【ポー君】ツンデレ的兄妹姉妹(従)にちょっかい出した73【瀕死】


954 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/14(火) 05:39:29.99 EcDS92XB0
はい、魔法遣いです。

まー今回はツマラナイ話です。週末の寿司パーティの話。
保守投下なので流してたもれ。

例によってテキストのアーカイブが欲しい人は終了後要求しておくんなまし。


955 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/14(火) 05:43:19.89 EcDS92XB0
<前回までのお話>
ん〜繋がりはないですね。現在時間のお話です。


<登場人物>
オレ  魔法遣い本人。詳しいのはもういいでしょ
妹   オレの妹。呼び名はみあ。2児の母。
お袋  オレと妹の母親。ちょいと策士っぽい?
義弟  妹の旦那。今回出番はナシ。
甥   妹の長男。4歳。ちょいと人見知りかな?
姪   妹の長女。もうすぐ1歳。ぷにぷにで可愛いんですよー


958 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/14(火) 05:46:17.63 EcDS92XB0
今日は日曜日。昼頃起きてレンタカーを借り、いざ寿司パーティへ。
実家と妹夫婦の家は近くなので、ちょいと寄り道しつつまずは実家へ赴く。
買い忘れがあるとかで買い出しへ、やっぱよかったレンタカー。

時間になったので妹夫婦宅へ。毎月1回研究学会の作業で義弟はいない。
それで心配だからと頼まれているのも実はあったりする。
なにが心配かってのは……いいよなもう。

さて。今回の訪問にはとても大切な目的がひとつある。
「甥っ子にオレをちゃんと認識させる」だ。こないだ泣けたからなぁ…。
妹の遺伝子を分け与えられたこやつに忘れられるようでは、兄の名が廃る!

さて、では忘れられないようにするにはどうするか?
ヤツに強烈な印象を与えればよい。とは言っても嫌われるのはイヤだ。
それなら……「コイツと仲良くしておけばいいことがある」と思わせるのが良策。
あれ?これって打算的な関係?w

コンコン。「は〜い」ガチャ。「あ、兄さん母さんいらっしゃ〜い」
ここで「やたオレお袋より先だ!」とか喜んでるオレキン(ry

部屋に入ると甥っ子、部屋の入り口近くの扉にしがみついてこっち見てる。
少し人見知りするみたいなんだよね。

「……おじちゃん誰?」

……うん、まあいいんだ。少し前に会ってるが、仕方がないだろう。
なんせ色々やったせいで容姿が少し変わってたりするからな。予定通りだ。
「お〜っすにぃだよそら〜」抱っこしてごまかし居間へ。姪もお昼寝より
ご帰還していたようだがまだ眠そう……お袋荷物を妹に渡すと速攻で姪と遊び始める。

んじゃオレも…まずは妹に白日のプレゼント。タオルスイーツとかいうやつ。
貴金属でもいいんだけど、義弟が「義兄さんボクの小遣い考えてください」
っていうからまぁこのくらいで。姪にはプーさんのぬいぐるみ…はお袋が
「くまちゃんですよー」とか言って既に遊んでるからいいか。

そして甥には……
「アンパンマン変身セット」&「仮面ライダーカブト変身ベルトDXカブトゼクター」
2つもあれば完璧だろ!

いやホントは超巨大バイキンマンぬいぐるみを買って甥と戦わせようと思ったんだが
「置き場所ないから…」とやんわり拒否されたのでこんな感じに。でも一度にはやらん。
印象が強くなるように渡さねばな。

支度が済むまではちょっと時間があるな…甥を隣の部屋に呼び出し、おもむろに
アンパンマンに仕立て上げる!「あー!アンパンマン、アンパンマン〜!」
おお、すげ〜喜んでるぞ!

そして作戦第二段階。
「ハ〜ヒフ〜ヘホ〜!今日こそアンパンマンをギッタンギッタンにしてやる!」
超簡単な解決方法。オレがバイキンマンになればいい!
「お前の頭を食わせろ〜」「きゃ〜」ドタドタドタドタ……追いかけっこ開始。
「も〜ほどほどにしてくださいよ〜」違うぞ妹よ、遊びは全力でやらないと楽しくないんだ。
ある意味 DS lite 買えなくてよかったのかもしれんな。

アンパンマン、とうとう部屋から逃げ出す。玄関の方へ向かって、途中の部屋に入る。
よし、追い詰めた。ここはゆっくりと、脅かすように登場だ。なんせバイキンマンだから。
少し間を置き、一気に入り口に躍り出る「ハ〜ッヒフ〜」「アンパーンチ!」


!?!?!?!?!?!?!?!?

あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁあ









オレの自家発電専用機に ク リ ー ン ヒ ッ ト



目の前が真っ暗?真っ白?
なんかこうぐるぐるぐるぐるぐる そしてじんじんじんじんじんじん

お、男はどんな時でも、前のめりに……!
こんなところで、挿れないままで……死ねん!
かろうじてうずくまるオレ。
その背中にアンパンチ連発の甥。
お、お願いだから、背中じゃなくて、こ、腰叩いて……


あ〜……なんとか回復し、寿司パーティ開催と相成った。
さ〜て食べるぞ〜海苔取って酢飯乗せて最初の具は卵…

スッ   あれ?

スッ   あれれ?卵の皿が動く…。こなくそ!

ガッ

アンパンマンが卵を守っていた。


結局、アンパンマンが好きな具は食えず。オレには納豆と梅干しとキュウリしか
廻ってこないのであった。ううぅ、ひどいや……。お袋と妹と姪にはやさしいくせに!
見かねた妹「もう、どうしてにぃに意地悪するの?」「バイキンばっちぃ!」


そうだ……オレ、バイキンマンだったんだ orz


はああぁぁぁぁ……墓穴掘ったかな……嫌われたかな……。
落ち込んでると妹「ごめんね兄さん、ごくろうさま。あとでケーキ食べよう?」
慰められるようでは兄失格です……。

「それまでマッサージしてあげるから。さ、そこに寝て?」
先週鍼だったから今日はマッサージ?正直これやると指関節の軟骨がすり減って
変形するからあまりやらせたくはないんだが……どうやら拒否権はないようなので
言われた通りにする。

まずは指圧から入り、足、腕、首と進む。ツボを刺激したあと、全身をほぐすように
揉まれていく。これがまー気持ちいい。本当はローションとかあるともっと気持ちいいが
後始末が面倒なのでこれはナシ。
一通り終わると横向きに寝かされ、整体。ボキボキ鳴る。かなり固くなってたみたい…。
そして座位になり、上半身のヒネリからまた腕、最後に手のツボを押して終わり。
……あれ?ひとつないような。

「あの、頭の後ろで手を組んで抱えて引っ張るのはないの?」
「うん、今日はないよ。あれやるとお乳出ちゃうから……」
「あ……」

背中に胸が当たる感触だけで覚えていた自分を呪う orz

そしてみんなでケーキを食べる。オレは姪に食べさせてみる。
血筋か、もふもふ食べる。すごく可愛い。お袋べったりでずるいよな……。


帰宅の間際。甥に近づく。

「次こそはギッタンギッタンにしてやるぞ!今日はオレに勝ったご褒美だ、受け取れ!」
ライダー変身ベルトを渡す。
「わー!カブト!カブト!ありがとうにぃ!」

分かってるんじゃんかよ! orz


てな感じで寿司パーティは終了したのでした。レンタカーで酒が飲めなかったので
手土産にクジラの刺身をもらって、帰ってきて酒かっくらいながらウマーしてたのでした。


おしまい。


969 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/03/14(火) 05:58:57.73 EcDS92XB0
んで、あとちょっとだけ、小話がある。

投下しちゃっていい?








よかった母乳プレイとか反応されなくて


971 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/14(火) 06:02:17.89 EcDS92XB0
買い出しはお袋と行ったんだけど、丁度いいのでどこまで話したのか聞き出す。

オレ「言うなっていっただろ?なんで言っちゃうのさ?」
お袋「お前だけ知っててみあが知らないなんて不公平でしょ。兄妹は平等にだよ」
オレ「そうは言ったってさぁ、こんな微妙なことを……んで、どこまで話した?」
お袋「お前の気持ちは話しといたよ」
オレ「いやそうじゃなくて、その気持ちのどこまで話したかって聞いてるの」
お袋「そんなのは自分で考えなよ」
オレ「いや考えるってねぇ、わかるわけないでしょが」
お袋「わかるさ、だからみあ行かせたんだろ」
オレ「……あんたか!」

お袋マジわけわかんねぇ orz

お袋「ちゃんと腹割って話せたんだろ」
オレ「う〜ん割ったかどうかはわかんないけど。まぁ…探りながらかな」
お袋「それでいいんだよ。兄妹なんだからみなまで言わなくたって分かるでしょ?」
オレ「まぁそうだけどねぇ」
お袋「みあはわかってくれたかい?」
オレ「オレはそう思ってる、いや思いたいね」
お袋「大丈夫、みあは随分とスッキリした顔して帰ってきたよ。それとお前もね」
オレ「……それが狙いか」
お袋「まー素直が一番って事だよ」

