01(水) 04:33:01.91 7OXmsbaq0
<前回のお話>
親父の骨折の理由が分かった
親父も努力した
後はオレに託された

<登場人物>
オレ: 本人。会話では○○。30前半。魔法遣い…理由は聞くな。
みあ: 妹。まー色々あった。
お袋
親父


884 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/01(水) 04:33:18.85 7OXmsbaq0
本日は6レス分あります。長くてスマソ

例によってわかんない人は一連のテキスト固めますので
終わったら要求しておくんなまし。


885 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/01(水) 04:33:53.89 7OXmsbaq0
親父の話に思わずしんみりしてしまったな……


オレ「でさ……他に隠してたこととかないの?
   まぁ、無理には聞かないけどさ……でも家族だし、ね?」
お袋「そうねぇ……あるといえばあるけども」
オレ「……心臓に悪いな orz」


まったく、あれだけ仲良くやってきた家族だってのにまだあるのかよー。


お袋「あんたが修学旅行に行ってる時にみあが発作起こしたでしょ?」
オレ「うん、それは帰ってきてから聞いた」
お袋「あれ、私も原因のひとつだって言ったでしょ?」
オレ「そうだったね」
お袋「あの時みあからの相談がもうひとつあったの」

そう、オレにとっちゃトレーダー分岐点ともいうべきあの日の2年前。
妹は発作を起こした。
泣き叫びながら体中を引っかきまくろうとした。
(錯乱状態になったり鬱になったり色々でした)

幸いお袋がいたおかげで取り押さえることが出来た。

高校3年春の修学旅行4日目。
島原を廻って、長崎のホテルに着いた時、その事を知った。
今は病院で鎮静剤を打ってもらって落ち着いているという。

オレは全然落ち着かない。

長崎での自由行動中、いっそ空港から一人で帰ってしまおうと思った。
でも、先立つものがなかった。力ない学生であることを呪った。

今でも皿うどんは鉄の味がする。

6日目の夜、帰りの新幹線を小田原で降り、親父の車で病院へ。
他の奴らは専用列車に乗り換えたけど、オレは事情を話して別行動。

道すがら、親父に「どうだった?楽しかったか?」と聞かれる。
そんなことはどうでもいいから、なぜだ!?と聞き返したかった。
けど、少ない収入から積み立ててくれたことを無碍には出来ない。

色々と旅の思い出を話した。努めて楽しそうに、手振りなんかつけて。
けど、どうしても4日目までの事しか話せない。

……気付いてたろうな。
土産らしいものが、手に持ったザボンカステラくらいしかないんだから。
あの時先生が声かけてくれなかったら、これすら手元になかったよ。

病室では妹が元気そうにしていた。
未遂だし、大事をとって検査を受けてるだけだから当然なんだが。

みあ「あ、○○君帰ってきたの?おかえりーどうだった九州?」
オレ「ん〜まぁそれなりに楽しかったよ」
みあ「どのあたりに行ってきたの?」
オレ「阿蘇山拝んできたり、島原城行ったり……」

途中で妹、手に持った土産をじーっと見つめる。

オレ「ああ、これおみやげ」
みあ「わーありがとう!カステラ?食べていい?」
オレ「いいよ。あ、ナイフもらってくるよ」

妹が包みをがさがさ開けるのに集中したのを見計らって、両親と外へ。

オレ「で、なんでまた発作が?」
親父「ん。……ちょっとな」
お袋「みあがね、訊いてきたのよ」
オレ「……へんな答え方したんだ?」
親父「最後まで話を聞けよ。コラ」
お袋「……なんでお父さんもお母さんもお前も、時折悲しそうな顔をするのかって」
オレ「…………」

どんなに楽しくても。
どんなに笑顔でいても。
闇をあますことなく照らすのは容易ではない。

気付かないようにやってきたつもりなのにな。
やっぱり中学生くらいになると分かっちゃうか。

オレ「それで、なんて」
お袋「……貧乏だから、って」

オレにはなにも言えない。
お袋達にはそれしか言えない。
ごまかしは、ウソ以上に彼女を苦しめるから。

泣きたくても泣けなかった。
ただただ自責と後悔の念が3人を苛む。

親父「……ホラ、カステラ食いに行くぞ」

ナースセンターで果物ナイフを借りて、病室に戻る。
ドアを開けると。

みあ「!!」

丸かぶり。

みあ「あ、あの、いい匂いで、おいしそうで、なかなか帰ってこなくて、
   一度やってみたくて、それで、それで………ごめんなさい」

オレら爆笑。

オレ「い、いや、いいから。食べたいんなら全部食べていいから」
みあ「で、でも、お行儀悪い……」
オレ「もうやってるじゃん」
みあ「…………切って」
オレ「いやいや」
みあ「○○君のおみやげだもん、みんなで食べなきゃおいしくない!」

もーしかたねぇなぁw

薄く切っても良かったが、折角妹がああいう食べ方してたので、
思い切って4等分ブツ切り。

親父、お袋、妹に綺麗な切り口のを渡して、オレは妹が食べかけの所を頂く。
しょうがないよな、可愛いんだもん。
オレの土産だし、少しくらいいい思いしたって、なぁ?

おいしいねぇ、と4人で食べた。
妹はいつもの通り、もふもふ食ってた。
自然と笑顔がこぼれる。

皆仲良し、いつでも幸せ。
もっと強い光で照らしてやればいいさ。


上のカラメルの部分にちょこんと乗っかる妹の上唇がふよふよっと動くのを見て、
先生にちょっぴり感謝した。

つづく!                                                つづく!


894 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/01(水) 04:38:10.55 7OXmsbaq0
「がもうひとつあった相談」は次回の話になります。
そこからさらに昔話へ。


どうしよう、こっから600行以上あるんですけど orz


899 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/01(水) 04:40:51.47 7OXmsbaq0
装飾過多でごめんよー

でもウソは書いてない、全部あったこと
やっぱ普通じゃないよね……


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