信頼してるからこそなんだろうけど、ちと怖いぞお袋…。

お袋「それはそうと、お前随分感じ変わったね。なんかやる気になった?」
オレ「まーね、色々とさ。頑張ってみようと思ってね」
お袋「ふ〜ん。じゃあゴムもちゃんと用意しなさいね?」

なに言ってんだこのババァは!うわ〜んセクハラだよ〜!
……まさか知ってるんじゃないだろうな( ´Д⊂


おしまい。

怖い怖いよママン( ´Д⊂


【耳はみ】ツンデレ的兄妹姉妹(従)にちょっかい出した81【ボク】


359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/03/18(土) 03:34:24.52 qJLmVtJs0
はい、それでは四国トークとポー君wktkの間を縫ってこんばんわですの魔法遣いです。

もう平井兄の事でどっきどきで寝れね〜( ´Д⊂ 無事で良かったよホント…

そうそう、えないとわないはちょいと違うね。そっとしとこうか…



さて、今日の話はやっぱりなかよし日記かも。
あんまりスレに合ってないね。でもやる。
オレが兄でいることを選んだ後の話です…。

<登場人物>
オレ  本人。もうkwskは(ry
妹   オレの実妹。呼び名はみあ。文章中もちょいと感情移入するとこっちになっちゃうみたい。そのままでいいか。
親父  オレらの父親。学生の頃はプレイボーイ?
お袋  オレらの母親。色々と勝てなくて困ってます。


例によってテキスト欲しい人は後で声かけよろしく。


363 名前:魔法遣い ◆vjL2n8e6dc 投稿日:2006/03/18(土) 03:37:00.29 qJLmVtJs0
妹が高校卒業を控えた2月のこと。突然親父が「遊園地に行こう!」などと言い出した。
高校卒業記念&短大入学記念らしい。オレの時はなかったのに……やっぱ娘の方が大事か。
急だったがオレの方も学部生が休みで多少暇なのでなんとか都合つけて同行する。

行き先はとある遊園地。ディズニーランドにでも行くつもりだと思ってたんだけど……
まぁいいか。オレからのお祝いはそっちにしようっと。

入園して両親が真っ先に向かったのは、屋外スケートリンク。あ〜なるほど。
ウィンタースポーツで季節を味わえってことね。ウチ、スキーにも行かないからな。

中学の時、スケートは2、3度連れて行ってもらったことがある。そのおかげで
多少は滑れるので恥ずかしい思いはせずにすむんだ。が……妹はその時ほとんど
滑ってないんだよね。元々運動神経はいい方だからすぐ慣れるとは思うけど、
ちょっと心配。

貸し靴を借りて履き、いざリンクへ。少し滑ってみるがうん大丈夫、コーナーも
いけるしバックも少し滑れる。バック出来ると教えるとき楽なんだよね、
両手引けるから。よし、それじゃ妹をエスコート……

親父「よし○○、競争だ!」

肩を叩いて突然飛び出す親父。え……え?競争?ちょっと待てよ勝手に!
こんな混んでたら危ないだろ、お袋も止めろよ!

お袋、ホッケー靴履いてエッジで氷飛ばして遊んでた orz

ちょうど両親の若い頃ってスケート流行ってたんだよな。昔取った杵柄か。
無邪気に遊びやがる……親父は戻ってきて不敵な笑みを浮かべてるし、
しょうがねえ、そんなにやりたいんなら乗ってやる!

と、ここで気付く。オレが履いてるのはフィギュア靴、親父が履いてるのはスピード靴。
勝てるわけないじゃん!案の定、大差をつけられて負ける。
ま、まぁ、親子のスキンシップだからね、これくらい。うん……。

ダメ、やっぱ悔しい。妹に慰めてもらおう。リンク外の席に戻る。
まだそこにいるはず……あれ?いない。リンクを見る。
なんかコースの端でぷるぷる震えてる見覚えのあるセーター着たのが一人。

妹だ!ヤバイヤバイ、ほったらかしたら一人で出ちゃったのか!まだ倒れ方も
教えてないから何かあったら危ない!急いでリンクに出る。

妹 「あ、○○君やっと来た……」
オレ「お前なぁ、危ないから一人で出るなよ、転んで変なとこぶつけても知らんぞ?」
妹 「だってみんな楽しそうなんだもん……」
オレ「あ〜……スマン。
   ごめんな、ちゃんと教えてやるから、とりあえず真っ直ぐ立て。内股になってる」
妹 「いや、だって、怖いよ、今動けない……」
オレ「しょうがない、そら、ちょっと肘上げろ」
妹 「う、うん……こう?」

開いた脇に腕を突っ込み、後ろからわしっと抱き締める。
これで体を引き上げて真っ直ぐ立たせるのがまず最初の手ほどき。のはずが。

妹 「! え?え?ちょっと○○君なに?あ、あ……きゃーー!」

妹大パニック。ちょちょっとそんなに暴れるな、それじゃあ倒れ
妹&オレ「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」

横向きで倒れ込む……と妹の頭が危ない!体を捻ってオレが下になるように
なんとか体勢を入れ替える。オレ頭をちょっと打う。

い、いてぇ……。

でも自分の心配してる場合じゃない。妹は……大丈夫そうだ、
自分の体の上に重さを感じる。とりあえず起き上がって

むにゅ。

あれなんか右手に柔らかいものが。ちょっと下を見てみる。
上目遣いの妹と目が合う。そしてその下には、自分の右手と妹の胸。

うあちゃーみあの胸揉んじまった!!
しかもその目は何?もうちょっと非難するような目で見てよ!
なに期待するような目してんだよ!

オレ「うわす、すまん!」

慌てて手を離して上に乗った妹の体を起こし、急いで立ち上がる。
妹は氷にぺたんと座り込む体勢で、今度は非難の視線を投げつける。
ちょっとその反応…遅いよ…色々大変なんだから、やめてくれよ……。

オレ「まったく。ちゃんと教えてやるって言ってるのに暴れるから。
   ほれ、まずは立て」
妹 「…………ん」

両手を開いて差し出してきた。抱き上げろってか、しょうがない……。
その後ちゃんと教えて、妹はなんとか滑れるようになった。普通の人より
上達は早い。

なんて。平静を装ってたけど、実際はさっきのことが頭から離れず、
悶々としてた。こんな情けなくて弱い兄を許してくれ、妹よ……。

スケートリンクを後にし、昼食。そのあと遊園地っぽいものを楽しむことに。
が、親父とお袋ははしゃぎすぎてバテバテ。帰るまで食堂で休んでるので
オレら2人で遊んでこいとのこと。

妹とデートか。嬉しいことは嬉しいんだが……さっきのことで既に
頭が沸騰してるんですけど。オマケに妹はなんだか上機嫌。
まずいまずいよこれは。な、なんか一人で忘れられるもの……。

そうだ。
オレ「あ、オレジェットコースター乗ってくるから、ちょっとここで待っ」
妹 「私も行く〜♪」
オレ「え?これ、絶叫系だよ?怖いよ?いいの?」
妹 「いいのいいの行こ、○○君〜♪」
あれれれれれれれれれ……。

いや、妹絶叫系弱いのよ。つかちょっとカーブの多い峠を制限速度ちょい上で
走ってるだけでカチンコチンに緊張しちゃう。そして高速で走行音がデカくなると
体縮めて、速度制限のベルが鳴ると耳塞ぐ。

だからこんなの乗らないはずなんだがなぁ……なんか止めても無理そうな感じだし。
はぁ〜しゃあない、頭冷やすつもりだったんだがな……。

しょうがないので一緒に並ぶ。運悪く?ジェットコースターの最前列に案内される。
さぁ出発。坂をゆっくり登る。妹をいるとやっぱりニコニコしてこっち見てる。
大丈夫かなぁと思いながらオレも笑顔を作る。

そして……落ちる!!後ろからワーワーキャーキャー聞こえる。
オレは割と平気というか、周りのこういう状況を楽しむ人。いや楽しい。

いい気分になりながらふと妹の方を見ると……涙流して鼻垂らして、こっち見てた。
明らかに我慢してる。のに、にっこり笑ってた。

それ見て、オレは冷静になった。そうか、みあはオレとだったから乗ったのか……。

一人がイヤだったんだな?オレと同じことしたかったんだな?
どんなに怖くても。どんなに嫌いでも。
オレと一緒に……いたかったんだな?

ゴメン。オレ気付かなくて。自分のことしか考えてなかった。本当に、ゴメン。

せめてみあのつらさが和らぐように。
オレはセーフティバーにしがみついてるみあの手を上から握ってやった。
みあの引きつった笑顔が、少し溶けた気がした。

降りてから顔を拭いてやり、今度はちゃんと二人で楽しめるようにアトラクションを
選んでいった。みあの卒業記念、反省して少し恋人っぽく振る舞うようにした。

メリーゴーランドで楽しそうにオレに手を振るみあを見ながら、
オレは既に心がいつもの静けさを取り戻しているのに気付いた。


こんな感じで、終わり。


【カズと】ツンデレ兄妹姉妹(従)にちょっかい出した89【みさくら】


391 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/03/22(水) 05:37:56.37 irtm/Dkg0
って〜バカをやってる暇もないか。

さて、耳はみ兄の話で血の涙を流している魔法遣いです。
オレのなんて、ちっぽけなことさ……君の、でっかい幸せに比べたらな……。

……だから、そのちっぽけさをさらけ出すようなどうしようもない話をしてやろう。
この週末にあったことをまとめてみました。今日はその1。

例によってテキスト固めたのがほしい方は終わった後声かけてください。




あ、あと。恥ずかしいセリフは今までのテキストには書いてないよ。
自身も錯乱状態で正確なところは覚えてないもんだから……。

ま、思い出したら書いてみましょうかね。
おそらくタイトルは「はじめとおわりのリスカ」。


393 名前:魔法遣い ◆vjL2n8e6dc 投稿日:2006/03/22(水) 05:40:40.24 irtm/Dkg0
土曜日。墓参りへの参加も兼ねて実家へ帰ってきた。
荷物を置いて、親父の事務所へ。親父と祖母へ挨拶しつつ、
親父の車を借りてお呼ばれしていた妹夫婦宅へ。

居間へ通され、ソファに座る。義弟はちょっと買い物へ行っているようだ。
帰ってきたら鉄板焼をやるという。

んじゃそれまでとTVを見ながらぼーっとしていると……
視線の片隅に、黄色いヘルメットのようなものを被った小さな人影が。甥か。

オレはバイキンマン。そう、アンパンマンの敵だ。またオレを退治しに来たに違いない。
しかし、オレはもう負けるわけにはいかない。悲しいけどこれ男のプライドなのよね。

前回は先制攻撃が裏目に出た。今回は様子を伺ってから行動に移ることにする。

案の上、小さな物体はこちらが気づいてないと思ってすすっとオレに近寄ってくる。
何か振り上げた気がした。……アンパンチか、そうはいくか。
ソファに体を深く預けてスウェー、そして勝ち誇ったように

「そうはいくかアンパ」
「キャストオフ!」

あ、あれ?突然目の前が真っ暗?な、なにが起こって

「ライダー、キィィィック!!」



……んぎゃあああああああぁぁぁぁぁスススススネがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!



少し赤がかった闇の中、ソファに横になり痛みの増す足を折りたたんで痛みに耐える。
ふっと目の前が明るくなったと思ったら妹がかかっていた布を取り除いてくれていた。
あの布には見覚えがある。アンパンマンの衣装だ。

妹 「こらぁ〜○○(甥)!にぃにそんなことしたらダメでしょ!」

顔の前で指を天井に向かって指していた甥、脱兎の如く自分達の部屋に逃げる。

ちくしょう、今度は仮面ライダーにやられたか……
せっかく同じ歳頃の息子を持つH君にビデオ借りて勉強したってのに。
クロックアップすらできなかった……くそう、2敗目か……。

妹がごめんなさいと湿布を持ってきてくれる。ちょっとこぶになってしまうかな。


処置中に義弟が戻ってくる。
妹には黙ってろ、そして甥を叱らないでくれとお願いし自分も手早く身なりを正す。
義弟はオレが運転してくると聞いて、コンビニでバービカンを買ってきてくれたらしい。
ありがとう、毎度の気遣いには痛み入ります。

皆揃ったところで鉄板焼開始。今日はパパがいるので甥も大人しい。
普通に肉とか野菜とか焼そばとかをご馳走になる。妹が甥をかまうのを見て和む。
ちなみに姪は先に離乳食を食べさせて寝かしつけたとのこと。ぷにぷにしたかった……。

食事が終わり、妹は後片付け、義弟は甥と一緒に風呂へ。オレはまた居間でTVをダラ見。
風呂上がりの甥を寝かし付け、次は妹が風呂へ。義弟は晩酌してるのでちょいと付き合う。
もちろんオレはアルコールなし。

義弟とは元々師弟関係なので、必然的に技術トークになる。
でも、妹はこういう話はあまり好きじゃないみたいだ。
なんか蚊帳の外にほっぽられてる気になるらしい。だから妹のいない時にしかできない。

話が盛り上がってきた頃、妹が風呂から出てきた。トークはおしまい。
妹が席についたので、オレはある酒を勧めた。

妹はあまり酒を飲まない。というか飲むことは飲むが、本格的に酔う前に自制してしまうのだ。
でもそうはさせない。今日はさせない。先週といい、その前のおねだり脅迫といい、
妹にはちと仕返ししないと気が済まない。

というわけで出したのは、カルーアミルク。
なんだかわからんうちに酔わせてべろんべろんにしてやろう。ひひひ。

オレ「はい、風呂入った後はこれだろ、コーヒー牛乳ー」
妹 「わ〜作ってくれたんだ♪いただきま〜す!」
義弟「あ、義兄さんそれは……」

妹はおいしそうに飲み干す。なにか普通のコーヒー牛乳ではないことに首を傾げつつ、
まだ飲みたそうだったので2杯、3杯と注いでやる……って、ん?3杯?
「あちゃ〜……」義弟が呟く……

妹 「兄さ〜ん、ちゃんと呑んでます〜?ダメですよ進んでないですよ〜あはは〜♪」
……誰だコイツは。

義弟「義兄さん……コイツ、カクテルとかでものすごい酔っちゃうんですよ……」

そういや、飲みに行ったのはいつも居酒屋で、ビール・日本酒・焼酎しか飲んでなかったな。
オレがカクテル系あまり好きじゃないから頼まなかったんだが……妹が頼んでるのも見たことない。
そういうことは作ってる時に言ってくれよ義弟よ、オレは車だから作ったって飲まんよ orz

義弟「友人達の間では結構有名なんですけど、悪酔いするって……知りませんでしたか……」
妹 「あ〜兄さんビールじゃないですか〜日本酒呑みましょ日本酒〜♪」

升3つ、ターン。越乃寒梅、どぼどぼどぼ。……え〜。

義弟「義兄さん、今日……泊まっていってください……」

だ、旦那が戦う前から陥落している……つまりそういうことか。すまない。腹を括ろう。
升を手にとってぐいっと一杯。これで泊まり確定だ。

妹 「あ!兄さんもう呑んじゃったの?だめだよ〜ちゃんとお塩盛らないと〜」
オレ「……こんなん見たことないぞ」
義弟「見たら最後ですから……言う通りにしましょう……」

升の角を濡らして塩を盛って、酒を呑みつつ塩を舐める。
これが正しい呑み方ですとか講釈をたれる妹。なんだこの通な知識は。

仕方なく言われた通りに呑み始める。飲み干した頃にはテーブルの上にいろんな酒瓶が。
芋焼酎、泡盛、ウィスキー、梅酒、ワイン……い、一体いくら呑ます気だ……

妹 「んふ〜今のマイブームはこのハブ酒〜♪あは〜♪」

次々と酒を注ぐ。ちょっとみあ、ペース早いってば!旦那はもう潰れちゃってるよ!
あああその小悪魔視線でこっち見るな、やめろ、コップを置いてくれ。
ぐふっ……みあ、こんなに底なし……だったん…だ……。

……ウォッカをストレートであおったところでもうダメだと悟る。
だがけろっとしている妹の前で潰れるわけにはいかない。悔しいから。

オレ「……ちょっとトイレ」

妹は逃げるんだ〜とか言ってるが違う、トイレに行きたいのは確かなんだ。
用を足しながら考え、甥達の部屋に逃げ込むことに。
潜り込んでドアを締めて寄りかかり、膝を抱えて眠ることにした。

朝、目が覚めると体中が痛い。まあしょうがない、こんな体勢では……
起きて居間に入ると、義弟のようなものが青い顔して床に転がっていた……。

妹が起きてきた。普通に寝室で寝てたようだ。床の物体のことについて聞いてみると、
『潰れたので移動させた。けど重い。だから居間まで。』
ということらしい。パパ……。
てかあれだけ呑んで記憶があるわけ!?うわ、こいつ親父似だわ……。

とと、墓参りに行く時間だ!急いで実家に戻……る前に、妹がごめんなさいと
何度も謝っているので、それでは……とマッサージとデートを要求してみる。
あっはは〜びっくりしてら、仕返しだもんこれくらいせにゃ

ってそこで俯いて「うん…」とか言うなよ冗談なんだから orz
ただ、春物の洋服買うのにコーディネートを手伝ってほしいだけ、ただそれだけ。
なんとか約束を取り付けて、実家へ。

墓参りでは前に話した叔父・叔母に改めて祈りを捧げた。
そして今回は1つだけ、お願いをしておいた。同じ境遇の人達が幸せになるように、と。


ということで、土日は終了しますた。


月曜の話は、また今度。


【エリクサー】ツンデレ兄妹姉妹(従)にちょっかい出した93【黄金】


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2006/03/24(金) 03:25:34.89 kLMKTMl00
んではオレの出番だな。魔法遣いです。

スマン、テキスト起こしてて遅くなっちまった……。

今日は週末のこと・その2です。
まー特にwktkすることはないけど見たってください。

例によってテキスト固めたの欲しい人は後で声かけてくれたまい。





んで……ちょっと待っててくれな。


40 名前:魔法遣い ◆vjL2n8e6dc 投稿日:2006/03/24(金) 03:27:33.71 kLMKTMl00
月曜日。妹からの電話でたたき起こされる。

妹 「もしもし?あ、兄さん、デートしよ?」

……心臓に悪いからやめてくれ。後ろで義弟の笑い声らしきものが聞こえている。
うううう、からかわれてる、言うんじゃなかった orz

午後、子供達を寝かし付けてから買い物に行こうとのことだ。遅い朝食を取り、
また親父の事務所から車を借りて妹夫婦宅へ。
義弟は学生の研究データの検証の残りをやるとかで子供達と留守番。


そんなわけで、買い物へれっつごー。
春物を買いに行く……といってもオレ、着たきりスズメぎみ。
あまり服を買いに行くことはないのよね。ユニクロがあればよし。

妹 「は〜……案内するからそこ行こう?」
あれ?郊外にあるバカでかいデパートじゃないの?TAKA-Qだとばっかり……

着いたのはこれまた郊外のカジュアル店。こんなとこ来たことないデス。
妹はささ〜っと入っていって、上着やシャツのめぼしいのをパパッっと選ぶ。
そして後からゆっくりくるオレに「これ着てみて?」「これ合わせるといいかも」
などと体に合わせては次のを持ってくる。
……あの、みあちゃん?正直そのセンスはおじちゃんにはちと若すぎて合わないと……

妹 「兄さん何言ってるの?若く見せようと努力しないとダメだよ?」
う……それもそうだね。

その後もとっかえひっかえの状態が続くがオレも段々と楽しくなってきて、最終的には
いつもの3倍も買ってしまう。うち1組はオフにでも着ていくか。ありがとな妹よ。


その後前述のデパートへ。色々と小物や本などを見て回る。
ファンシーショップで妹がイルカのブローチを気に入ったようなので、
ほいほいと買ってやる。ま、この位はね。

デパートを出て、近くにある眼鏡店に行く。出発してから思い出したんだが、
友人が某有名眼鏡チェーンからスピンオフして店を出したと聞いていた。

店内に入ると、うへ〜……ファッション雑誌に載るようなおしゃれな眼鏡ばっかり。
オレが買うタイプの眼鏡じゃないな……ってまた次から次へフレーム持ってくる妹。
赤とか太縁とかかけられないって、いとうせいこうがサラリーマンなんて想像できん。

妹 「だって〜その方が面白いでしょ?兄さん実用主義だからつまんな〜い」
オレ「いやオレサラリーマンだし」
妹 「眼鏡だって仕事とプライベート使い分ける時代なんだよ?だめだな〜」
オレ「使えりゃいいのです、これぞ実用主義」
妹 「え〜ブーブー」
友人「は〜お前らほんと仲良いな」

妹のショッキングフレーム攻撃をかわし、一応気に入ったフレームを探し当てて購入。
色々と目の検査をしてレンズを決め、戻ってくると……妹が自分のフレームを選んでた。
(妹も目が悪いです。いつもはコンタクトだけどね)
こっちに気付くと選ぶのをやめ、次にいこうとせかす。まぁ、分かりやすい。

オレ「じゃ、このフレームももらおうかな」
友人「了解了解」
妹 「え……い、いいよいいよ高いし……」
友人「安くしときますよー」

結局妹にも眼鏡を買ってやる。まぁオレのも出来上がるの1週間後で取りに来れないから
丁度いいってことで。ここでの出費……うあ、考えたくねぇ……。


あとはお茶して帰ろうか、ということに。

妹 「ゴメンね、眼鏡買ってもらっちゃって」
オレ「ま〜気にすんな、友達のとこだし安くしてもらったしな」
妹 「うん、ありがと……」
実はお前の眼鏡、レンズのが最高級でフレームより高いんだよw気付くまい!
オレ「は〜しかし服沢山買ったな〜」
妹 「……ねぇ兄さん」
オレ「ん?」
妹 「彼女とか出来た?」
ぶっ。
オレ「ぅくっ、げほげほ……な、なんで?」
妹 「ん〜なんか変わろうとしてるよね?なんかあったのかなって思って」
オレ「いや〜なんもないよってか彼女なんていません、
   ただなんとなくそうしてみたくなったというか」
妹 「そうなの?う〜ん……あの無頓着な兄さんがね〜……」
……誰のせいかな?
オレ「ま、遅すぎますがそういうのに目覚めてしまったということですよ」
妹 「も〜少し早ければ少しはまともだったのにね、しょうがない兄さんだw」
オレ「オレもそう思うw」

もう心配させてはいられない。
ブサでピザで歳くっちまったオレだけど。

たとえみっともなくても。
なりたかったらなる努力をしなくちゃいけない。

そんな風に思ってた、彼岸休みだった。


おわり。

ってああ、あれ書くの忘れてた!

もういいや、めんどくさいので産業で

歩きながらおもむろにつぶやく
ぼぅんぼぅん、ぼぅんぼぅん
あっさりと感染拡大


【るーの】ツンデレ的姉妹兄弟にちょっかいかけたるー♪【恩恵】


455 名前:以下、名無しにかわりまして魔法遣いがお送りします 投稿日:2006/04/04(火) 05:45:12.38 xvD+VIgA0
あ〜花見行かなきゃ…こんなんで始まった土曜日。
日曜は雨らしいので今日しかない。

着いたのは桜の名所、上野公園。おおぉやっぱり桜は綺麗だな。
でも宴会の酒の匂いがきついわ…写真を何枚か撮って離脱する。

早速妹に写メしてやるか。
「桜見てきました。綺麗だから写真送る。今は西郷さんとこで休憩中」
「あ、清水観音堂のところからの眺めがいいよ。そこで待っててね」
え、ちょ…。

言われた場所で待ってると妹登場。ふらっと遊びに来れるほど近くはないぞ?
オレ「なんでいるの?」
妹 「学生時代の友達がお花見するからって、それで」
オレ「またお袋に迷惑かけて…」
妹 「それより向こうでやってるから行こう?」

連れられるまま歩いていく。
妹 「兄さんで〜す」
オレ「兄ですはじめまして」
男A「よぉ○○〜ノシ」
オレ「え?」

あれ?よく見りゃ3割くらい見知った顔……?
オレ「おい、なんだこの集まりは」
妹 「兄さんのサークルのお隣さんだよ〜」
オレ「ちょっと待てそこになんでお前が」
妹 「よく遊びに行ってたから〜。女性陣は私の学校の友達〜」

なんだか知らんがとんでもねぇ交流だなおい。

しかもほとんど既婚者ときたもんだ。

「彼女いないんですか?」「もういい歳なんだからはよなんとかせいよ」
「お見合いしました?」「美味しい時期なんもしてないんだろ」
「理想が高いんですか?」「もう下向いてるよな」「一人でばかりしてるなよ」

だ〜っおまいらぶっちゃけすぎてるよ!んで質問しながら酒がばがば飲ますな!

「いや心配してるのよ俺も。妹さんもな」
そ、そうですか……。

なんだかさらに飲まされそうなので早々に引き上げることにする。
妹は「兄さんいなかったらまだつかまってたよ」と安堵したようだった。
まぁ、そうだろうなぁ…まだまだ序盤って感じだったし。

妹 「だけどびっくりしたよ。兄さんも来てるなんて」
オレ「一番近いからね。桜見たかったし」
妹 「よかった〜終わったら兄さんの所に寄ろうと思ってたから」
オレ「え?なんで?」
妹 「眼鏡出来たから持ってきたんだよ。そっちがメイン」

すっかり忘れてた…。んでも、ここで受け取ったらウチに来る時間省けるわけか。
そりゃよかった。なら、ちゃんとしたの見に行ってもいいかな…。
夜桜見るのによい時間になってきたし、ちょいと付き合ってもらうことにする。

電車に乗って着いたは九段下。もう一つの桜の名所、千鳥ヶ淵。

ここは緑道に咲く桜並木もさることながら、千鳥ヶ淵と呼ばれる幅広の堀向こう、
北の丸公園の山肌一面に咲く桜がさらに綺麗で、夜はその桜を対岸から投光器で
ライトアップする。有名なだけに人がものすごく多い……。

こりゃはぐれないようにしないとなと思った矢先、ぎゅ。腕を組まれる。
「置いてかないでねー」突然はやめて…。

しかしものすごく綺麗……間近では桜の洪水。向こう岸は山一面に広がる桜色。
淵に映り込む桜と湖面に揺れるボート。
夜の漆黒に一段と鮮やかさを増していて……オレも妹も端に着くまでの30分、
ただただ溜め息しか出なかった。

そして午後10時。照明が落ち、幻想的な世界は真なる夜の静寂に包まれる。

オレ「初めて来たけど、すごかったな……」
妹 「うん……とっても綺麗だった……」
オレ「心が洗われたよ……来年もまた来よう」
妹 「一緒に来ようね?」
オレ「あのさ。今日は何日か知ってる?」
妹 「今日?4月1日だけど?」
オレ「うん。じゃあそれ、ウソね」
妹 「え?ちがうよ、ウソなんかじゃ」
オレ「みあはちゃんと皆で来ること」
妹 「はーい」

最近は忙しくて花見してなかったんだけど、こんな澄んだ気持ちにさせてくれるなら。
来年もまた、花見をしよう。迷わないように。


お〜わり。


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